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山本理顕の新しい書籍『権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ』

山本理顕の新しい書籍『権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ』がamazonで発売されています

山本理顕の新しい書籍『権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ』がamazonで発売されています。

ハンナ・アレントは『人間の条件』の中で、古代ギリシアの都市に触れて「私的なるものと公的なるものとの間にある一種の無人地帯」という奇妙な表現を使っている。ここで言われる「無人地帯」とは「ノー・マンズ・ランド(no man’s land)」の訳語である。そして、このノー・マンズ・ランドこそ、都市に暮らす人間にとっては決定的に重要だ、とアレントは言う。
本書は、この表現に注目した世界的建築家が、アレントの主著を読み解きながら、現代の都市と人々の生活が抱える問題をあぶり出し、われわれが未来を生き抜くために必要な都市の姿を提示する書である。
ノー・マンズ・ランドとは、日本家屋で喩えるなら、空間的な広がりをもった「敷居」のようなものだと著者は言う。古代の都市では、異なる機能をもつ複数の部屋を隔てたり、家の内と外を隔てたり、私的な領域と公的な領域を隔てたりする「敷居」そのものが場所として成立していた。しかし、そのような場所は現代の都市からは完全に失われている。
それこそが人々の閉塞感を生み、人と人のつながりを破壊した原因であることに気づいた著者は、敢然と異議を唱える。その打開策として打ち出されるのが、インフラのレベルから構築される「地域社会圏」というヴィジョンである。そこでは、国家の官僚制的支配から自由になった人々が、それぞれの能力と条件に応じて協同し、住民の転入・転出があっても確固として存在し続ける都市が実現される。
誰も有効な処方箋を書けずにいる困難な日本で、幾多の都市にまなざしを向けてきた建築家が回答を示す必読の書。

権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ (講談社選書メチエ)
山本 理顕
4062586002

書籍 『KJ 2015年4月号 特集:山﨑健太郎デザインワークショップ』のプレビュー

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書籍『KJ 2015年4月号 特集:山﨑健太郎デザインワークショップ』をプレビューします。
山﨑健太郎は、2015年日本建築学会賞新人賞を「糸満漁民食堂」で受賞しています。アーキテクチャーフォトでは過去に、山崎の作品を特集記事として多数紹介しています。

今、建築にできることは、なにか。
ストック時代と呼ばれる現代に私たちが建築を設計することによってできることは何なのか。

ある地域づくりの仕事をきっかけにそんなことを考え始めた。その後、素晴らしいクライアントたちと出会い、濃密なプロジェクトをともにできた。それぞれのプロジェクトに共通することは、施設を使い続けるために新しい使い方をクライアントと共創していることだ。そして、それはささやかだけれど「小さな公共」のための建築に向かっているのではないかと思っている。本特集では、これまでに取り組んだ4つの仕事を紹介している。

book『磯崎新と藤森照信の茶席建築談議』

書籍『磯崎新と藤森照信の茶席建築談議』がamamzonで予約受付中です

書籍『磯崎新と藤森照信の茶席建築談議』がamamzonで予約受付中です。発売は、2015年4月22日を予定。

茶席は建築か?
ビルディングタイプの「茶室」から、「囲い」と見立てた、広間の「茶席」……、談義のテーマは限りなく広い。
中国と日本の、茶と茶にまつわる空間・思想・人物などについて、現代建築界の第一人者であり、茶の世界を知りうる二人、磯崎新と藤森照信が、時代ごとに談義を繰り広げる。
中国(から)寄りのテーマ(栄西、天心ら)を磯崎氏が、日本(わ)寄りのテーマ(利休など)を藤森氏が、時々の茶人、近現代の建築家、寄書(南方録、茶の本など)を取り上げながら時には脱線しつつ語り合う。
さらには、そのバックにある日本建築史の持論にも言及する。
世界的に傑出して、今なおアクティブな活動を続けている磯崎氏の推察に対して、建築史のオーソリティーであり、ユニークな茶室論を展開しつつ、国内外に茶室をはじめ奇想天外な建築をつくり続けている藤森氏が鋭く応戦する。
本書は、建築を古今東西の歴史のなかで語ることができ、茶の世界を知りうる二人だからこそ語り合える、茶の歴史をめぐる「茶席建築口伝」である。

