谷口幸平 / and to建築設計事務所による、東京の「2人のワンフロアハウス」。高齢の施主と知人の為に同フロアの2住戸を改修。其々の住戸を往来する生活に着目し、専有部内に共有使用するパブリックな性質の空間を構築。植栽と開口の意匠で自然豊かな環境も実現
谷口幸平 / and to建築設計事務所による、東京の「2人のワンフロアハウス」。高齢の施主と知人の為に同フロアの2住戸を改修。其々の住戸を往来する生活に着目し、専有部内に共有使用するパブリックな性質の空間を構築。植栽と開口の意匠で自然豊かな環境も実現2人の共用部、セミパブリックからシェアリングを見る。 photo©Koji Fujii / TOREAL
谷口幸平 / and to建築設計事務所による、東京の「2人のワンフロアハウス」。高齢の施主と知人の為に同フロアの2住戸を改修。其々の住戸を往来する生活に着目し、専有部内に共有使用するパブリックな性質の空間を構築。植栽と開口の意匠で自然豊かな環境も実現2人の共用部、ダイニング・キッチンからインナーバルコニーを見る。 photo©Koji Fujii / TOREAL
谷口幸平 / and to建築設計事務所による、東京の「2人のワンフロアハウス」。高齢の施主と知人の為に同フロアの2住戸を改修。其々の住戸を往来する生活に着目し、専有部内に共有使用するパブリックな性質の空間を構築。植栽と開口の意匠で自然豊かな環境も実現プライベートリビング photo©Koji Fujii / TOREAL
谷口幸平 / and to建築設計事務所による、東京の「2人のワンフロアハウス」。高齢の施主と知人の為に同フロアの2住戸を改修。其々の住戸を往来する生活に着目し、専有部内に共有使用するパブリックな性質の空間を構築。植栽と開口の意匠で自然豊かな環境も実現プライベートリビング photo©Koji Fujii / TOREAL

谷口幸平 / and to建築設計事務所が設計した、東京の「2人のワンフロアハウス」です。
高齢の施主と知人の為に同フロアの2住戸を改修する計画です。建築家は、其々の住戸を往来する生活に着目し、専有部内に共有使用するパブリックな性質の空間を構築しました。また、植栽と開口の意匠で自然豊かな環境も実現しました。

建主の女性は、80年以上の人生を緑豊かな地方の戸建で過ごしてきた。
窓の外は自然に囲まれ、家を出ると外である事が当たり前の生活。しかし、車が無いとどこへも行けず、高齢となるに連れ、地方での生活に不便さも感じていた。

建築家によるテキストより

今の生活圏では新たな学びや、体験は出来ないと考え、知人と共に2人で都心の集合住宅へ移り住む事を決めた。
それは、今まで当たり前だった生活環境を変える大きな決断である。集合住宅の玄関の外は共用部であり、外との距離を遠く感じる。窓の外に緑は見えず、今までと大きく異なる都心の生活環境。

都心の暮らしに、田舎の家の自然豊かな環境を蘇らせ、同じフロアに暮らす知人との適度な距離感を保つ。そんな生活を実現し、都心に移り住むことに不安を感じる建主を勇気づけたいと考えた。

建築家によるテキストより

計画フロアには住戸が2つしかないため、改修前には互いの住戸を頻繁に往来する姿を目にした。それは、まるで2人が共用部も生活空間の延長であるかのように暮らす印象的な風景であった。フロア全体に暮らしを拡張する提案ができないだろうか。新しい土地で2人が別の住戸で暮らすのでは無く、生活を共にする居場所があれば、2人の暮らしは豊かになるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 実験的建設プロセスや越境的デザインスタディにより“新しい建築”を追求する「HUNE Architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 実験的建設プロセスや越境的デザインスタディにより“新しい建築”を追求する「HUNE Architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 実験的建設プロセスや越境的デザインスタディにより“新しい建築”を追求する「HUNE Architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中

実験的建設プロセスや越境的デザインスタディにより“新しい建築”を追求する「HUNE Architects」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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HUNE Architectsでは業務拡大の為、設計スタッフを募集します。

弊社は伊東豊雄建築設計事務所出身の玉木浩太とJulia Liそして林盛による設計事務所です。
国内外の美術館、大学施設、商業施設、オフィスや公共建築など幅広い設計の経験をもとに活動してきました。
私たちはこれまでのプロジェクトにおいて、新たな建築の可能性を模索し、実験的な建設プロセスや越境的なデザインスタディによって新しい建築や場所のあり方を提案しています。

現在、国内では東京のシェアハウスや住宅の設計、オフィスの企画提案、国外の商業施設の監修などが進行中です。
誰もやったことのない新しいことに挑戦したい方、我々の持っていない才能やひらめきのある方、設計の好きな方、海外のクライアントや協力者とコミュニケーションの取れる方など、そのような若い協働者を探しています。
特に基本設計~実施設計を経験され、一人で図面を作成できる方を優遇いたします。

山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる
山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる北側外観 photo©黒住直臣
山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる西側外観 photo©黒住直臣
山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れるテラス photo©黒住直臣
山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる西側外観 photo©黒住直臣

山﨑健太郎デザインワークショップが設計した、千葉・八千代市の「52間の縁側」です。
高齢者の為のデイサービス施設の計画です。建築家は、問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向しました。また、一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる事が意図されています。

「52間の縁側」は、高齢者のためのデイサービスである。
クライアントの石井さんは、これまでに認知症などシリアスな問題を抱えていたとしても、ありのままその人らしい日常の暮らしを送れる介護を実践してきた。この設計にあたっては、認知症や障害があったとしても、年老いていくことが日常と切り離されずに過ごしていけるような環境の実現を目指して計画された。

建築家によるテキストより

敷地は南北に細長く、崖条例により建物を建てられる範囲が限定されていた。悪条件ではあったが、奥行き2.5間を持った縁側のような床を一直線に設け、メインストラクチャーである木架構と、さまざまなアクセスが可能な開かれた縁側で、地域に対する構えをつくろうと考えた。そこに街の人が利用する「カフェ・工房」、「高齢者が過ごすリビング」、「はなれのような座敷と浴室」の3つの機能に外部スペースを挟み込んで配置している。

建築家によるテキストより

大きな構えとしての架構に対し、負けるように小さな壁やボリュームを挿入することで、ひとのための小さな居場所を散りばめていった。特に、挿入された建築要素の境界、つまり窓辺を丁寧に設えた。例えば、カフェとテラスの間の窓辺にはデイベッドを設け、厚みのあるニッチに体をあずけられるように寸法や建具の種類、素材の選定を行うことで、一人だけれど、他者と一緒に過ごせるような「居方」を生み出している。

建築家によるテキストより

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