堅田佳一 / KATATA YOSHIHITO DESIGNが設計した、東京・台東区の店舗「TOJIRO KNIFE GALLERY TOKYO」です。
包丁の“展示販売”と“修理”を行う店の計画です。デザイナーは、限られた面積内での用途の成立を目指し、圧迫感を軽減しつつ製品を豊富に陳列できる鉄格子を用いた展示壁を考案しました。また、工場で使われる素材の採用と色彩の統一で“雰囲気”の演出も意図されました。店舗の公式ページはこちら。
当店舗は、藤次郎の一貫生産によるものづくりを感じられる場所として、二つの目的を持つ空間を創りました。
メンテナンスルームでは、新潟県燕市にある藤次郎の本工場で使用されているメンテナンス機械一式を備え、包丁の研ぎ直しや修理を行うことで、ものづくりの醍醐味を感じる空間となっています。
ナイフギャラリーでは、省スペースを活かし、多くの包丁を展示できる壁面を最大限に活用しました。鉄骨組みによる強度を保ちつつ、包丁を整然と並べることで、展示会場のような見栄えのする空間を実現しました。
鉄フレームや木毛板、角波板など藤次郎の本工場に使われている素材を使用し、薄いグレーカラーで統一したことにより、工場の匂いを感じさせる一方で、クリーンでエッジの効いた雰囲気を演出しました。