ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国のSFの盛んな都市に計画。“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包。詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れる image©Atchain
ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国のSFの盛んな都市に計画。“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包。詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れる image©Atchain
ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国のSFの盛んな都市に計画。“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包。詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れる image©ZHA
ザハ・ハディド・アーキテクツ が設計している、中国の「成都SF博物館」です。
国のSFの盛んな都市に計画されました。建築家は、“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包する建築を設計しました。また、詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れられています。
こちらはリリーステキストの翻訳
現在建設中の成都SF博物館は、今年末に開催される第81回世界SF大会(ワールドコン)とヒューゴー賞のメイン会場になる予定です。
成都は、中国におけるSF作家のインキュベーションの中心地です。1979年から市内で発行されている『SFワールド』誌は、このジャンルの定期刊行物として世界で最も人気があり、多くの著名な作家のキャリアを輩出しています。
成都は山脈と森林に囲まれ、青銅器時代の三星堆文明の彫刻や仮面には神秘的なヴィジョンや地球外の形態が見られるなど、豊かな歴史の中で独自の地域文化を育んできました。中国南西部に位置する四川省の首都である成都は、人口2,000万人を超える都市に成長し、科学技術革新と研究の世界的な重要拠点となりました。
成都SF博物館は、成都のピードゥ区にある科学技術新都市内の景隆湖畔にあります。湖畔の自然景観と一体化した博物館のデザインは、街や隣接する地下鉄の駅から、周囲の公園を経て建物の中心部まで、歩行者専用道路でつながり活動の節点を定義しています。それは、美術館の展示室、教育施設、カフェ、その他の施設をつなぐ、屋内と屋外の複数のレベルのプラザを織り交ぜた発見の旅を創り出します。
美術館は、そのユニークな敷地条件に対応しながら、プログラムと機能の明快さを一体化させ、湖面に浮いているように見えます。屋根の流動的な形態は、中心点から放射状に広がっており、星を中心に広がる星雲を模しています。それは、美術館を「星雲」に見立て、様々なゾーンにエネルギーフィールドを分散させるのです。そして、私たちの生活体験と想像力を結びつけるポータルに、来館者を導きます。
59,000 ㎡の成都SF博物館には、展示室、劇場、会議場、補助的なスペースがあり、さまざまな展示や会議、イベントを開催できるよう、最大限の柔軟性を備えています。空から光が差し込む中央のアトリウムと、壮大な西霊山に面した大きな窓は、美術館の内部と周囲の環境を結びつけています。