塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所が、大分の「鶴川商店街周辺拠点施設」設計プロポで最優秀提案者に選定され、提案書も公開

塩塚隆生アトリエ下村正樹建築設計事務所が、大分の「鶴川商店街周辺拠点施設」設計プロポーザルで最優秀提案者に選定されています。また、提案書も公開されています。

この度は、当プロポーザルに9者の参加を得て実施することができました。自由応募であったことから東京から鹿児島まで広く提案者の参加をいただきました。
令和4年7月22日、提案者による対面説明と提案書及び関係書類をもとに設計実績など8項目の選定基準を設定し審査しました。対話においては特に以下の観点から評価を行い、契約候補者としての最優秀提案者と契約候補次点者としての優秀提案者を選定しました。

1.事業地区が古代から国東地域の政治、文化の中心拠点を形成し、近年まで商業業務中心であったこと、そして現在桜八幡社や興導寺などの歴史施設が立地することを深く読み込み構成した計画案であるか。

2.この事業が単年度の事業であり極めてタイトなスケジュールであることから設計、施工管理において発注者側の要求に応えられるか。

3.チャレンジショップが入居者の出店意欲を引き出し、来街者が魅力を感じ、賑わい、地域の活性化に寄与するか。そして入居者の入れ替わりなどに柔軟な対応が可能であるか。

4.テレワーク施設およびデジタル交流ギャラリーを設置する旧古城邸が医家としての風格を残しつつ、現代的な機能を実現して魅力向上できるか。そして入居意欲を引き出すことが可能であるか。また、邸内に残されている家具調度品等を有効に再利用して事業に深みを演出できるか。

5.里道を挟んだ二つの敷地を有機的に連続させ、相乗的な整備効果を実現できるか、そのために法的にも実現可能であるか。

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造 photo©ToLoLo studio

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーが設計した、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」です。
訪問医療を行う医院の計画です。建築家は、待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向しました。具体的には、光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造しました。

名古屋市南区の訪問医療を中心としたクリニックの改修。
午前は主に高齢者の外来、午後は訪問診療で外出し誰も待たない待合室になる。

待つ機能が失くなった時その場所が目的の室に変わる、待合室のタイムシェアリングについて考えた。院長はレクチャー、看護師による健康相談、駐車場では餅つき、と高齢者のみならず、地域全体に根付く場所を目指し、待合室だけではない場所を思い描いていた。

建築家によるテキストより

虹はある地域では2色だったり、8色だったり捉え方が違う。実際に何色かの判断は難しいが、同じものでも変化するあり方が興味深い。
虹の捉え方のように待合という場を捉えてみたい。色の深みを繊細に感じ取ったり、色数を減らしてみたり、増やしてみたりできるように、待合室という室の枠を超え、待つに留まらないことを感じ取ってもらいたい。

建築家によるテキストより

診察領域と待合を区切るのは雁行壁。必要室や大きさの制限が多い中、広く活動ができるようになるべく大きな平面を確保したく、室を斜めに横断している。設備の都合から上部50センチ程を開けた。光で表情を変えるフィルムを空間の軸に据え、やんわりと入る外光でゆらめいている。

待合時には、ただぼーっと眺められる火のゆらめきや川の流れのような穏やかに待つ静寂の空間。活動時には鮮やかな色の変化が賑やかな使い方を多様に想像させてくれる

建築家によるテキストより
渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsによる、群馬の「前橋の住宅」。 様々な世代が訪れる公園の前に計画。自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”の引込を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係を作る構成を考案。開口の操作で“私”を守りつつ公園とも連続
渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsによる、群馬の「前橋の住宅」。 様々な世代が訪れる公園の前に計画。自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”の引込を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係を作る構成を考案。開口の操作で“私”を守りつつ公園とも連続 photo©小川重雄
渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsによる、群馬の「前橋の住宅」。 様々な世代が訪れる公園の前に計画。自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”の引込を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係を作る構成を考案。開口の操作で“私”を守りつつ公園とも連続 photo©小川重雄
渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsによる、群馬の「前橋の住宅」。 様々な世代が訪れる公園の前に計画。自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”の引込を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係を作る構成を考案。開口の操作で“私”を守りつつ公園とも連続 photo©小川重雄

渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsが設計した、群馬の「前橋の住宅」です。
様々な世代が訪れる公園の前に計画されました。建築家は、自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係性を作る構成を考案しました。また、開口部の操作で“私”を守りつつ公園とも連続することが意図されました。

様々な世代が訪れる公園の前に計画。自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”の引込を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係を作る構成を考案。開口の操作で“私”を守りつつ公園とも連続

