アルヴァロ・シザによる、メキシコのプエルト・エスコンディードの、カーサ・ワビ財団の為に設計された子どもたちがワークショップなどを行う施設の写真と図面

アルヴァロ・シザによる、メキシコのプエルト・エスコンディードの、カーサ・ワビ財団の為に設計された子どもたちがワークショップなどを行う施設の写真と図面が、dezeenに掲載されています。カーサ・ワビ財団は、アーティストのボスコ・ソディによって設立され「わび・さび」を名前の由来としているそう。同財団には、既に安藤忠雄による建築や、隈研吾による建築も完成しています。

原田真宏+原田麻魚 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる、東京・池袋の宿泊施設「hotel Siro」
原田真宏+原田麻魚 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる、東京・池袋の宿泊施設「hotel Siro」外観。

原田真宏+原田麻魚 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOが建築設計・プロデュースを手掛けた、東京・池袋の宿泊施設「hotel Siro(ホテルシロ)」です。個室に関しては8~10階をMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOが、5~7階をSO,uが、2~4階を、CAPDWA-SO designが手掛けています。また、アートディレクションをKIGI、コピーライティングを国井美果が手掛けています。

街に泊まるホテルがいい。

何を当たり前なことを、と言われるかもしれない。
しかし、訪れた街そのものに自分が一晩過ごしたと言える経験を持つ人は、果たしてどれほどいるのだろうか。

街路から扉をくぐってクローズドなロビーでチェックイン。
エレベーターの箱に入り、薄暗がりの中廊下を通って玄関ドアを開け、水周りブロックを抜けて、ようやく部屋に辿り着く。

空間は街から何重にも隔てられ、例えば「東京」にいる自分、よりも、「〇〇」というホテルブランドにいる自分、しか意識されないんじゃないだろうか。
それは旅人として大変につまらない、と常々思っている。

だから、ここで僕たちが実現したかったのは、その特別な「街」そのものに泊まるホテル、である。

街のストリートが幾層も積み重ねられたかのような構成で、街路から直接つながるそれぞれ特徴的な階段を上ると、そこは風が吹き抜ける外廊下。
部屋部屋はこの路地的な外廊下に直接面していて、伝統的な日本旅館のような縁側アクセスと土間を持つ部屋の構成は、新しく現代的でありながら日本的でもある。
障子と引き戸を開け放てば、池袋の町並みが眼下に広がり、旅の“只中”にいる自分を豊かに感じることができるだろう。

旅人のことを「渡り鳥」と呼ぶのはドイツだったか。
都市のとまり木のようなこのホテルで、鳥のように、街に抱かれて眠ってほしい。
(原田真宏・MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO主宰)

建築家によるテキストより

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