白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる
白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる photo©ACプロ / 船田一徹
白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる2階、ダンススタジオ photo©ACプロ / 船田一徹
白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる1階、スタディスペース1、スタディスペース2 photo©ACプロ / 船田一徹

白石卓央 / 愛媛建築研究所が設計した、愛媛・東温市の「DIG STUDIO」です。
ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築です。建築家は、子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設しました。そして、“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる事を意図しました。施設の公式サイトはこちら

ストリートダンスやヨガを中心に利用される、開放的なスタジオを中心とした2階建てのダンススクールである。

建築家によるテキストより

松山市に隣接する東温市の街道沿いに建ち、2階のスタジオは、主に午前中はヨガスタジオとして、主に午後から夜にかけてはストリートダンスを中心としたダンススクールとして利用される。子どもの利用が多く、1階には学習のできるスタディスペースを設け、併設されたカフェは保護者の待合にも利用できる。スタジオを2階に設け、1階はスタジオ利用者の受け皿となる構成である。

建築家によるテキストより

2階のスタジオは、遠くに石鎚山脈の山並みを望み、眼下には田園の風景が広がる。床は乾式二重床として下階への衝撃音の低減を図り、切妻屋根の勾配から導いた段状の天井は、経済性を鑑みて軽量鉄骨(LGS)下地現しとし、ベースライトなどとともにスタディを重ねて計画した。その表現は日本建築で例えるなら折上格天井であり、その現代的な解釈といってもよい。折上格天井がそうであるように、LGSも躯体の構造からは自由であり、天井高の変化が空間の高揚感を演出する。

建築家によるテキストより
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片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る
片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る photo©Lemmart

片田友樹 / micelleが設計した、神奈川の住宅「SZK」です。
谷地形で車が入れない道に接する敷地です。建築家は、搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案しました。また、平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る事が試みられました。

敷地は旧都郊外の自然豊かで静かな地域にあるが、小川に沿った車を乗り入れられない道に面するため、搬入や作業上の厳しい制限を計画当初から想定する必要があった。そこで、使用素材を小さく軽く、少ない種類にしつつも、広がりと複雑さを生むことを考えた。

建築家によるテキストより

構造材の大きさを制限するため、1間の非常に抑制された単調な軸組とし、その軸組に波板、アルミサッシのシンプルでこちらもまた単調な覆いを被せた。無機質な家型の覆いの中に、格子状の柱梁が見え隠れする。柱やサッシ、家具が重なり合い、斜めに繋がる平面、断面も相まって、屋内外の広がりを生み、複雑でリズミカルな柔らかい佇まいを得ることができた。

建築家によるテキストより

また、敷地が谷にあるため、非常に落ち着いた光を得られる1Fと、眺望、日当りが良い2Fというそれぞれの光を活かした室内空間を作った。4方から落ち着いた光の入る1Fのテラスと、細長く光の強弱が変化する2Fのテラスを作り、それらを立体的に繋がるテラスとした。結果、半外部空間が諸室や庭をつなぐ寝殿造りを立体的にしたような構成となり、端正な格子状の軸組の中に様々な場とそれをつなぐストーリーある空間ができあがった。

建築家によるテキストより

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