建築分野におけるデジタル技術などについての情報の発信などもしている「noiz EaR」のウェブサイトが公開されています
建築分野におけるデジタル技術などについての情報を発信などもしている「noiz EaR」のウェブサイトが公開されています。
以下は、「noiz EaR」の趣旨を説明しているテキスト。
21世紀に入り、デジタル技術は劇的に建築および周辺の環境を変質させつつあります。建築界でも、コンピューテーショナルデザイン、アルゴリズミックデザイン、デジタルファブリケーション、インタラクティブシステム、BIMなど、次々と多様な技術と概念が生まれ、現実の設計や施工に本質的な影響を及ぼしています。しかし変化の大きさと速度に比して、これらの新しい技術や概念の整理や理解はいまだにほとんど進んでおらず、世界的にも情報の共有、体系化、理論化の動きはまだ黎明期の段階にあります。
20世紀を通じて、構造、意匠、設備、歴史等、専門の細分化が進んだ建築という分野において、デジタル技術は再度建築を総合的なものとして統合し、同時に専門性のあり方を新たに構築する可能性を見せ始めています。物質としての制約が大きい建築という分野において、より発展的な体系としての情報性一般へと視野を拡張させる動きが必須となります。
“noiz EaR (noiz Experiments and Research)”は、日本および世界での「建築情報学」に関する知識、経験、見識を集め、ネットワーク化し、今後見込まれるより本質的な変化への礎を形成するための非営利研究活動です。