
0.00 多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都・上京区の宿泊施設「ゲストハウス樸宿 西陣(千本上立売のコンプレックス)」


多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都・上京区の宿泊施設「ゲストハウス樸宿 西陣(千本上立売のコンプレックス)」です。
千本通りは京都市を南北に走る通りで、小売店が並ぶ庶民的な下町風情の残る通りである。
その千本通り面した木造2階建ての住宅を、ゲストハウス/カフェ/オーナー住宅というコンプレックス(複合施設)へとリノベーションを行った。既存建物は幾度も増改築を経て、道路から奥に向かって並ぶ3つの建物がちぐはぐに繋げられていた。そこで、複雑な増改築のあとを解きほぐしたうえで耐震補強を加え、道路側の棟の1階部分を大きく減築し、敷地の奥へと風や光、視線が通じる外部空間(ロジ)をつくった。道路に面した建築の正面には前庭をつくり、多くの緑を配した。前庭からロジ、内庭・奥庭にかけて緑がつながり、旅行客や地元の人々が集う空間となる。ロジにあるカフェを横切り、ゲストハウスの玄関に辿りつく。奥の庭で、かつての建物で祀られていた小祠が出迎える。