MADのマー・ヤンソンによる、中国・南海市のインスタレーション「Timeless Beacon」です。
国際文化祭の為に制作されました。建築家は、川沿いの廃墟となった旧市場を会場とし、布やフィルムで建物全体を覆い周囲の景観と呼応して影響を与える作品を考案しました。そして、歴史と未来の時間軸を並行させて人々の想像力を呼び起こす事が意図されました。
こちらはリリーステキストの翻訳です
Timeless Beacon – マー・ヤンソンの新作は、廃墟と化したマーケットを再生させる。
マー・ヤンソンは、広東省南海アートフィールドの招きで、中国広東省南海市の太平洲に「Timeless Beacon」というアートインスタレーションを完成させました。
太平洲最大の廃墟として知られる太平市場をリノベーションしています。この場は、かつては明朝末期に設立され、1980年代まで漁師やビジネスマン、村人たちが交易のために集まり、数百年にわたって栄えていました。
しかし、都市化ブームの到来がすべてを変え、若者たちは次第に村の外に活躍の場を求めていくようになりました。一方、インターネット時代の到来で実店舗の必要性が薄れ、かつての賑やかな見本市は徐々に廃れていきました。太平のさびれた通りの脇には、古いレンガ造りの建物に混じって、コンクリートの家が時折顔を出します。そこでは、老夫婦が玄関先に座って談笑しており、今は朽ち果ててしまった繁栄の時代を描いています。
マーヤンソンは言います。
「廃墟の隙間から、たくさんの植物が太陽に向かって伸びているのが見えます。私たちは、廃墟から活気と再生を感じ、人々が古い構造物から新しいエネルギーと知覚を感じ、この地域全体に時間の新しい理解をもたらすことを望んでいます」
静かな村と、川向こうの急成長する都市の現代的な背景が対照的です。その場所の機能が重要でなくなったとき、そこに宿る感情やインスピレーションが、建物に残された価値となる。MADは、デザインを通じて歴史と未来の時間軸を並行させ、人々に想像力を呼び起こすシュールな光景を形成することを意図しています。