MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」です。
都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える事も意図されました。
こちらはプレスリリースの翻訳
ロッテルダム・ルーフトップ・ウォークがオープンしました。高さ30mのオレンジ色の絨毯で、街の様々な表情を楽しむことができます。
昇天祭の今日、ロッテルダム・ルーフトップ・ウォークがオープンし、来場者は高さ30メートルのさまざまな屋根の上を冒険しました。ロッテルダム・ルーフトップ・デイズとMVRDVがデザインしたこのインスタレーションのハイライトは、ロッテルダムで最も重要な通りの一つであるクールシンゲルに架かる橋です。ルーフトップ・ウォークは、一般の人々に街に対する新しい視点を提供することを目的としています。屋根は、都市をより住みやすく、生物多様性に富み、持続可能で、健康的なものにする「第二の層」となり得るのです。
鮮やかなオレンジ色の「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」は全長600mで、1ヶ月間、市民に街の素晴らしい眺めを提供します。アーティスト、デザイナー、建築家が、屋上を緑化、貯水、食糧生産、エネルギー生成のために効率的に利用すれば、どれだけのことが可能になるかを示す屋上展示です。オランダのステイガー社によって作られたインスタレーションの上に、バーチャルヴィレッジからバイエンコルフ百貨店の屋上のグリーンデザインまで、あらゆるメーカーが屋根がいかに持続可能で健康的、そして住みやすい都市に貢献できるかを示しています。
この仮設展示は、ロッテルダム・ルーフトップ・デイズの取り組みで、コンセプトとデザインはMVRDVと共同で開発されました。MVRDVはオフィスとして、長年にわたり都市部のスペース不足の解決に積極的に取り組んでおり、地方の都市化が進むのを防ぎたいと考えています。屋上緑化は、気候変動、住宅危機、再生可能エネルギーへの移行といった大きな問題の解決に役立ちます。ルーフトップ・ウォークは、こうした問題に注目し、特に18.5km2の平屋根部分が使われていないロッテルダムで、その可能性をより多くの人に認識してもらうためのものです。
MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「2006年、ロッテルダム復興75周年を記念して、『クリテリオンへの階段』をデザインし、約37万人の来訪者を集めました。そのとき、このプロジェクトの続編を作ったらどうかというアイデアが生まれました」
「ユーロビジョン・ソング・コンテストの時は、優勝者を称える高いステージを作るというアイデアもありましたが、パンデミックのために中止されました。屋根を占拠して緑を増やすだけでなく、屋根をつなげて、ロッテルダム市民に新しい屋上公園を実現したことを嬉しく思うとともに、さらなる続編を主張したいと思います! そのためには、オレンジ色のカーペットとクールシンゲルの橋が最初の良いテストケースとなるでしょう」