MADが設計している、エクアドル・キトの高層ビル「Qondesa」です。
街の中心部の集合住宅を中心とした建築です。建築家は、地域の自然や旧市街の建物を参照して、“絡みつく蔓”を想起させる形態と“石張り”の詳細を考案しました。また、住民の生活の質の向上と共に環境に優しい都市の創造も志向されました。
こちらはリリーステキストの翻訳です
Qondesa、MADアーキテクツが南米で初のプロジェクトを発表
キトは、多様な生態系、民族、伝統に影響されたコントラストが共存する都市で、エクアドルの首都です。また、南米で最も保存状態が良く、最も変化の少ない歴史地区を特徴とするユネスコ世界遺産です。マー・ヤンソン率いるMADアーキテクツは、キトで初の複合用途プロジェクト「Qondesa」を公開しました。キトで最も高いビルになる予定のこの建物は、エコロジカルな未来のビジョンを持って、高密度な生活に自然を融合させるデザインソリューションを提供することを目的としています。
自然の背景からインスピレーションを得たMADは、建物のダイナミックなデザインを通じて、居住者と自然の美しさを結びつけることを目指します。大地から空へ成長するQondesaの外観は、建物の周囲に絡みつく蔓をイメージしており、建物の上部で細くなるように作られています。また、ビルのバルコニーには、プランターを形成する緑が芽吹いています。また、Qondesaの外観形状は、周囲の建物からの自然光や眺望を遮らないように設計されています。
この街は、グアイラバンバ川流域に位置し、アンデス山脈の活火山である成層火山ピチンチャの東側斜面にあります。ファサードディテールの石造りの外観は、キトの旧市街にある石造りのファサードをモチーフとしたものです。これらの歴史的建造物には、近くの火山から採れる火山石が使われています。ファサードの遊び心のある有機的なラインは、突出した自生植物との組み合わせで、街のスカイラインのランドマークとなるようなエレガントな美観を生み出しています。