藤原徹平が会場構成を手掛ける、川崎市岡本太郎美術館での『「岡本太郎×建築」展』の概要が、公式サイトに掲載されています
藤原徹平が会場構成を手掛ける、川崎市岡本太郎美術館での『「岡本太郎×建築」展』の概要が、公式サイトに掲載されています。会期は2017年7月2日まで。
建築とアートをテーマとして、鈴木了二、青木淳、中山英之、名和晃平が出演する連続レクチャー企画もあるそうです。
1964年、アジアで初めてのオリンピック開催にわきたつ東京。丹下健三の名作である国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)は、吊り構造の屋根をもったダイナミックな美しい造形で、この祭典の象徴となった建築でした。岡本太郎はこの競技場のために、色鮮やかな陶板壁画のシリーズを制作しています。岡本にとって丹下健三とのコラボレーションは、1957年の旧東京都庁舎での壁画連作、東京オリンピック、そして1970年の日本万国博覧会での「大屋根」と「太陽の塔」へとつながっていく、高度経済成長期のまさに国家的プロジェクトというべき大舞台になりました。 壁画やモニュメントを数多くのこした岡本ですが、それらは親しく交流した建築家たちとの関係から生まれたものが少なくありません。丹下健三をはじめ、1930年代からの知己である坂倉準三や、アントニン・レーモンド、磯崎新といった建築家たちとの関わりや協同のなかで、岡本太郎の仕事は「美術」の枠を大きく超えて、豊かな広がりを獲得しえたのでしょう。本展は、日本が大きく飛躍をした時代、共に「伝統」と「創造」について議論し、都市と時代を見つめた岡本太郎と建築家たちの交流に焦点をあて、建築と美術の協同の一つのかたちについてご紹介いたします。
■展示構成案
1)坂倉準三/日本橋髙島屋地下通路壁画「創生」、岡本太郎邸
2)丹下健三/旧東京都庁舎 壁画「日の壁」、国立屋内総合競技場壁画
3)アントニン・レーモンド/デッブス邸茶室 浴室設計、レーモンドの絵画・家具
4)いこい島、東京計画1960
5)磯崎新会場構成、1964年「岡本太郎」展再現展示
6)岡本太郎《明日の神話》「マミ会館」
7)日本万国博覧会/大屋根・太陽の塔・お祭り広場