磯崎新と藤森照信の茶席建築談議
磯崎新 藤森照信
4897377862

book『建築知識2015年5月号 特集:最高の設計事務所で修業しないとわからない建材の選び方・使い方』

書籍『建築知識2015年5月号 特集:最高の設計事務所で修業しないとわからない建材の選び方・使い方』がamazonで発売されています

書籍『建築知識2015年5月号 特集:最高の設計事務所で修業しないとわからない建材の選び方・使い方』がamazonで発売されています。意匠性の高い既製品建材等をジャンルごとに紹介しています。実用性の高い一冊。

建築知識2015年5月号
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book『メディア・モンスター:誰が「黒川紀章」を殺したのか?』

書籍『メディア・モンスター:誰が「黒川紀章」を殺したのか?』がamazonで発売されています

曲沼美恵による書籍『メディア・モンスター:誰が「黒川紀章」を殺したのか?』がamazonで発売されています。

天才的自己宣伝と未来予測で昭和を駆け抜けた稀代のメディア・スターKUROKAWA KISHO。
その謎にみちた行動の真相に迫った初の評伝となる傑作ノンフィクション!!

2007年春の東京都知事選と同年夏の参議院議員選挙に突然、出馬後に急逝した建築家・黒川紀章。唐突すぎる行動のせいか、彼の死後、その生涯についてまともに取り上げるメディアは少ない。
生前、「饒舌過ぎる男」と言われるほどメディアに露出し、語り、数多くの本を出版したにもかかわらず、毀誉褒貶が激しかった黒川の人生には謎が多く、著者は、それらを解き明かすべく6年もの歳月をかけた。
オランダの建築家、レム・コールハースが「メディア・モンスター」と名付けた彼の人生を改めてひも解くと、情報の流れや影響力が「公」から「個」へ、マスメディアからソーシャルメディアへとフラット化していく過程と黒川の言行は、ぴたりと重なり合う。
未公表の事実や証言を元に、高度成長期をメディアの中で駆け抜けたスター建築家の人生とその周囲の人々が生き生きと感動的に描かれる一方で、時代に翻弄されながら生きる大衆の姿、メディア、巨大都市東京もまた不気味に浮かび上がる。

以下は、藤村龍至がtwitterに投稿した感想。

メディア・モンスター:誰が「黒川紀章」を殺したのか?
曲沼美恵
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藤本壮介の新しい作品集『Sou Fujimoto Architecture Works 1995-2015』

藤本壮介の新しい作品集『Sou Fujimoto Architecture Works 1995-2015』がamazonで発売されています

藤本壮介の新しい作品集『Sou Fujimoto Architecture Works 1995-2015』がamazonで発売されています。

近年設計コンペを数多く獲得し、世界中から今最も注目を集める中堅の建築家、藤本壮介氏の作品集の決定版0。大学卒業後のコンペ案から海外で進行中の最新プロジェクトに至るまで、氏のキャリアのほぼ全ての作品を網羅している。作品を時系列で総覧することで、はじめのコンセプトが場所や規模を変えてデベロップしていく様を感じ取ることができる。巻末には毎年の出来事や思考を振り返り書き下ろしたエッセイを収録している。

“Sou Fujimoto Architecture Works 1995-2015
藤本 壮介 フジモト ソウスケ
4887063490

エル・クロッキーの最新号(177-178号)、特集:ラカトン&ヴァッサル 1993-2015の書籍版

エル・クロッキーの最新号(177-178号)、特集:ラカトン&ヴァッサル 1993-2015の書籍版がamazonで発売されています

エル・クロッキーの最新号(177-178号)、特集:ラカトン&ヴァッサル 1993-2015の書籍版がamazonで発売されています。出版社のサイトには掲載作品のプレビュー画像が掲載されています。zinioでは、電子書籍版も販売されています。価格は¥1920(2015/4/16現在)

El Croquis 177-178 – Lacaton & Vassal 1993-2015 Post Media Horizon
8488386842

book『ロシア・アヴァンギャルドのデザイン 未来を夢見るアート』

書籍『ロシア・アヴァンギャルドのデザイン 未来を夢見るアート』がamazonで発売されています

書籍『ロシア・アヴァンギャルドのデザイン 未来を夢見るアート』がamazonで発売されています。

100年以上経った今見ても斬新なロシア・アヴァンギャルドのデザイン。本書はエディトリアル・デザインを中心に、映画やプロパガンダのポスター・絵本のデザイン・舞台デザイン・テキスタイルなど約400点を収録!これまでのロシア・アヴァンギャルドの硬いイメージを払拭し、やわらかい視点でデザインを楽しめる1冊です。

