ウエノアトリエ / 堀越ふみ江+長谷川欣則が設計した、広島の住宅「PARA house」です。
広島特有の急斜面に建つ4人家族のための住宅である。
敷地は南北に細長い形状をしており、敷地北側は狭い道路に接していて、南側は10mを超える高さのある崖となっている。
北側の道路に沿って古くからある住宅が密に建てこんでおり、道路は住民の車だけが通る程度で、近所に住む子供たちが道路で遊んでいる日常風景がここには見られる。
一方で、南側は崖を挟んだ先に山々が連なり、北側の高密度な住宅街とは対照的な自然が広がっている。
敷地を初めて訪れた時から強く印象に残った、敷地の北側と南側における「環境の二面性」を住宅の中に取り込むことを考えた。