元木大輔 / DDAAによる、東京・銀座の店舗「BANG & OLUFSEN Ginza Flagship Store」
元木大輔 / DDAAによる、東京・銀座の店舗「BANG & OLUFSEN Ginza Flagship Store」 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・銀座の店舗「BANG & OLUFSEN Ginza Flagship Store」 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAが設計した、東京・銀座の店舗「BANG & OLUFSEN Ginza Flagship Store」です。

1925年にデンマークで創業したオーディオ・ビジュアルブランド、バングアンドオルフセンのフラッグシップストアのデザイン。敷地は銀座の並木通りに面する1960年に竣工した立て壊しが決まっているヴィンテージのビルだ。プロダクト単体を体験するのではなく、リビングのような空間で生活を想像できるような店舗、また東京らしさとデンマークらしさの融合、B&Oのもつエレガントなクラフトマンシップを感じられるような空間が求められた。基本的な雛形となるレイアウト計画はB&Oのブランドデザインチームからの要請があった。空間的に必要な機能は商品がならぶリビングのような空間と、商談などに使うミーティングルーム、バックヤードだ。

DDAAが提案したのは、“create timelessly distinctive products that challenge conventions and engage imaginations”というB&Oのbrand purposeになぞり、「最新のプロダクトとクラフトマンシップ」「ヴィンテージとコンテンポラリーデザイン」「デンマークと東京のデザインや文化」の共通点とコントラストを感じることができる空間を作ることだ。

建築家によるテキストより
後藤周平による、静岡市の、様々なヴォリュームを積み上げることでフロアの中に立体的な動きと特異な経験を生み出した、既存事務所の改修「CODO(鈴与本社リニューアルプロジェクト)」の写真

後藤周平建築設計事務所による、静岡市の、様々なヴォリュームを積み上げることでフロアの中に立体的な動きと特異な経験を生み出した、既存事務所の改修「CODO(鈴与本社リニューアルプロジェクト)」の写真と図面が37枚、archdailyに掲載されています。

以下は、公式に掲載されている概要。

働く人が使い方を自由にアップデートしていけるような余白のある空間が、変革を求められる時代のオフィスに必要であると考え、その原型として設計した。

企業の、社内イベントのために使われていた講堂を、仕事、会議、食事、イベントなど、様々な使い方に対応する空間へ更新することを求められた。ワンルームで天井が高い既存の空間を生かし、箱状の段をずらしながらドーナツ状に積み上げ、立体的かつ回遊性のある空間で多様な用途に対応することを試みた。

立体的な構成とすることで、近くにいても目線がずれてお互いが気にならなかったり、逆に遠くにいても身近に感じられたりと、一般の平面的なオフィスとは異なる距離感が生まれた。それによってワンルームの中に、囲われた安心感のある場所や、空間全体が見渡せる開放的な場所など、多様な居場所が生まれており、目的に合わせてその都度ふさわしい場所を自由に選ぶことができる。段差は床にも、ベンチにも、デスクにもなり、視点によってその機能が切り替わる。イベントの際はひとつの段がステージになり、周囲の段は客席となる。そのような段がドーナツ状に配置されることで、段差の機能がひと続きにどこまでも連続する。また、内部は備蓄倉庫となっており、海に近く、高い建物の少ない周辺地域の災害避難拠点としても機能する。

積み重なった段は、家具としては大きく、建築としては小さいスケールで、家具や建築のどちらとも言えるしどちらとも言えない、中間くらいの存在になった。この独特のスケール感によって、床になったりベンチになったりカウンターになったりと、視点によって機能も見え方も揺らぐような状態が生まれている。そのことが、オフィスのための機能がただそこにあるのではなく、使い方も定義も自由にアップデートしていけるような、ある余白として機能していく。

「新型コロナウイルス/東京都/工事一時中止で費用負担の指針策定へ」(建設工業新聞)