ロシア・アヴァンギャルドのデザイン 未来を夢見るアート
解説・監修:海野 弘
4756246125

AMO/OMAやIDEOなどの事例も紹介している書籍『デザイン・リサーチ・メソッド10 新装版』

AMO/OMAやIDEOなどの事例も紹介している書籍『デザイン・リサーチ・メソッド10 新装版』がamazonで発売されています

AMO/OMAやIDEOなどの事例も紹介している書籍『デザイン・リサーチ・メソッド10 新装版』がamazonで発売されています。リンク先に詳細な目次が掲載されています。

「未来の市場」を拓く製品は、どのようにして生まれるのか。
ヒット製品を世に送り続けるデザイン事務所は、独自リサーチ方法とクリエーティブを結びつけ、ビジネス戦略を組み立てる手法を確立している。
本書では、従来の調査手法を基にしたデザインワークでは導き出せない、“未来のスタンダード”を描き出す「リサーチ手法」を現地取材で解明する。

デザイン・シンキングの源流がここにある!
デザイン思考の先駆者IDEO、アップルのジョナサン・アイブを輩出したtangerineなど世界をリードするデザイン・コンサルティング・ファーム10社を現地取材し、著名プロジェクト事例を通して独自のリサーチ手法を明らかにした好評書籍「デザイン・リサーチ・メソッド10」が、多くのご要望にお応えし復活。
デザイン・シンキングを採用する企業が増えつつある今こそ読みたい、資料的価値の高い1冊。

※本書は、2009年発行 「デザイン・リサーチ・メソッド10」(ISBN 978-4-8222-6458-1)の新装版です。

デザイン・リサーチ・メソッド10 新装版[期間限定特価]
日経デザイン
482226498X

馬場正尊らによる書籍『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』

馬場正尊らによる書籍『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』がamazonで発売中です

馬場正尊らによる書籍『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』がamazonで発売中です。

パブリックスペースを変革する、地域経営、教育、プロジェクトデザイン、金融、シェア、政治の実践者6人に馬場正尊がインタビュー。マネジメント/オペレーション/プロモーション/コンセンサス/プランニング/マネタイズから見えた、新しい資本主義が向かう所有と共有の間、それを形にするパブリックデザインの方法論。

PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた
馬場 正尊 Open A 木下 斉 松本 理寿輝 古田 秘馬 小松 真実 田中 陽明 樋渡 啓祐
4761513489

篠原一男の「海の階段」、坂本一成の「祖師谷の家」の現在の様子や施主のエピソードなども紹介している書籍『YUCARI vol.19 美しき日本の家』

篠原一男の「海の階段」、坂本一成の「祖師谷の家」の現在の様子や施主のエピソードなども紹介している書籍『YUCARI vol.19 美しき日本の家』がamazonで発売されています

篠原一男の「海の階段」、坂本一成の「祖師谷の家」の現在の様子や施主のエピソードなども紹介している書籍『YUCARI vol.19 美しき日本の家』がamazonで発売されています。リンク先に詳細な目次があります。坂牛卓がブログで、この書籍の感想を書いています

古来より日本人は、四季折々の気候や地域によって異なる風土に合わせ、その土地に根ざした「家」で暮らしてきました。豊富な木材資源と職人の高い技術で木造建築を完成させ、世界に誇る文化として、現代も揺るぎない地位を保っています。
平安貴族の住宅・寝殿造り、武家社会の書院造り、はたまた数寄屋造りといった素晴らしい建築様式を生み出し、庶民の間では、農家、町家といった地域や生業に応じた住まいが受け継がれてきました。
現在では、木造建築が主立った工法・構造に、鉄筋コンクリートや鉄骨、プレハブ構造などが加わり、洋風建築や輸入住宅も増えて、住宅は、個人の嗜好やライフスタイルに合わせて造られるという具合に大きな変化を見せています。
もし「家」をつくるなら、あなたはどんな家にしますか? 伝統的な木造建築? それとも鉄筋コンクリート? オシャレな洋風の家? 住みやすさ重視? いっそのこと有名建築家に任せちゃいますか? いまの日本には選択肢が沢山あります。
だからこそ、改めて「家」、日本の家のことを考えてみたら、どうでしょう。
『YUCARI』、今回の特集は「美しき日本の家」です。

