魚谷繁礼による、TOTOギャラリー・間での建築展「都市を編む」。リサーチを基に数多の京町家の改修等を手掛ける建築家の展示。現代技術を“歴史性”や“地域性”に編み込み、街並みや建築の“継承”と“豊かさの実現”を志向。展示の一環として“京都のお茶屋建築の軸組”を移設
魚谷繁礼による、TOTOギャラリー・間での建築展「都市を編む」。リサーチを基に数多の京町家の改修等を手掛ける建築家の展示。現代技術を“歴史性”や“地域性”に編み込み、街並みや建築の“継承”と“豊かさの実現”を志向。展示の一環として“京都のお茶屋建築の軸組”を移設ギャラリー1の全景。 photo©architecturephoto
魚谷繁礼による、TOTOギャラリー・間での建築展「都市を編む」。リサーチを基に数多の京町家の改修等を手掛ける建築家の展示。現代技術を“歴史性”や“地域性”に編み込み、街並みや建築の“継承”と“豊かさの実現”を志向。展示の一環として“京都のお茶屋建築の軸組”を移設ギャラリー2から中庭を見る。 photo©architecturephoto
魚谷繁礼による、TOTOギャラリー・間での建築展「都市を編む」。リサーチを基に数多の京町家の改修等を手掛ける建築家の展示。現代技術を“歴史性”や“地域性”に編み込み、街並みや建築の“継承”と“豊かさの実現”を志向。展示の一環として“京都のお茶屋建築の軸組”を移設ギャラリー2の全景。 photo©architecturephoto

魚谷繁礼による、TOTOギャラリー・間での建築展「都市を編む」の会場写真です。
リサーチを基に数多の京町家の改修等を手掛ける建築家の展示です。建築家は、現代技術を“歴史性”や“地域性”に編み込み、街並みや建築の“継承”と“豊かさの実現”を志向しています。また、展示の一環として“京都のお茶屋建築の軸組”の移設が行われました。
会期は2024年5月23日~8月4日。展覧会の公式サイトはこちら。また、2024年6月13日には、千代田区のイイノホールで魚谷の講演会も企画されています(2024年6月2日までに要事前申込)。

TOTOギャラリー・間では、「魚谷繁礼展 都市を編む」を開催します。

魚谷繁礼氏は、京都をはじめ各都市の構成に関するリサーチをベースに京町家の改修を120件以上手掛けるなど、都市の文脈の継承について問題意識をもちながら建築の実践に取り組んでいます。京都では、日々町家や長屋が取り壊されてマンションや駐車場に替わるなど、歴史的街並みが消滅の危機にあります。その中で魚谷氏は、町家だけでなく路地や地割りなどの、建築遺構を継承する活動を続けています。

例えば「コンテナ町家」では長屋の一角を鉄骨フレームで覆ったうえでコンテナユニットと組合せ、路地を残しつつ現代的な活用ニーズに応えました。2023年度日本建築学会賞(作品)を受賞した「郭巨山会所(かっきょやまかいしょ)」では、祇園祭の歴史的会所建築を、保存建築物に関する制度を活用しつつ、既存の木構造と鉄骨造のハイブリッドによる増築で再生させました。このように、現代的な技術を多様な手法で歴史性や地域性に編み込むことによって、街並みや建築を次の100年に継承し、より豊かな都市空間や都市居住の実現を目指しています。魚谷氏の実践は京都での豊富な実務経験を元に、日本各地や海外にも広がっています。

本展では、こうした魚谷氏の都市と建築に向けた視座を「都市を編む」というタイトルで表現します。「都市を編む」とは、「都市の時間を重ねる」ことと「都市構造を読み解き再編集する」ことの両方の意味を内包しています。展覧会を通して、歴史と未来を繋ぐ現代建築の可能性を感じ取っていただければ幸いです。

リリーステキストより
藤森照信のデザインで完成した、滋賀・北之庄町のバス停待合所の写真

藤森照信のデザインで完成した、滋賀・北之庄町のバス停待合所の写真が5枚、滋賀県のサイトに掲載されています。藤森による建築があるラ コリーナ近江八幡の最寄りのバス停の様です。

アリソン理恵 / ARAによる、東京・渋谷区の「奥の住まい」。路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修。暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向。住人自身での改変の容易さも予め考慮する
アリソン理恵 / ARAによる、東京・渋谷区の「奥の住まい」。路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修。暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向。住人自身での改変の容易さも予め考慮する外観、路地より見る。 photo©山本康平
アリソン理恵 / ARAによる、東京・渋谷区の「奥の住まい」。路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修。暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向。住人自身での改変の容易さも予め考慮する1階、リビングからダイニングを見る。 photo©山本康平
アリソン理恵 / ARAによる、東京・渋谷区の「奥の住まい」。路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修。暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向。住人自身での改変の容易さも予め考慮する1階、キッチンからダイニングを見る。 photo©山本康平
アリソン理恵 / ARAによる、東京・渋谷区の「奥の住まい」。路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修。暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向。住人自身での改変の容易さも予め考慮する2階、大広間 photo©山本康平

アリソン理恵 / ARAが設計した、東京・渋谷区の「奥の住まい」です。
路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修です。建築家は、暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向しました。また、住人自身での改変の容易さも予め考慮されました。

商店街を抜けて、舗装されていない路地のさらに奥の路地を入った奥の方に建つ住宅の改修。

建築家によるテキストより

既存の敷地や、木造の架構をめいっぱいつかって、日当たりと風通しがちょっとよくなるように手を入れ、構造と断熱の補強をして、設備を入れ替え、暮らしにまつわる様々な出来事を受け止める受け皿としての住まいを整えた。

建築家によるテキストより

町に住むということは、寝て起きて食べるという最低限の行為をこえて、仕事したり遊んだり、家事をしたり、物の手入れをしたり、庭仕事したり、人をよんだり、様々な営みの総体であり、住まいもそういった様々な場面を実現するしつらえをもつべきだと思う。

常に変化する家族のかたちや暮らしのかたちと共に変化していけるよう、一階にはテントの庇のある明るい外室と、広間と水廻り、回遊性のあるワーキングスペース、二階にはいくつかのポケットのような、小さな居場所となるアルコーブと大広間というわかりやすい間取りとした。

建築家によるテキストより

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