大きな公園の前に建つ住宅です。

公園ではキャッチボールをしている少年たちもいれば、四葉のクローバーを探している母娘もいたり、犬の散歩中に休憩しているおじいさんもいたりします。このような各々の自由なふるまいを寛容に並存させる公園のおおらかさを生活に引き込んだような住宅のあり方を模索しました。

建築家によるテキストより

平面はシンプルな田の字プランを基本構成として、身体スケールから決められた床レベルでそれぞれの場所が立体的に絡まることで、生活の関係性を作っています。例えばお母さんがキッチンで家事をしているとリビングでくつろぐお父さんの様子が見え、その向こうには公園の木々が広がっています。

建築家によるテキストより

その奥には空へと抜ける開口が開き、家のどこにいても常に公園の木々が見えます。開口の高さを工夫することでプライバシーを確保しながら、公園の四季の景色に包まれながら生活をします。

建築家によるテキストより
MADによる、フランス・パリの集合住宅「UNIC」。持続可能な都市開発モデルとして計画。建物を特徴づける曲線的で起伏のあるテラスが、居住者に自然環境に触れる機会を提供。基壇部には様々な施設が入居し人々の交流を促す
MADによる、フランス・パリの集合住宅「UNIC」。持続可能な都市開発モデルとして計画。建物を特徴づける曲線的で起伏のあるテラスが、居住者に自然環境に触れる機会を提供。基壇部には様々な施設が入居し人々の交流を促す photo©Jared Chulski
MADによる、フランス・パリの集合住宅「UNIC」。持続可能な都市開発モデルとして計画。建物を特徴づける曲線的で起伏のあるテラスが、居住者に自然環境に触れる機会を提供。基壇部には様々な施設が入居し人々の交流を促す photo©Jared Chulski
MADによる、フランス・パリの集合住宅「UNIC」。持続可能な都市開発モデルとして計画。建物を特徴づける曲線的で起伏のあるテラスが、居住者に自然環境に触れる機会を提供。基壇部には様々な施設が入居し人々の交流を促す photo©Arch Exist

MADが設計した、フランス・パリの集合住宅「UNIC」です。
持続可能な都市開発モデルとして計画されました。建物を特徴づける曲線的で起伏のあるテラスが、居住者に自然環境に触れる機会を提供します。そして、基壇部には様々な施設が入居し人々の交流を促します。

こちらはリリーステキストの翻訳

MADアーキテクツの初のヨーロッパでの建築プロジェクト「UNIC」理想の暮らしを目指して

マ・ヤンソン率いるMADアーキテクツは、ヨーロッパで初めての建築プロジェクト「UNIC」を完成させました。このプロジェクトは、フランス・パリ17区のクリシー・バティニョール地区で新たに開発された13階建ての集合住宅です。2012年、国内外の建築家やデベロッパーに割り当てられた9つの区画のうちの1つにUNICの設計が決まり、MAD Architectsの創業者で代表のマ・ヤンソンは、パリだけでなくヨーロッパ全域で主要建築物を設計した最初の中国人建築家となりました。

持続可能な都市開発のモデルとして構想されたこの新しい複合施設は、約7,500人の住民に必要な住宅を提供しながら、二酸化炭素排出量を削減するというパリのコミットメントを表現しています。設計プロセスにおいて、MADアーキテクツと地元の建築事務所ビシェール・アーキテクツは、多くのコミュニティ参加型ワークショップにおいて、パリの政府関係者や建築家、都市計画家と何度も協議を重ね、UNICの実験デザインが、居住者や周辺住民のニーズとクリシー・バティニョールに期待される物質的持続性を共に満足させることを確認しました。UNICは、近隣の多くの建物と同様、パッシブハウス建築基準をクリアする必要があり、高性能の窓ガラス、パッシブ冷暖房設計戦略、そして全体的な温度調節をさらに助ける高密度素材の使用を要求されました。

その名の通り、曲線的なストラクチャーを持つこの建物は、街の北西部の多くの場所から見えるユニークなランドマークとなっています。UNICは、隣接する10ヘクタールのマーティン・ルーサー・キング・パークに隣接するハウズマン集合住宅とのコントラストを際立たせるデザインになっています。UNICの外部は、公園や周辺地域との対話の中でデザインされ、繰り返しのない起伏のあるテラスによって定義され、このテラスからは、光の都のダイナミックな眺めを楽しむことができます。また、南側のいくつかの住戸からは4km以上離れたエッフェル塔を眺めることができます。 また、テラスには厳選された樹木がプランターとして配置され、居住空間から街並みを眺めることができます。

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