ツバメアーキテクツによる、東京の「上池台の住宅」
ツバメアーキテクツによる、東京の「上池台の住宅」 photo©中村絵

ツバメアーキテクツが設計した、東京の「上池台の住宅」です。

東京、上池台に建つ夫婦と子供のための住宅。緑豊かで良好な住宅地だったこの地域も、ミニ開発によって窮屈な環境に塗り替えられつつある。この住宅が建つ55m2ほどの敷地も、細分化された土地の一角にある。幸いにして多方向に抜けが得られる環境だったので、それを活かして街の広がりを感じられる住宅にしたいと思った。

イメージしたのは、必要な諸室を納めていくというよりも、柱梁の架構を用意して、そこに適宜モノを設えていくことで外の環境との連続の中に生活のシーンを定着させていくことであった。架構は2×3スパンの単純なグリッド状の平面と、3.5層を半階埋めて半地下と地上2階建てとした断面で計画。埋めた分の天井高は2階に割り当てた。半階埋めたことで生まれた周囲との距離感を利用して、各階で視線が抜ける方向に大きな開口を設えたところ、北面と西面で市松状に窓をもつ立面となった。

トラフによる、大阪・難波の店舗「おはよう!ほっかいどう!Good Morning Table」の写真

トラフのウェブサイトに、大阪・難波の店舗「おはよう!ほっかいどう!Good Morning Table」の写真が13枚、掲載されています。

大阪高島屋の地下一階にオープンした、「おはよう!ほっかいどう!Good Morning Table」の内装計画。”元気な朝の北海道”をテーマに、北海道の新鮮な素材を最大限に生かした、豪快なスイーツを展開する店舗の全国一号店となる。
敷地はなんば駅コンコースに繋がる、不定形な区画。厨房、物販スペース、イートインスペースと、複数の機能が求められ、それらの機能を1枚の天板と、コルゲート鋼板の屋根により、一筆書きにつなげる計画とした。屋根のコルゲート鋼板やカウンターに使用した溶融亜鉛めっき鋼板など、通常外装材や土木材で使われる素材を仕上げとし、床には土色にモルタルを塗装することで、外にある小屋のようなおおらかな雰囲気を演出した。壁面には、素材の作り手や牧場の朝の風景を描いたオリジナルのイラストを直接ペインティングし、ブランドのコンセプトを知ってもらうきっかけをつくる。
牧場や農家の小屋、厨房と売り場が混在する市場など、作り手のまわりにある風景を想像しながら、作り手が近くに感じられるようなデザインを目指した。

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