YUCARI vol.19 美しき日本の家 (マガジンハウスムック)
マガジンハウス
4838789955

book『東京大改造マップ2020 最新版』

書籍『東京大改造マップ2020 最新版』がamazonで発売されています

書籍『東京大改造マップ2020 最新版』がamazonで発売されています。リンク先に詳細な目次が掲載されています。

2020年に向けて東京はこう変わる──

好評を博したムック「東京大改造マップ2020」を2014~2015年に明らかになった拠点開発の詳細を加えるなどして更新、充実させた第2弾。

2020年東京五輪と、2027年リニア中央新幹線開通。2つの追い風を受けて加速する東京の都市改造の最新動向を、日経BP社が発行する建築、土木、経営の各雑誌の記者が総力取材。
建設分野だけにとどまらないその影響を、詳細地図と航空写真を交えて分かりやすく解説します。

湾岸マンションの安全対策、横浜や地方都市の大規模開発など、昨年のムックをお買い上げになった主に生活者の方からのリクエストにお応えして情報を拡充。都市に関わるすべての方々にヒントを与える1冊です。

東京大改造マップ2020 最新版 (日経BPムック)
日経アーキテクチュア
4822200450

book『家具から発想する建築計画』

書籍『家具から発想する建築計画』がamazonで発売されています

書籍『家具から発想する建築計画』がamazonで発売されています。

建築の形や空間づくりの前に、建築内部の身近なインテリア、つまり家具の寸法を測ることから、使われ方や配置を把握して空間全体をイメージしていく。住宅をはじめ21のビルタイプ別にその手法を学ぶ。建築学部の学生が設計課題に取り組み、建築計画をたてるための教材としても最適。
[目次]
1 発想は家具から(家具のまわりにゾーンは生まれる/ゾーンの規模づくり/ゾーンから室へ …ほか)
2 事例から学ぶ(独立住宅・集合住宅/オフィスビル/店舗/ホテル・旅館/病院・診療所/高齢者施設/博物館/図書館/小学校/斎場/複合建築…ほか)
3 分析から総合へ(建築づくりの進め方/イメージ記憶をためておく/場所とニーズの分析訓練をしておく…ほか)
(via shokokusha.co.jp)

家具から発想する建築計画
宮宇地 一彦
4395320368

book『村野藤吾の住宅デザイン: 図面資料に見るその世界』

書籍『村野藤吾の住宅デザイン: 図面資料に見るその世界』がamazonで発売されています

書籍『村野藤吾の住宅デザイン: 図面資料に見るその世界』がamazonで発売されています。

代表作やこれまで注目されていなかった村野作品住宅、新発見の初期住宅設計などに込められた思想を遺された設計図から読み解く。

村野藤吾の住宅デザイン: 図面資料に見るその世界
京都工芸繊維大学美術工芸資料館村野藤吾の設計研究会
4336058873

商店建築の最新号(2015年4月号) 、内容:「デザイン事務所を運営するための10のアイデア」等

商店建築の最新号(2015年4月号) がamazonで発売されています

商店建築の最新号(2015年4月号) がamazonで発売されています。内容は、作品掲載に加え「アンケート特別企画:
デザイン事務所を運営するための10のアイデア」など。リンク先に詳細な目次が掲載されています。

商店建築2015年4月号
B00STR36LG

磯崎新らによる書籍『日本建築思想史』

磯崎新らによる書籍『日本建築思想史』がamazonで発売されています

磯崎新(聞き手:横手義洋)による書籍『日本建築思想史』がamazonで発売されています。リンク先に詳細な目次などが掲載されています。

磯崎新、初めて建築史を語る。
「堀口捨己―丹下健三―磯崎新―妹島和世」という4人の建築家を軸に、1920年から2020年までの日本建築思想を語り尽くす。

日本建築思想史 (atプラス叢書10)
磯崎 新 横手 義洋(聞き手)
4778314212

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