SUGAWARADAISUKE建築事務所による、広島の店舗「瀬戸内醸造所 竹原直売所」。重要伝統的建造物群保存地区の古民家を改修した、数百年単位の時間軸の重層をもち、地域産煉瓦による螺旋什器が展示台からベンチまで様々な機能を担う建築
SUGAWARADAISUKE建築事務所による、広島の店舗「瀬戸内醸造所 竹原直売所」。重要伝統的建造物群保存地区の古民家を改修した、数百年単位の時間軸の重層をもち、地域産煉瓦による螺旋什器が展示台からベンチまで様々な機能を担う建築 photo©楠瀬友将+阿野太一
SUGAWARADAISUKE建築事務所による、広島の店舗「瀬戸内醸造所 竹原直売所」。重要伝統的建造物群保存地区の古民家を改修した、数百年単位の時間軸の重層をもち、地域産煉瓦による螺旋什器が展示台からベンチまで様々な機能を担う建築 photo©楠瀬友将+阿野太一
SUGAWARADAISUKE建築事務所による、広島の店舗「瀬戸内醸造所 竹原直売所」。重要伝統的建造物群保存地区の古民家を改修した、数百年単位の時間軸の重層をもち、地域産煉瓦による螺旋什器が展示台からベンチまで様々な機能を担う建築 photo©楠瀬友将+阿野太一

SUGAWARADAISUKE建築事務所が設計した、広島・竹原市の店舗「瀬戸内醸造所 竹原直売所」です。重要伝統的建造物群保存地区の古民家を改修した、数百年単位の時間軸の重層をもち、地域産煉瓦による螺旋什器が展示台からベンチまで様々な機能を担う建築となっています。クリエイティブディレクションとコンセプトデザインもSUGAWARADAISUKE建築事務所が手掛けています。店舗の公式サイトはこちら

本計画は、竹原市の重要伝統的建造物群保存地区に位置する、地元住民と旅人の交流機能を兼ねた瀬戸内醸造所の販売拠点。
この地域の歴史性によって、新しい交流や活動を支える商店空間の在り方を目指した。

建築家によるテキストより

先ず、100年単位で改修されている既存古民家の部材のひとつひとつを取捨選択し、木軸の補強、土壁の追加、解体などを行い、数百年単位の時間軸が重層する空間をつくった。

建築家によるテキストより

さらに、どっしりとした木軸グリッドの街並みと、古民家内部に対比させるように、竹原特産のレンガ螺旋状に配置した。螺旋什器は変化する形態に沿って、展示台や受付カウンター、デスクやベンチなど様々な機能を持ち、木造グリッドとの配置関係で、様々な奥行きや連続性を生みだしている。

建築家によるテキストより
森下修 / 森下建築総研による、大阪・東大阪市の店舗兼住宅「藤田珈琲 / naked Spiral around Functions」。珈琲焙煎等の生産空間をコアに据え、そこに客席にもなるスロープが螺旋状にまとわりつき上昇する構成により、渦巻き飛翔する“フローの建築”を構想
森下修 / 森下建築総研による、大阪・東大阪市の店舗兼住宅「藤田珈琲 / naked Spiral around Functions」。珈琲焙煎等の生産空間をコアに据え、そこに客席にもなるスロープが螺旋状にまとわりつき上昇する構成により、渦巻き飛翔する“フローの建築”を構想 photo©Katsu Tanaka
森下修 / 森下建築総研による、大阪・東大阪市の店舗兼住宅「藤田珈琲 / naked Spiral around Functions」。珈琲焙煎等の生産空間をコアに据え、そこに客席にもなるスロープが螺旋状にまとわりつき上昇する構成により、渦巻き飛翔する“フローの建築”を構想 photo©Tomoki Hahakura
森下修 / 森下建築総研による、大阪・東大阪市の店舗兼住宅「藤田珈琲 / naked Spiral around Functions」。珈琲焙煎等の生産空間をコアに据え、そこに客席にもなるスロープが螺旋状にまとわりつき上昇する構成により、渦巻き飛翔する“フローの建築”を構想 photo©Tomoki Hahakura
森下修 / 森下建築総研による、大阪・東大阪市の店舗兼住宅「藤田珈琲 / naked Spiral around Functions」。珈琲焙煎等の生産空間をコアに据え、そこに客席にもなるスロープが螺旋状にまとわりつき上昇する構成により、渦巻き飛翔する“フローの建築”を構想 photo©Katsu Tanaka

