照内創 / SO&CO.が設計した、東京・中央区のビル「銀座の小さな塔」です。
機能は物販店舗と事務所。
敷地は昭和通りから路地に入り、約2.7mが接道している路地のような旗竿地である。
銀座という街に埋もれるように3年間放置されていたその敷地は、どの方向からも高さのある建物が敷地ぎりぎりまで建っていた。上を見上げるときれいなL型の空が見えた。
この路地から路地に入っていく感覚と空からの光を大切にしたいと思った。
銀座の中央通りや昭和通りといった大通りの直交方向には無数に路地がある。その路地は誰もがイメージする銀座とは異なる。多くの銀座にある商業ビルが持つ透明さやある種の派手さではなく、建物がひしめき合う中に鐘塔のような誰もが見上げる建築が必要であると思えた。