伊原慶+三角俊喜 / TA+Aによる、東京の「セントラルクリニック世田谷」。崖線の丘上に建つ高性能機器を備える診療施設。精神と身体の負荷軽減を求め、周囲の緑を引き入れた検査後を安静状態で過ごせる空間を備えた建築を考案。外装に“テラコッタルーバー”を配して賑やかさと陰影も付与鳥瞰 photo©小川重雄
伊原慶+三角俊喜 / TA+Aによる、東京の「セントラルクリニック世田谷」。崖線の丘上に建つ高性能機器を備える診療施設。精神と身体の負荷軽減を求め、周囲の緑を引き入れた検査後を安静状態で過ごせる空間を備えた建築を考案。外装に“テラコッタルーバー”を配して賑やかさと陰影も付与外観、道路側より見る。 photo©小川重雄
伊原慶+三角俊喜 / TA+Aによる、東京の「セントラルクリニック世田谷」。崖線の丘上に建つ高性能機器を備える診療施設。精神と身体の負荷軽減を求め、周囲の緑を引き入れた検査後を安静状態で過ごせる空間を備えた建築を考案。外装に“テラコッタルーバー”を配して賑やかさと陰影も付与3階、ラウンジ photo©小川重雄
伊原慶+三角俊喜 / TA+Aによる、東京の「セントラルクリニック世田谷」。崖線の丘上に建つ高性能機器を備える診療施設。精神と身体の負荷軽減を求め、周囲の緑を引き入れた検査後を安静状態で過ごせる空間を備えた建築を考案。外装に“テラコッタルーバー”を配して賑やかさと陰影も付与3階、屋上テラス photo©小川重雄
伊原慶+三角俊喜 / TA+Aが設計した、東京の「セントラルクリニック世田谷」です。
崖線の丘上に建つ高性能機器を備える診療施設の計画です。建築家は、精神と身体の負荷軽減を求め、周囲の緑を引き入れた検査後を安静状態で過ごせる空間を備えた建築を考案しました。また、外装に“テラコッタルーバー”を配して賑やかさと陰影も付与しています。
緑や起伏に富み多摩川が10万年かけて削ってできた台地「国分寺崖線」の丘上に建つ、高性能MRIとPET-CT等の検査機器を持ち定期検診と地域の病院との医療連携を行う診療施設である。玉川八景として景勝地や保養の場で知られ長年文化と緑量を積み重ねた場で、周囲の緑を建築のフレームの中に柔らかく引き入れ、景観を繋ぎ止めることを目指した。
世界中でも特に健診大国である我が国では、近年の健康増進や健康維持についての意識の高まりに対して、医療機器の高性能化により未病の状態でもより精細に心身の健康管理ができるが、一般的には病院での検査は精神的にも身体的にも負荷を伴うものである。この施設では特に、検査後に安静状態でリカバリーする時間を快適に過ごす空間と自然を眺めながら寛ぐ最上階のラウンジ空間により、気持ちよく受診できる施設構成を持つ事で他施設との差別化を図った。
また世田谷区内に先端画像診断機器を用いた高精度検診が行える施設が多くないため、周辺病院との地域医療連携を図り貢献する診療施設としても役割を担う。都内で二番目に緑化率が高い世田谷区の中でも特に緑が多い周辺景観を持つ上野毛で、国分寺崖線の多様な植生や生態系を受け入れる柔らかさと、医療機器の設置の為に求められる放射性同位体などの区画が持つ堅牢さを合わせ持ちながら、周辺景観に寄与する事を考えた。