「新型コロナウイルス/東京都/工事一時中止で費用負担の指針策定へ」という記事が、建設工業新聞のサイトに掲載されています。

スティーブン・ホールの、2020年1月まで建築倉庫ミュージアムで行われた建築展「Steven Holl:Making Architecture」の会場動画

スティーブン・ホールの、2020年1月まで建築倉庫ミュージアムで行われた建築展「Steven Holl:Making Architecture」の会場動画です。2020年4月4日に公開されたものです。

以下は展覧会公式の概要。

アメリカを代表する建築家、スティーブン・ホールは72歳になった現在も、
ニューヨークと北京にオフィスを構えながら精力的に活動を続けており、
世界中で多くのプロジェクトが進行しています。
ホールの設計の源は、毎朝描かれる水彩画であり、
愛用する5”x7”(約12.7cm×17.8cm)のスケッチブックに描かれた水彩画はのべ3万枚を超えます。
水彩画のイメージを基にし、3Dモデリングツールによってスタディされ、模型が制作され、またスケッチに戻る。
原初的なアプローチと最先端デジタルツールの双方を駆使し、
検討を繰り返すというプロセスからホール独自の建築が生み出されてきました。
この展覧会では、上海展から追加された6作品を含め、ホールの近作17作品を中心に、
100点を超えるドローイングのほか、スタディ模型、プレゼンテーション模型、建築図面や映像など、のべ150点が日本初展示されます。
模型とドローイングによるスタディを繰り返し、
ホールがどのようにアイデアから実作に進めていくかのメイキング(プロセス)を垣間見ることができます。
『Making Architecture』、建築をつくる、そのシンプルかつ信念に溢れるホールの手法と、
建築家がこだわり続ける創作の姿勢を是非ご覧ください。

建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命 木材曲げ加工の技術革新と家具デザイン」が、開幕延期の為、会場動画を公開中

建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命 木材曲げ加工の技術革新と家具デザイン」が、開幕延期の為、会場動画を公開しています。この展覧会は兵庫・神戸市の竹中大工道具館で行われる予定でした。

フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトとその妻アイノは、フィンランドの環境特性に基づき、自然のモチーフを取り入れたデザインでモダニズムに対する独自の回答を探究しました。「パイミオ サナトリウム」(1933)などコンペで実現した作品は、二人を一躍世界の建築家の舞台へと押し上げ、建築のためにデザインされた家具は、後のアルテック設立の道筋をつけることになります。本展では、アアルト夫妻の曲げ木の技術に焦点を当て、無垢材をL 字型に曲げる「L – レッグ」と、積層合板による「ラメラ曲げ木」の開発について、成形から商品化までの道のりを辿ります。

沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」
沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」 photo©山根朋子
沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」 photo©YUJI OKITSU

沖津雄司による、LEXUSのために制作したインテリアアートピース「lightflakes for LEXUS」です。

LEXUSのために制作したインテリアアートピース。
ミラノサローネサテリテ2017で発表して以来展開している、光の再構築がコンセプトの「lightflakes」シリーズの一環である。
直径40mm、薄さ0.3mmのレンズで出来た「lightflakes」を組み合わすことで、空間、環境、テーマに合わせてあらゆる形の光のオブジェが制作可能である。
lightflakesを精緻に組上げると自然光と環境光は幾重にも透過、反射し、風景と共に複製されることで具象する。
組み上げられたオブジェが室内で自然光を受けたとき、再構築された光が空間を演出するのです。

建築家によるテキストより
SALHAUSによる、2020年日本建築学会作品選奨を受賞した「大船渡消防署住田分署」の解説資料

SALHAUSが設計した、2020年日本建築学会作品選奨を受賞した「大船渡消防署住田分署」の解説資料がPDFで公開されています。写真や図面なども掲載。竣工は2018年。2020年日本建築学会賞の各賞についてはこちらで閲覧可能

