加藤吉宏アトリエが設計した、岐阜・可児市の「岐阜医療科学大学 可児キャンパス 薬学部 ラーニングスペース」です。
新設学部の生徒が勉強する為の空間です。建築家は、学びを触発させる空間を目指して、広さの異なる多目的利用可能な半個室を組合わせる構成を考案しました。そこには、現代の傾向を考慮し隠れた要望に応えて校舎内での学習を促す意図があります。
岐阜医療科学大学 可児キャンパス 薬学部棟は、岐阜県可児市虹ヶ丘の小高い丘に位置する。
今回の提案は、新たに薬学部が開講予定となる薬学部棟のラーニングスペースである。学生たちが多機能な利用ができる空間とする提案とした。
ここでの学びのスタイルは、四方がシナ合板によるパーテーションの個室型の空間である。
下足利用となり、一人用は900×2100mmのサイズにカウンターが付き余裕をもって寝転がれる空間で、その他のサイズは複数人用の1200×2100mmと1500×2100mmの全三タイプである。
多様性を発する場を自ら見つけ出す事は、学生にとって自身の学び方を触発させる空間である事は間違いないのである。このラーニングスペースが大学の中での学びの時間を長くし、学生自身がどの様に使い分け、新たな多様性を追求することができる空間となることを願うものである。