kurosawa kawara-tenが設計した、千葉県千葉市の住宅「Sさんのための家」です。
地方都市の住宅地にあるべき住宅とはどんなものだろうか。
東京のコピーのような地方都市は住宅地もコピーアンドペーストされた自称注文住宅であふれている。
もちろん注文された住宅なので嘘ではないが、実際のところその注文は決められた枠組みの中から選ん
でいるにすぎない。そんな建売と自称注文住宅にあふれた街はどうなるか、用意された選択肢を選ぶことを個性や自立だと思い込まされた、虚栄心と同調圧力のひしめく息苦しい世界ではないだろうか。
フローリングが汚れにくいだとか、壁紙が空気をきれいにするだとか、風呂の壁のグレードが高いとか、石目調、木目調、レンガ調、何かに似せた模様をまとった樹脂のどっちがすごいだの高いだのとやっているのだ。