SHARE ICADA / 岩元真明＋千種成顕による、福岡・福岡市のナイトプール「グランプール – TRIAXISヒルトン福岡シーホーク」
ICADA / 岩元真明＋千種成顕が設計した、福岡・福岡市のナイトプール「グランプール – TRIAXISヒルトン福岡シーホーク」です。施設の公式サイトはこちら。
ヒルトン福岡シーホーク・ホテルにある室内プールの改装計画。
グランピングをテーマとしたナイトプール、その名も「グランプール」という依頼をうけ、テントが浮遊する空間を提案した。既存建築はポスト・モダン期の産物であり、その内装はアフリカをテーマとし、樹木に擬態した柱などの装飾的な要素であふれていた。その原状復帰義務と、昼間のプール営業を阻害しないことが設計条件として求められた。
そこで、既存の内装を受け入れながら、軽やかなエレメント（テント、置き家具、テキスタイル、カラーフィルム）をそっと付け加え、照明デザインを刷新することによって新しい状況をつくりだすことを試みた。
グランピングを表現するテントは天井から吊られており、床側には一切の支持材があらわれない。
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以下、建築家によるテキストです。
ヒルトン福岡シーホーク・ホテルにある室内プールの改装計画。
グランピングをテーマとしたナイトプール、その名も「グランプール」という依頼をうけ、テントが浮遊する空間を提案した。
既存建築はポスト・モダン期の産物であり、その内装はアフリカをテーマとし、樹木に擬態した柱などの装飾的な要素であふれていた。その原状復帰義務と、昼間のプール営業を阻害しないことが設計条件として求められた。
そこで、既存の内装を受け入れながら、軽やかなエレメント（テント、置き家具、テキスタイル、カラーフィルム）をそっと付け加え、照明デザインを刷新することによって新しい状況をつくりだすことを試みた。
グランピングを表現するテントは天井から吊られており、床側には一切の支持材があらわれない。
サスペンション膜構造の応用であり、下方への引っ張りが必要な部分に「おもり＝カウンターウェイト」を吊るし、重力によって曲面をつくりだしている。浮遊するテントは、既存の複雑な平面と共存しながらソファとデッキチェアを覆い、親密なスペースを生みだした。
エントランスのエリアでは、森をイメージしたテキスタイル作品が既存の開口部を覆い、夜の雰囲気が醸しだされる。一方、バーのエリアでは既存の透明ガラスにカラーフィルムを貼り、夕暮れ時のように彩色された光で空間が満たされている。
■建築概要
所在地：福岡県福岡市
用途：ナイトプール
施主：株式会社linkworks
設計：ICADA／岩元真明＋千種成顕
施工：株式会社ズーム、太陽工業（テント部分）
照明：モデュレックス
テキスタイル：氷室友里
グラフィック：南舘崇夫
写真：長谷川健太
| 種別 | 使用箇所 | 商品名（メーカー名） |
|---|---|---|
| 内装・その他 | テント膜 | |
| 内装・その他 | ガラスフィルム（バー・既存ガラス） | |
| 内装・照明 | 照明（全体） | スポットライト MOD-P1652DR[耐塩害塗装]（ModuleX） |
| 内装・家具 | 防水家具 | |
| 内装・家具 | 暖炉 | バイオエタノール暖炉：BASE graphite（ECO SMART FIRE） |
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The project is a renovation of the indoor pool at the Hilton Fukuoka Sea Hawk Hotel. We were commissioned to design “Glampool”, where “glamping” and “night pool” are combined. For this interesting design condition, we proposed a space in which tents float.
The existing building is a product of the post-modern era. Its interior is based on an African theme; mimicking trees and so on. In this heavily decorated post modern atmosphere, we decided to design lightweight elements; such as tents and textiles.
Tents are suspended from the ceiling, without any supports and tie-cables onto the floor. Counterweights are hung on the corners of the tents, therefore the gravity creates a complexed curved surface. This floating tent covers the sofa and deck chairs, creating an intimate space for visitors.
In the entrance area, forest-inspired textile works covered the existing openings to create an atmosphere at night. The bar area, on the other hand, multi-colored films on the existing transparent glass creates a dusk-like atmosphere.
Glampool
Location: Fukuoka, Japan
Status: Built in 06.2018
Program: Swimming pool interior
Architect Firm: ICADA / Masaaki Iwamoto + Nariaki Chigusa
Principal architects: Masaaki Iwamoto, Nariaki Chigusa
Lighting design: ModuleX (Masaaki Sato)
Contractor: ZOOM, TSP Taiyo
Client: linkworks
Photographer: Kenta Hasegawa
![サムネイル:ICADA / 岩元真明+千種成顕による、広島・福山の住宅のオープンハウスが開催 [2017/9/3]](https://d6pmnsnqga8dz.cloudfront.net/wp/wp-content/uploads/2017/08/iwamotosama-openhouse-hiroshima-468x702.jpg)
