スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る photo©Michiel De Cleene
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る photo©Michiel De Cleene
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る photo©Michiel De Cleene

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriが設計した、ベルギー・イーパーのインフォメーションセンター「Entrance Pavilion in Palingbeek」です。
大戦の過去を持つ自然保護区に計画されました。建築家は、ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案しました。そして、奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作ります。施設の公式サイトはこちら

かつての第一次世界大戦の最前線、今は美しい緑が広がる自然保護区。
この広大な敷地入口に「エントランスを明示するランドマーク機能」「大戦の歴史と保護区に関する展示スペース」「来園者の集いの空間」「保護区全体のアクセスの明確化」という役割を担う建築物が求められた。

建築家によるテキストより

公園のエントランスへ向かう長い一本道を進んでゆくと、水平に伸びた一枚の屋根が木々の間から姿を現す。奥に伸びるもう一枚の小振りな屋根とその下の案内ボードは、背後にあるコンシェルジュの住まいのプライバシーを確保すると同時に、その先にあるカフェテリアへのアクセスを明示する。

建築家によるテキストより

長い屋根を支える1830mmスパン(2ヤードの部材寸法を採用)の短手構造ユニットの、部材同士の接合位置を徐々にずらしていくことでプロポーションに連続的な変化を与える。その結果、軒下空間は、端部から中央に向かうにつれ、動線的空間から広場的空間へと少しずつその性格を変えてゆく。

また、平面的な歪みが生む異なる厚みを持った内部空間には、集会所・展示室・ロッカーといった機能が収められ、直行する案内ボードによってその存在が覆い隠される。

建築家によるテキストより
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAが設計した、東京・千代田区の、期間限定ショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」です。
滋賀が拠点のバラ園の為に計画されました。建築家は、バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案しました。また、コスト面や会期後の移動や再利用も考慮されました。※既に会期は終了しています

滋賀は琵琶湖畔のばら園「WABARA」のためのショールームを設計した。
解体直前の古いビルの一室が店舗兼展示スペースとなっている。

当初の依頼は、このスペースに設置する什器を購入したいというものだった。
しかし、WABARAが自ら探し当てた取り壊し予定のビルと、バラという対象の組み合わせの妙に惹かれ、厚かましくも展示空間そのものの設計を申し出た。

建築家によるテキストより

考えたのは、バラというコンサバティブな対象をいかにドレスダウンするかということだった。花のなかでもバラはとりわけ派手な存在だ。その存在感はそのままに、バラの多面性というか、新たな面を見せられるようなショールームにしたいと考えた。

建築家によるテキストより

なるべく建材を無加工で使用するという工夫は、コスト面でも有利だし、プロジェクト上の合理性にも基づいている。今回のショールームは期間限定なので、什器はいずれ次の店舗に移動する必要がある。その際、建材の組み合わせで簡易的につくった什器であればそのまま移動できるし、ばらせば建材として再利用もできる。ゴミもほとんど出ないし、工業製品をなるべく加工しないという素っ気ないアプローチによってバラをドレスダウンしている。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。