大西麻貴が選定された、2023年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の指名コンペの、各者の提案書と講評が公開。候補者には、大西麻貴・腰原幹雄・杉本博司・田根剛・西牧厚子・原田真宏 / 原田麻魚が名を連ねる

大西麻貴が選定された、2023年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のキュレーター指名コンペティションの、最終候補者の提案書と講評が公開されています。

国際交流基金(JF)は、第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館キュレーターを選出するため、指名コンペティションを行いました。6名の候補者の方にご参加いただき、選考委員会において審査を行った結果、このたび大西麻貴氏がキュレーターに選出されましたので、お知らせします。選考の経過などは、以下のリンクの資料をご参照ください。

以下は、公開された提案書のデータへの直接リンクです。

審査講評のデータへの直接リンクはこちら

MVRDVによる、オランダ・ハーグの二棟の高層集合住宅。中央駅前にある高さ100mを超える建築。頭頂部のテラスが積み重なった“王冠”の様なデザインが、都市に対して特徴的な景観を提供。居住者用の交流アプリでも社会的結束を促進
MVRDVによる、オランダ・ハーグの二棟の高層集合住宅。中央駅前にある高さ100mを超える建築。頭頂部のテラスが積み重なった“王冠”の様なデザインが、都市に対して特徴的な景観を提供。居住者用の交流アプリでも社会的結束を促進 photo©Emmely van Mierlo
MVRDVによる、オランダ・ハーグの二棟の高層集合住宅。中央駅前にある高さ100mを超える建築。頭頂部のテラスが積み重なった“王冠”の様なデザインが、都市に対して特徴的な景観を提供。居住者用の交流アプリでも社会的結束を促進 photo©Daria Scagliola
MVRDVによる、オランダ・ハーグの二棟の高層集合住宅。中央駅前にある高さ100mを超える建築。頭頂部のテラスが積み重なった“王冠”の様なデザインが、都市に対して特徴的な景観を提供。居住者用の交流アプリでも社会的結束を促進 photo©Daria Scagliola
MVRDVによる、オランダ・ハーグの二棟の高層集合住宅。中央駅前にある高さ100mを超える建築。頭頂部のテラスが積み重なった“王冠”の様なデザインが、都市に対して特徴的な景観を提供。居住者用の交流アプリでも社会的結束を促進 photo©Emmely van Mierlo

MVRDVが設計した、オランダ・ハーグの二棟の高層集合住宅「グロティウス・タワーズ」です。
都市の中央駅前にある高さ100mを超える建築です。建築家による、頭頂部のテラスが積み重なった“王冠”の様なデザインが、都市に対して特徴的な景観を提供しています。また、居住者用の交流アプリでも社会的結束を促進します。

こちらはリリーステキストの翻訳です

ハーグに新たな2つの王冠が誕生。MVRDVのグロティウス・タワーズは、印象的なスカイラインを形成し、中央駅周辺の高密度化を促進します

MVRDVがデベロッパーのプロヴァストのために設計した2つの住居タワーが、ハーグに完成しました。高さ120mと100mのグロティウス・タワーズは、中央駅からほど近いグロティウス広場に位置し、オランダ王立図書館と並んでいます。このタワーは、アパートメントを積み重ねた印象的な王冠を持ち、公共交通機関のハブが目の前にある街のまさに中心部に、手頃な価格の賃貸住宅を提供します。655戸のうち、114戸がソーシャル賃貸、295戸がミッドマーケット向け賃貸となっています。

グロティウス・タワーズの最上階は、セットバックとテラスのあるランドスケープへと伸びています。このタワーは遠くからでも見ることができ、ハーグのスカイラインに人目を引く新たなアクセントを加えています。面積の隅々まで賢く使わなければならないこの地域で、MVRDVは延べ床面積61,800㎡の2棟の集合住宅を設計しました。タワーの建築面積を巧みに配置することで、デザインチームは、通りを維持しながら新しい広場を作り出し、新しい視点から見た際に微妙に形が変わって見える2棟の建物を開発することに成功したのです。

この設計では、タワーの最上部に特に注意を払いました。最上部を非対称に「崩す」ことで、南側が北側よりも多く、テラスが積み重なったような特徴的な景観を生み出しています。また、テラスとファサードにサステナブルな竹の複合材を使用し、色と素材を変えることで、王冠にさらなるアクセントを与えています。また、タワーの基部には、上層部がベージュ、下層部がアンスラサイトグレーと色のグラデーションがなされており、地上へのソフトランディングを実現しています。

グロティウス・タワーのアパートメントは、家賃も広さもさまざまですが、最も小さな角部屋でも、各部屋に実現された大きな窓から美しい景色を眺めることができます。居住者一人ひとりに、屋外スペースが与えられています。上層部では、居住者はクラウンのテラスに出ることができ、タワーの他の部分では一部が突出し、また一部がロッジアとしてアパートメントにセットバックするバルコニーになっています。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「このデザインによって、すでに賑やかなこのエリアに新しい空間を作り出しました」
「タワーは細く見えますが、大きな床面積を持ち、様々な住宅が混在しています。最上部の “ヴィレッジ”は、文字通りこのデザインの頂点に位置しています。眺望だけでなく、このテラスの積み重ねによって、居住者同士が簡単に出会えるようになります。まるで1階に住んでいるかのように、気軽にワインや食事に誘い合うことができるのです。」

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