ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、スイス・バーゼルの、ショッピングセンターの屋上に建つ600人収容の中学校の計画案が公開されています。ショッピングセンターの屋根の上に中学校が建設されるのはスイス初との事。この学校は同じくヘルツォーグ&ド・ムーロンが手掛けている「Dreispitz Nord」という都市開発区域内に位置しています。ヘルツォーグは2017年にこの都市開発コンペで設計者に選定されていました。
体育館とグラウンドは、スポーツクラブや協会、その他の活動に利用できるようになっていたり、庭園やその他の屋外エリアは、地域住民や一般の人々がいつでも利用できるようになるのだそう。
またこの都市計画では、現在のアスファルトの表面が、緑の多い2つの広々とした公園に置き換えられ、学校のほか、魅力的なアパート、改装されたショッピングモール、オフィスや商業スペース、近隣住民や青少年センター、カフェやレストラン、小さなお店などが計画されているのだそう。そして、ショッピングセンターに依存している自動車による交通を無視することなく、ゆっくりと動く交通を目指しているのだとか。また、新しい自転車と歩道の接続と4,000台の駐輪場によって、この地域において、車のない生活ができる為の条件を具体的に実現するのだそうです。