新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京の住戸改修「House K」。高台に建つ集合住宅での計画。採光と通風に恵まれた“空間の質”を活かす為に、躯体の歪な形状に必要機能を収めて“空気感を共有できる大きなワンルーム”を構築。素材と色を重ね合わせた異種混合の意匠を志向
新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京の住戸改修「House K」。高台に建つ集合住宅での計画。採光と通風に恵まれた“空間の質”を活かす為に、躯体の歪な形状に必要機能を収めて“空気感を共有できる大きなワンルーム”を構築。素材と色を重ね合わせた異種混合の意匠を志向 photo©兼下昌典
新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京の住戸改修「House K」。高台に建つ集合住宅での計画。採光と通風に恵まれた“空間の質”を活かす為に、躯体の歪な形状に必要機能を収めて“空気感を共有できる大きなワンルーム”を構築。素材と色を重ね合わせた異種混合の意匠を志向 photo©兼下昌典
新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京の住戸改修「House K」。高台に建つ集合住宅での計画。採光と通風に恵まれた“空間の質”を活かす為に、躯体の歪な形状に必要機能を収めて“空気感を共有できる大きなワンルーム”を構築。素材と色を重ね合わせた異種混合の意匠を志向 photo©兼下昌典

新井里志+中富慶 / Kiiが設計した、東京の住戸改修「House K」です。
高台に建つ集合住宅での計画です。建築家は、採光と通風に恵まれた“空間の質”を活かす為に、躯体の歪な形状に必要機能を収めて“空気感を共有できる大きなワンルーム”を構築しました。そして、素材と色を重ね合わせた異種混合の意匠を志向しました。

都心の高台に建つ築50年になるマンションに仕事場を兼ねた住居を設計した。

このマンションは近くの川に向かう、すり鉢状の地形の中腹にある。前面道路を挟み用途地域がかわるため目の前に背の高い建物はなく、バルコニーからは、地形に沿い広がる街と空を広く望むことができる。コの字型のフロアには3面に窓があり、1日を通して日の光が入り風が抜け、どこにいても外を近くに感じることができる。

建築家によるテキストより

地形や周囲の環境、長い間住み継がれてきた痕跡が、この場所独自の空間の質を生み出している。
これら様々な要素が重なることで生まれる元からここにあるものを最大限に生かし取り込みながら、居心地の良い場所にしたいと考えた。

建築家によるテキストより

既存の平面形状を利用し、コアによって切り取られた隙間や大小のスペースに必要な機能を与え、光や風をさえぎらない全部がつながったひとつの空間として構成している。ゆるやかに分けながらつなげていくことでそこにある空気感を共有できる大きなワンルームのような場所として、どこにいても居心地よく好きな場所を自由に選んで過ごせるようにした。

いつかの職人さんの手書きや作業の跡が残る躯体に、金属や木、ファブリック、土、漆喰、植物やテラゾーなど様々な質感と素材、たくさんの色を足していき、新しいものと古いもの、荒々しい質感や繊細な素材、異なる性質のものを重ねあわせ一体となって心地よい空間となるよう計画している。

建築家によるテキストより
井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す
井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路

井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」です。
都心ながら緑深い森に隣接する敷地に計画されました。建築家は、環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築しました。そして、“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す事が意図されました。

敷地は駅から徒歩5分でありながらその先には緑深い森が広がる。都市から森へのちょうど入り口に位置する敷地である。

建築家によるテキストより

二面道路に対して建物を配置し、隣地側に面して大きな中庭を設けた。道路からの騒音は自らの建物によって遮断する。隣地に対しては中庭を設け、隣地の森と繋がる、共有の森を作り出した。静寂を獲得した中庭に対し暮らしを開いていく。

建築家によるテキストより

軒の深さを詳細に検討する事で、夏季の直射日光を防ぎながら、冬季の低高度の太陽光は積極的に室内に取り入れる計画とした。夏場の強い日差しを遮断するためカーテンを締め切ることなく、庭との積極的なつながりを作ることができた。

静寂の中で気づく、ささやかな環境の変化。多方向に庭があり空が見える。体内のリズムを庭と共に調整する事ができる。緩やかな時の流れ、大きな自然に身を任せることで得られる、豊かな時間の流れを実現した。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。