こちらは建築家公式の概要。

住田町は人口約5,000人の山間の町であり、森林資源の活用に力を入れている。数年前に木造の町役場が完成して以降、町は中心市街地の木質化を推進しようとしているが、一方で江戸時代から栄えた街道筋に残る伝統的まちなみの整備・活用も課題となっている。現代性と伝統性を併せ持つ新しい木造建築が求められた状況で私たちは、柱・梁の接合部に日本の伝統建築に見られる貫(ぬき)構法を利用し、金物を一切使用せずにつくる「貫式ラーメン構造」による木造積層建築を提案した。接合部単体の強度は決して高くないものの、梁を多段にし、接合部の箇所数を増やすことで建物全体の剛性を確保するこの方式は、大量の木材を使用することで初めて成立する。木材のボリューム感と、それにより獲得された透明性が同居することで、伝統木造建築に相通ずるシンボリックさと、地域社会に開かれた親密さの両方を備えた建築となった。また、複数の大規模木造建築が隣り合って建つことで、木材の質感に溢れた独特の親密な都市空間が生まれた。地域資源を最大限に活用して生み出されたこれらの空間と風景は、これからの地域社会における公共建築のあり方や、景観形成の手法として大きなモデルケースになると考えている。

大成建設による、2020年日本建築学会作品選奨を受賞した、銀座の商業ビル「La・La・Grande GINZA」を解説する動画

大成建設(中藤泰昭・高岩遊・今村水紀※現miCo.)による、2020年日本建築学会作品選奨を受賞した、銀座の商業ビル「La・La・Grande GINZA」を解説する動画です。2020年日本建築学会賞の各賞についてはこちらで閲覧可能

こちらは大成建設公式の概要。

銀座の泰明通り近くのテナントビルです。
貸床面積が最大となる計画を行うと、ファサードには、避難階段・EVホール・エントランス・避難バルコニーが並びます。
この4つの機能を、慣習的な形からずらし、縁側の質を持つ、ひとつのファサード空間で作ることにしました。
一方で、このビルは一般的なテナントビルと同様にスケルトンの状態で竣工しています。
仕上とも躯体ともとれるコンクリートの未完成のビルは、街の側にもインテリアの側にも属することのできる縁側空間を持つことで、テナント設計を受入れ、街の変化と共に永遠に作り続けられる建築となります。
それは、ここを使う人々だけでなく、この街のデザインへとつながっています。

東急設計コンサルタントと小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtによる、2020年日本建築学会作品選奨に選ばれた「渋谷ストリーム」の業績紹介資料

東急設計コンサルタント(遠藤郁郎・酒井良仁)と小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtによる、2020年日本建築学会作品選奨に選ばれた「渋谷ストリーム」の業績紹介資料がPDFで公開されています。受賞の情報はこちらのページで。渋谷ストリームの竣工は2018年です。

竹中工務店による、2020年日本建築学会賞(作品)を受賞した「パナソニックスタジアム吹田」の動画と資料

竹中工務店(大平滋彦・浜谷朋之・奥出久人)による、2020年日本建築学会賞(作品)を受賞した「パナソニックスタジアム吹田」の動画と資料です。資料はPDFで28枚のものが公開されています。2020年は3作品の受賞があり、乾久美子による「延岡駅周辺整備プロジェクト」、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる「道の駅 ましこ」が同時受賞しています。2020年日本建築学会賞の各賞についてはこちらで閲覧可能

乾久美子による、2020年日本建築学会賞(作品)を受賞した「延岡駅周辺整備プロジェクト」を解説する動画

乾久美子が設計した、2020年日本建築学会賞(作品)を受賞した「延岡駅周辺整備プロジェクト」を解説する動画です。乾のサイトにも写真が6枚掲載されています。竣工は2018年3月。受賞にあたっての業績紹介として作られた動画です。2020年は3作品の受賞があり、竹中工務店による「パナソニックスタジアム吹田」、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる「道の駅 ましこ」が同時受賞しています。2020年日本建築学会賞の各賞についてはこちらで閲覧可能

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