ツバメアーキテクツによる、西東京市の、シェアキッチンや一坪ショップを核としたシェアデパートメント「HIBARIDO」
ツバメアーキテクツによる、西東京市の、シェアキッチンや一坪ショップを核としたシェアデパートメント「HIBARIDO」 photo©阿部良寛

ツバメアーキテクツが設計した、西東京市の、シェアキッチンや一坪ショップを核としたシェアデパートメント「HIBARIDO(ひばりどう)」です。

ソーシャル・テクトニクスとしての施設設計・シェアデパートメント
「HIBARIDO(ひばりどう)」は、西東京市ひばりが丘の団地やマンションが広がるエリアにあるシェアデパートメント。
通常、100~200平米ほどの施設はコンビニあるいはカフェなど一つのテナントによって使い方が固定されてしまうが、ここでは空間を曜日ごと、あるいは、1坪ごとに分割した。参加のためのランニングコストをできる限り抑えることで、地域の様々なプレイヤーが常に複数参加できるような社会基盤としての施設のあり方を模索した。
具体的には、パン・スイーツ・カフェなどの営業をするために飲食店・菓子製造業それぞれの許可をとった曜日ごとに使い手が変わるシェアキッチン「8K(ハチケー)」、ドットが床に打たれた1坪のスペースでオリジナル店舗を持つことができる「ICHI-BA」、 趣味の部屋や仕事場・書斎として利⽤できる「WORK SPACE」からなるシェア施設である。
住まう・働くなどの境目がなくなっていく時代における、人々と地域の関係を編み直すソーシャル・テクトニクスの実践である。

日建設計が計画している、中国の複合ビル「杭州万科復興路TODプロジェクト」
日建設計が計画している、中国の複合ビル「杭州万科復興路TODプロジェクト」

日建設計 / 高橋秀通・大庭拓也・高橋恵多・陳彦安・兪思維・堀内敏・張健(PM)が計画している、中国の複合ビル「杭州万科復興路TODプロジェクト」です。

このプロジェクトは中国文化の起源である良渚文化地域に位置する。

建物構成は、ホテル、サービスアパートメント、オフィス、商業、劇場の各ボリュームをスタックした複合用途とし、その隙間やピロティー、屋上を「立体的なパブリックスペース」として整備することで、新しいワークスタイル、ライフスタイルの提案を行った。

平面計画は、ホテルやサービスアパートメントの奥行きを考慮し、リニアなロの字型プランとし、平面中央には約40m角のボイドを配している。

ボイドは光環境、風環境、温熱環境を制御する環境装置として利用するとともに、光沢のある仕上げの乱反射や雨を利用したライティングデザイン等によりが幻想的風景を作り出す設えを施した。

劇場は多目的利用を主眼とし、西側広場に対して可動式外壁が全面開閉することで外部と一体利用するイベントなど多様なアクテビティが可能なパブリックスペースとして計画した。

敷地外に隣接する河川に対する親水空間の整備、水質浄化の提案を積極的に行い、施主、行政を巻き込んだこの敷地ならではの価値創造を目指している。

西倉美祝 / MinoryArtsによる、東京・渋谷のシェアオフィスの為の「テーブル:偶然の船」の内覧会が開催
西倉美祝 / MinoryArtsによる、東京・渋谷のシェアオフィスの為の「テーブル:偶然の船」の内覧会が開催

西倉美祝 / MinoryArtsによる、東京・渋谷のシェアオフィスの為の「テーブル:偶然の船(Table: The Ship on Contingency)」の内覧会が開催されます。開催日は2018年10月29日です。時間等の情報はページ下部でご確認ください。

渋谷のシェアオフィスのために設計された「大きな1個のテーブル」=「29個の家具の集合体」です。
全体を俯瞰してみると一つの「船」の形になっています。
また、29個の家具はそれぞれ個性的な機能を持っており、個々別で移動したり使ったりすることもできます。
This is “the one big tabel” = “the 29th individual furniture”.
The shape as the one big table is like a ship and also each individual furniture that is able be moved and be used one by one has unique functions.

今回はクライアントのご厚意により、内覧会を行わせていただくこととなりました。
平日の日中ということでお忙しいところ恐縮ですが、
何卒よろしくお願い致します。
Thanks for the client, we can have the private showing like that.
I hope I can see you in the site.

杉本博司と榊田倫之による新素材研究所の建築展「新素材×旧素材」の会場写真

杉本博司榊田倫之による新素材研究所の建築展「新素材×旧素材」の会場写真が9枚、WWDに掲載されていますです。以下は展覧会公式の概要です。

本企画展は、世界的に活躍する現代美術作家 杉本博司が建築家 榊田倫之と共に2008年に設立した建築設計事務所「新素材研究所」の10年にわたる活動を、建築模型・写真、そして新素材研究所の使用する特徴的な古材や道具、素材等の展示を通してご紹介するものです。
『旧素材こそ最も新しい』という理念のもと、古代や中世、近世に用いられた素材や技法を、現代にどう再編して受け継いでいくかという課題に取り組む新素材研究所は、カタログからは建材を選ばず、骨董から産業資材まで独自の視点で見立てた素材を日頃から集め、それらを設計に生かし、空間を作っています。そのデザインは、素材の良さを最大限に引き出すための伝統的な職人の技術と最新技術とを融合させ、現代的なディテールで仕上げられます。新素材研究所の活動の軌跡を振り返る本企画展にご期待ください。

