塩塚隆生アトリエが設計した、大分の「SuiJinビル」です。
1階に酒店、中2階に単身者用の住宅、2階に食堂とギャラリー、3階にオーナーの住宅が入る建築です。
建物の内部には階段が無く屋外のスロープから各室にアプローチします。登っていくと城下町の様々な方向・高さの風景が日常的に感じられ、この高さの変化が内部空間に床高・天井高さに変化をもたらせています。
建物は、隣地との間に設けた路地を含め4面が接道し、スロープが参道や路地の延長として各通りとの関係をつくっています。スロープを介してまわりの環境と溶け合うような生活は、街を生活の舞台にしている感覚を抱かせます。
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以下、建築家によるテキストです。
市街地にたつRC造3階建ての複合建築です。
敷地は、幹線道路から神社の参道へ入る交差点に位置し、かつては酒屋が営まれていました。
建物は1階の酒屋、中2階の単身者用の住宅、2階の食堂とギャラリー、3階のオーナーの住宅が、らせん状のスロープに沿って積み重なる構成です。
建物の内部には階段が無く屋外のスロープから各室にアプローチします。登っていくと城下町の様々な方向・高さの風景が日常的に感じられ、この高さの変化が内部空間に床高・天井高さに変化をもたらせています。
建物は、隣地との間に設けた路地を含め4面が接道し、スロープが参道や路地の延長として各通りとの関係をつくっています。スロープを介してまわりの環境と溶け合うような生活は、街を生活の舞台にしている感覚を抱かせます。
この立体的な路地は、隣接する病院へ通う高齢者が自力で立ち寄れるように、また想定されている南海トラフ地震の津波への避難対応としての機能もあります。
■建築概要
名称:SuiJinビル
所在地:大分県
設計:塩塚隆生アトリエ
構造:樅建築事務所
延床面積:157.94㎡
構造:RC造 3階建て
竣工:2018年5月
撮影:矢野紀行(矢野写真事務所)