市川大輔 / admによる、愛知・半田市の住宅「片流れの離れ/homeYG」
市川大輔 / admによる、愛知・半田市の住宅「片流れの離れ/homeYG」 photo©エスエス名古屋支店
市川大輔 / admによる、愛知・半田市の住宅「片流れの離れ/homeYG」 photo©エスエス名古屋支店
市川大輔 / admによる、愛知・半田市の住宅「片流れの離れ/homeYG」 photo©エスエス名古屋支店

市川大輔 / admが設計した、愛知・半田市の住宅「片流れの離れ/homeYG」です。

お施主さんからの大きな要望は二つ。
①新しい建物が既設の母屋に迷惑をかけないこと
②母屋と関係を持ちつつ、けれどきちんと独立していること

そこで、母屋へ向かって傾斜していく片流れの屋根と床を持つ「離れ」のような住宅を提案した。屋根を片流れにすることで母屋に向かって建物高さをだんだん低くする。2階の床梁も同時に片流れることで2階床レベルも低くなり、全体高さはますます低くなる。結果的に、離れの片流れ屋根の最下端は2階建てを保ったまま、母屋の下屋の高さにまで下がっていった。母屋に迷惑をかけたくないというお施主さんの気持ちが、そのまま建ち方や外観、内部空間に現れることとなった。

建築家によるテキストより

片流れとは、その名のとおり「流れ」を担保する汎用な形式である。建築は一般的に流れを留めるために存在する。陽を遮り、風を避けて、雨から守る。けれどここでは、太陽の光や風、雨や雪をスムーズに受け流していく。そして、息子家族の視線や意識、活動も同時に母屋へ向かって流れることを促す。留めずに、流す。そんな状態を大変にシンプルで汎用な形式を用いながらも、新しいあり方で実現しようと試みている。

片流れの勾配が生み出す「広がること」と「狭まること」を日常生活に組み込ませることで、母屋と離れ、室内と庭、家族と近隣などの関係性に、選択肢や多様性を与えていく。

建築家によるテキストより
隈研吾による、タイ・プーケットの、リゾートホテル・アマンプリの小売店舗「Amanpuri Retail Pavilion」の写真

隈研吾のウェブサイトに、タイ・プーケットの、リゾートホテル・アマンプリの小売店舗「Amanpuri Retail Pavilion」の写真が8枚掲載されています。

 プーケットを代表するリゾート、アマンプリのエントランスの脇に、軽やかで透明感のある新しいアイコンをデザインした。
 高さを違えながら、切妻屋根を連続させるタイの伝統的デザインにヒントを得ながら、屋根と屋根の間にギャップをとり、そこから光を取り入れることによって、伝統的建築にはない透明感、浮遊感を獲得することができた。この望遠鏡のような断面を持つ屋根は、CLTを構造材とし、その上をウロコ状のアルミパネルが覆っている。このウロコ状のディテールは、木肌葺き(shingle)をランダムに、そしてスケールを拡大して展開したもので、周囲の森と調和するリズムを屋根に与えている。

隈研吾が2018年に完成させた、アメリカ・ダラスの、ロレックスのカスタマーセンター「Dallas Rolex Tower」の写真

隈研吾が2018年に完成させた、アメリカ・ダラスの、ロレックスのカスタマーセンター「Dallas Rolex Tower」の写真が13枚、サイトに追加されています。

 ダラスの中心市街地のエッジ。グリッド状の街路と周辺部の街区制の接点にたつ、ロレックスのカスタマーセンター。敷地の高低差を解消するため、またダラスのトラフィックから建築を守るために、ガラスのタワーは、石垣の基壇で守られている。石垣は、日本の城に用いられていた穴太(あのう)の石積みの技術で積まれ、その技術を引き継ぐ穴太衆の職人の手で、アメリカの花崗岩を用いて建設された。
 上部のガラスのタワーは、敷地が接する2種類のグリッドを調停するようにして、捻じれが与えられ、スパイラル状に空へと消えてゆく。ダラスの強い日射しを避けるために、水平のルーバーがタワーを覆い、木のテクスチャーを持つこのルーバーは、ガラスのタワーに、暖かい質感を付与し、ダイナミックな捻じれを強調している。

小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・杭州市の店舗「TEA MASTER」
小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・杭州市の店舗「TEA MASTER」 photo©加納永一
小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・杭州市の店舗「TEA MASTER」 photo©加納永一
小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・杭州市の店舗「TEA MASTER」 photo©加納永一

小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所が設計した、中国・杭州市の店舗「TEA MASTER」です。

無農薬茶を提供するお茶屋を、中国の杭州にデザインした。

杭州は緑茶「龍井茶」の名産地で、西湖脇の山道を入っていくと、急勾配の斜面に圧巻の茶畑が広がる。この茶畑の迫力を店内へ持ち込みたいと考えた。商品展示什器は、イタリア産のシンデレラグレイと呼ばれる肌に力強さのある大理石と、透明感のある波板ガラスを重ねた什器をランダムな高さで組み合わせることで、杭州の山水の風景を作り出した。

直径6.2mある巨大なテーブルは、人口大理石を積み重ねて緩やかな起伏を生み出している、そのテーブル内に水を張ると水深の差からうっすらと水色のグラデーションが生まれる。

物も人も高密度な中国の商業施設の中で、お茶休憩のひと時は十分な空間の余白を堪能してもらいたいという願いから距離感のデザインをした。

建築家によるテキストより
鹿児島の「伊佐市新庁舎建設」設計プロポの結果が公開。最優秀者に、シーラカンスアンドアソシエイツ・Dai建築DESIGN共同企業体。次順位者にSUEP.が選出

鹿児島の「伊佐市新庁舎建設」設計プロポーザルの結果が公開されています。最優秀者にシーラカンスアンドアソシエイツDai建築DESIGN共同企業体。次順位者にSUEP.が選出されています。今のところ提案書は公開されていません。

最優秀者
シーラカンスアンドアソシエイツ・Dai建築DESIGN共同企業体(C者)

次順位者
株式会社SUEP(D者)

佳作
東条設計・NASCA設計共同企業体(G者)
佐藤総合計画・永園設計共同企業体(B者)
坂茂建築設計・下舞設計設計共同体(E者)
内藤建築事務所・エムズ・デザイン工房設計共同企業体(F者)
新建築・マツダグミ・平野設計共同企業体(A者)

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