MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照
MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照 image courtesy of MAD
MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照 image courtesy of MAD
MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照 image courtesy of MAD

MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」です。
湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築です。建築家は、人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案しました。また、外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照しています。この施設は、2024年に着工して2029年に完成する予定です。


こちらはリリーステキストの翻訳です

MADアーキテクツが南海アートセンターを公開、湖のほとりの穏やかな波紋

MADアーキテクツは、広東省仏山市の南海アートセンターのデザインを発表しました。同センターの総敷地面積は59,445㎡で、グランドシアター、ミュージアム、スポーツセンターの3つの主要機能を含んでいます。完成すれば、広州と佛山の市民に、社会的、創造的、自然的特質を調和させたウォーターフロントの新しい公共ゲートウェイを提供することになります。

この開発は、広州市と佛山市を結ぶ重要な都市である広東・香港・マカオ・グレーターベイエリアの中心、南海文化区に位置しています。MADの創立パートナーであるマー・ヤンソンは、かつて南海アートフィールド(佛山市最大のランドアートフェスティバル)の参加アーティストでした。彼は言います。、

「南海の伝統文化は、龍祭りのボートレースの太鼓の鼓動と船流しにあり、獅子舞のカンフーにあります。それらを見ると、古代から今日に至るまで、ダイナミックな活気と革新的な精神を感じることができます。私たちはそれを現代の暮らしに戻したいのです」

南海アートセンターは連続する水の波のようであり、浮かぶサンキャノピーの下に3つの主要な建物がそびえ立っています。半屋外は、湖の中心的なランドスケープとプログラムを融合させ、地域コミュニティが水辺のランドスケープに没頭できるように誘います。

マー・ヤンソンは説明します。
「南部広東の地域文化は、常に人が集まることにあります。同じライフスタイルを維持するためには、現代の文化施設が貢献しなければなりません。南海アートセンターのデザインは、そのような活動のために最大限の中間領域の空間を提供したいと考えています。また、嶺南(古代の広東地方)の伝統建築の大きな軒からもインスピレーションを得ています」

最も注目を集めたトピックス[期間:2024/1/1-1/7]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/1/1-1/7]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/1/1-1/7)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 相坂研介設計アトリエによる、東京・世田谷区の「代田の住宅」。間口が狭く隣地から見下ろされる敷地。明るさや広さの最大化を求め、反射光を呼込む“ライトコート”を含む“大小4つの外部空間”を援用する建築を考案。植栽や屋根の形状等で周囲の視線からプライバシーも守る
  2. VUILDによる、東京・渋谷区の「笹塚駅のベンチ」
  3. 2023年にアーキテクチャーフォトで注目された記事トップ100
  4. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  5. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  6. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に配置する建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る
  7. ファラによる、ポルトガル・ゴンドマルの住宅「house within three gestures」。 郊外の“ありふれた”環境での計画。傾斜・湾曲・破壊の3つのジェスチャーで建築を構築して、其々のヴォリュームに様々な色彩を付与。あらゆる面を考慮した“精巧な交差点の結果”としての家
  8. 彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築
  9. 2023年にアーキテクチャーフォトで注目された作品トップ10(第10回 ap賞 発表)
  10. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  11. 西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」。事務所と作業場がある工務店の社屋。機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案。大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造る
  12. 隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ
  13. 川合健二による、愛知・豊橋市のコルゲートハウス(1965年竣工)が宿泊施設に転用。1棟貸のホテルとして2023年9月から運営開始
  14. 佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る
  15. 馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する
  16. BIGによる、ブータン・ゲレフーの、マスタープラン「マインドフルネス・シティ」。1000km2を超えるエリアに新たな経済拠点を作る計画。国の文化や精神性に基づいた建築を目指し、地域の建材や様式を参照する建築を志向。国際空港・水力発電ダム・人が住める橋などが構想される
  17. ピーター・ズントーの建築展「Architectural Models from the Atelier Peter Zumthor」。自身が設計した建築を会場に開催。40個の模型を建物の内外に展示。建築に“アトモスフィア”を与える為の接合と組み合わせの論理を示す
  18. 武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTによる、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」。グラスデザートをメインとするカフェバー。商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向。建築素材の“層”を意識した設計を行う
  19. 西沢立衛が、建築家を目指す人に向けたアドバイスを語っている動画
  20. 安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す

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