森下修 / 森下建築総研が設計した、大阪・東大阪市の店舗兼住宅「藤田珈琲 / naked Spiral around Functions」です。珈琲焙煎等の生産空間をコアに据え、そこに客席にもなるスロープが螺旋状にまとわりつき上昇する構成により、渦巻き飛翔する“フローの建築”が構想されました。店舗の公式サイトはこちら

人を曳きつけ螺旋上に巻き込み昇華する、そんな建築を目指した。

下町の構造が集積する東大阪市内、かつては貨物線であった高架線路の際に位置する。

建築家によるテキストより

人の営み行為、生活が混沌と交わるそんな艶めかしい街中に珈琲焙煎機を中心とし、その周辺を人のフローが巻き上がるプランを創り上げた。建物中心の四角いコアにはパン焼き工房やカフェのカウンターも鎮座し生産の場となる。それを求めにやってくる顧客や従業員、あるいは引き寄せられた周辺に住まい働く人々がコアにまとわりつき上昇する。建物は透明化され渦巻くスロープや生産のコアが視覚化し、機能や人々のフローが周辺に意味を発する。一度この渦巻きを見たものを建物内に誘引する。

建築家によるテキストより

当初から、創業者はここに住まうことを前提に、新規事業となるカフェと高級食パンの工房を設置することを条件としていた。自らが住まう場所ではあるが「インスタ映えする」すなわち人々が思い描いた心象風景のような人の行為からなる渦が上昇し、ある姿が呈される場を求めていた。事象は人のフローが定着されたような偶発のイベントであり、物を作る上での作意としては直方体のキューブを設定し、そこに人のフローが巻きつくさまを定着させる。それだけである。形を創るのではなく、そこに現れるでき事を意識した。

建築家によるテキストより
90年代後半から00代前半に起こった建築とデザインのムーブメントを生み出した『BRUTUS』編集長 西田善太への、浅子佳英によるインタビュー記事「『BRUTUS』と『Casa BRUTUS』が建築にもたらしたもの ──専門誌はどこへ向かう?」

90年代後半から00代前半に起こった建築とデザインのムーブメントを生み出した『BRUTUS』編集長 西田善太への、浅子佳英によるインタビュー記事「『BRUTUS』と『Casa BRUTUS』が建築にもたらしたもの ──専門誌はどこへ向かう?」が、LIXILのウェブサイトに掲載されています。2011年11月29日まで公開中の動画を記事化したものです。インタビュー記事も充実していますが、動画ではここでに収まらなかったトピックも多々ありお勧めです。

西澤徹夫と青木淳が参加して、2021年9月にJIAの主催で行われた講演「歴史的建築に現代の息吹を与える 京都市京セラ美術館のリノベーション」の動画

西澤徹夫青木淳が参加して、2021年9月3日にJIAの主催で行われた講演「歴史的建築に現代の息吹を与える 京都市京セラ美術館のリノベーション」の動画です。

京都京セラ美術館のリノベーション[西澤徹夫]…現存する最古の公立美術館である京都市美術館は、1933 年に開館して以来、京都の文化的な中心地としての役割を果たして来ましたが、築後 80 年あまりを経て各所で老朽化が進行していました。また、近年の増加著しい観光客や観覧者が求める都市空間とサービス機能への対応も求められました。大型化し素材や展示方法も多様化した現代の美術作品に適した展示空間を提供できない状況でした。このため、歴史的な美術館の姿を後世に残しながらも現代のニーズに応える「保存と活用」をいかにすべきかとの課題に、私たちは西側正面広場をスロープ状に掘り下げて、新たなエントランスにすること、そこから中央ホールへ階段であがり、東側の日本庭園へ抜ける東西貫通動線を骨格としました。京都市美術館がこれまで育んできた文化的な厚み、美術館の可能性など、歴史を重層させるリノベーションについてお話しさせて頂きます。

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