【新素材研究所 創業記】
私は現代美術界の中で写真家として自身の作家活動を開始した。その後ある時から建築写真を撮るようになった。ロスアンゼルスの現代美術館から20世紀建築を概観する展覧会の為の、主要建築の写真作品化を依頼されたのがきっかけだった。またある時から、美術館と呼ばれる建築の内に自身の展覧会という空間を構築するという作業をするようになった。特に出来立ての美術館空間には手を焼いた。リベスキンドによるロイヤルオンタリオ美術館での開館記念杉本博司展で私は途方にくれた。展覧会の初日はまだ工事中だった。私は建築家の理屈とアーティストの使い勝手が相反する幾つもの空間で苦戦を重ねることになった。ゲーリーのビルバオ、ヌーベルのカルティエ、ヘルツオーグのデヤング、ズントーのブレーゲンツ、クールハウスのリウム、そしてミースのノイエナショナル。私はその戦いの中で私自身の空間感を研ぎ澄ましていった。幾多の苦戦は反面教師となって私の感性にフィードバックされ、ある時から私の欲する建築の姿が私の脳裏に浮かび上がるようになっていった。

齢を重ねるにつれて、私は私の人生に関わってきた全ての仕事を俯瞰的に統合してみようと思い立ち、小田原文化財団、江之浦測候所の構想に取りかかった。その頃思いもかけない建築設計の仕事が舞い込んで来た。それは福武氏からの直島護王神社再建の仕事だった。私はこの仕事から日本の古代の信仰の姿を考える機会を得た。この仕事が終わってみると次に三島に写真美術館を設計するという仕事がやってきた。これを機に、私は榊田倫之と共に建築設計事務所を開設した。こうして私は日本建築から顧みられなくなりつつある旧素材を救うために「新素材研究所」を創業した。旧素材こそが今や最も新しい素材であることを実証するために。ここでは時間は遡行する。江之浦測候所が人間の意識の起源へと人々の心をいざなうように。

杉本博司

アルヴァロ・シザらによる、中国・杭州市の、中国美術学院内の美術館の写真

アルヴァロ・シザとカルロス・カスタニェイラが設計した、中国・杭州市の、中国美術学院内の美術館の写真が11枚、dezeenに掲載されています。

田根剛の、東京オペラシティアートギャラリーで始まった建築展「未来の記憶」の新しい会場写真
田根剛の、東京オペラシティアートギャラリーで始まった建築展「未来の記憶」の新しい会場写真 photo©japan-architects.com

田根剛の、東京オペラシティアートギャラリーで始まった建築展「未来の記憶」の新しい会場写真がjapan-architects.comに掲載されています

田根剛の、東京オペラシティアートギャラリーで始まった建築展「未来の記憶」の新しい会場写真が20枚、japan-architects.comに掲載されています。

最も注目を集めたトピックス [期間:2018/10/15-10/21]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2018/10/15-10/21)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


1、arbolによる、兵庫・宝塚市の住宅「宝塚の家」

2、東孝光が1966年に完成させた自邸「塔の家」の現在の様子と、娘で建築家・東利恵のインタビューも収録した高クオリティの動画

3、御手洗龍が最優秀者に選ばれた、埼玉の「(仮称)松原児童センター建設及びテニスコート整備」設計プロポの提案書

4、八島正年・八島夕子による書籍『建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし』のプレビュー

5、ヘルツォーク&ド・ムーロンが計画している、ベルリンのミース設計の新ナショナルギャラリー横に建つ新美術館の最新画像

6、田根剛のギャラリー間での建築展「未来の記憶」の会場写真

7、柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、神奈川・横浜の、保育施設が入居するフロアの共用部のアップデート「アメリカ山のこどもの回廊」

8、sinato大野力・ondesign西田司らが出展する、湘南モノレールの車内と駅構内を会場にした建築展「7人の若手建築家によるサーファーの家展」が開催

9、サミープ・パドラによる、インド・コパルガウンの、レンガ造のシェル構造で作られた登れる屋根が特徴的な図書館の写真

10、槇文彦のドローイングや、妹島和世の試作ドレスなどが出品されるチャリティオークションが開催。10月28日にはその展示も

11、東畑・依光建築設計企業体が最優秀者に選定された、高知の「香美市立図書館」設計プロポの提案書

12、「喫茶ランドリー」の運営が建築内外から注目される田中元子と大西正紀へのインタビュー「あまねく人の能動性を喚起する」

13、MVRDVが2017年に完成させた、中国・天津の、曲面の書庫が特徴的な図書館の高クオリティの動画

14、伊東豊雄が2015年に完成させた「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の様子と、伊東のインタビューを収録した高クオリティの動画

15、香川貴範+岸上純子 / SPACESPACEによる、大阪の商店街の中にある既存建物を改修した、建築家の事務所兼住宅「SPACESPACE HOUSE」の動画

16、ツバメアーキテクツによる、ミナペルホネンの通販事業部配送センター兼オフィス「minä perhonen metsä office」

17、SANAA出身の工藤浩平建築設計事務所による、埼玉・東松山市の「東松山の住宅」の内覧会が開催

18、田根剛の、東京オペラシティアートギャラリーでの建築展「未来の記憶」の会場写真

19、井上洋介による「下北沢の家」の、モダンリビング誌が制作した動画

20、OMAの重松象平へのインタビュー「建築家は、社会に変化をもたらす原動力となれるのか?」


過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

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