福井啓介+森川啓介 / かまくらスタジオが設計した、東京・葛飾区の住宅「HOUSE H-緑と戯れる家-」です。
建替え前の住宅は、周囲の建て込みと配置の影響から室内に光が入らず、外に置かれた鉢植えは薄暗い場所に置かざるを得ない状況でした。
そこで、植物好きの施主と共に、植物たちの居場所の最適化から設計を初めました。
北側の2階、光が最もあたり逆光にならない場所に庭を設け、植物を設置。
植物に当たった光を室内に導く事で、植物の色をしっかりと眺められるよう工夫しました。
そして、天井を傾斜させて反射材を用いることにより、1階から実像としては気配しか感じられない植物の姿を、虚像として映し出し可視化します。 2 階では、緑に溢れた植物の万華鏡のなかに潜ったような空間が生まれます。
植物と建築が織りなす空間は、四季折々、日々刻々、様々に変化し、生活する悦びを与えてくれると 期待しています。