【ap job更新】 既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」が、建築設計・不動産事業推進・研究・広報・事務に関わるスタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中
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【ap job更新】 既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」が、建築設計・不動産事業推進・研究・広報・事務に関わるスタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中神田錦町オフィスビル再生計画 ©楠瀬友将 2023年グッドデザイン・ベスト100

既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」の、建築設計・不動産事業推進・研究・広報・事務に関わるスタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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前期新卒の採用募集、中途採用を行います(前期新卒締切:2024年8月31日まで)。

再生建築研究所は「建築の不可能を可能に」をコンセプトに掲げ、2012年に創業しました。

わたしたちは、取り壊すしかないと言われた違法建築を多く再生し、新築には生み出すことができない価値を生み出してきました。現在では、行政や企業と連携して建物のみならず周辺地域を活性化させる「エリア再生」にも力を入れ、再生建築を文化として根付かせることを目指しています。

20世紀に多く生み出されたストックは都内でも約8割と言われており飽和状態にあります。このストックを負の遺産として取り壊し新築するのではなく、再生建築により次の100年に繋ぐ新しい建築のあり方を追求しています。建築業界はもちろんですが、古いものへの価値付けが難しい日本の不動産市場において「サイセイ」という新しい価値を確立するため、一緒に創造できるメンバーを広く募集します。

【2025年前期新卒採用】1~3名
新卒採用(前期)は例年9-11月としていましたが、インターンによる就職希望を多くいただいているため、本年の前期採用は8月末で締め切らせていただき、9月末までに採用通知といたします。

【「壊して更新する文化」から「残して再生する文化」を目指して】
日本の建築の平均寿命は30年。欧米の約100年と比べて、更新、開発による限られた土地の中での高密度な都市の構築が主流とされてきました。ポストコロナ時代を迎えたいま、都市のストックは飽和状態にあり、更新型の都市づくりは限界を迎えていますが、私たちが目指すのは、全てを改修により保存、延命させようとすることではありません。新築、既存改修問わず、その場所の記憶や文化を読みとき、佇まいやまとう空気を引き継ぎながら、生まれ変わる状態を「サイセイ」と定義し、それが根付く社会のしくみづくりまで携わりたいと考えています。

【体制】
意匠・品質・再生といった設計実績20年以上の各専門領域スタッフの統括の下、現在は4つのチームでそれぞれ複数のプロジェクトを推進しています。加えて、構造・設備・不動産など様々な領域の顧問も在籍しており、新築はもちろんのこと、特殊な再生建築を学べる環境づくり、経験に応じて適材適所で活躍できる体制づくりを行っています。

【ap job更新】 長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設計パートナー(業務委託・パート)を募集中
【ap job更新】 長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設計パートナー(業務委託・パート)を募集中
【ap job更新】 長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設計パートナー(業務委託・パート)を募集中狛江湯

長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と 設計パートナー(業務委託・パート)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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※オンライン開催の就職説明会を行います(詳細は末尾に記載)
 開催日時:2024年8月9日(金)19:00~20:00

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スキーマ建築計画では2024年秋(10月)の採用に向け、設計スタッフを募集しています。
スキーマの考え方に共感いただける方、ご自身のキャリアためにスキーマのプロジェクトで経験を積みたい方など、ご応募お待ちしております。

【スキーマ建築計画の理念】
スキーマ建築計画では日常にあるもの、既存の環境のなかから新しい視点や価値観を見出し、「引き算」「誤用」「知の更新」「見えない開発」「半建築」といった独自の考え方でさまざまな建築設計のプロジェクトに取り組んできました。

開発・成長の時代は終わりを告げ久しく、床面積に価値づけをするような建築のあり方に疑問を抱く方も多いと思います。スキーマではスクラップアンドビルドではない新しい時代の価値観に合わせて、建築にできること、自分たちにできることをラディカルに問い直し、クライアントの要望の深層を汲み取りながら空間の使い方に価値づけられるような提案を重視しています。

既存のあり方を打ち破る自由さをもった空間を一緒に考えられる方を歓迎します。

【組織体制について】
スキーマではこの数年チームのあり方を考え、昨年後半に一新する体制を敷きました。

僕、長坂が入社1~2年のスタッフ(ルーキーと呼ぶ)を指導し、プロジェクトを進行からデザインまで一緒に進めています。一方、それ以上の経験者はメジャーと呼び、彼らに対しての僕の管理範囲はデザインのみで、それ以外、進行などを経験豊富なプロジェクトマネージャー陣がサポートします。いずれは、ルーキーとメジャーが互いに協力し合う独立チームを養成していきます。

このような体制を敷いたのは、一人一人とダイレクトにコミュニケーションを取り、個性を持った建築家に成長してもらい、組織全体の底上げを図りたいと考えたからです。そんな新体制で求めているのは、人を理解するコミュニケーション力、そして喜ばせる企画力、デザイン力です。

我こそはと思う方!是非、ご応募ください。

2024年7月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
2024年7月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

アーキテクチャーフォトで、2024年7月に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介します。


  1. OMA / レム・コールハース+クリス・ヴァン・ドゥインによる、フランス・ボルドーの「シモーヌ・ヴェイユ橋」。幅44m長さ549mの橋。地域のアイデンティティとなる存在を目指し、全幅の半分以上を“多目的に使える公共空間”とする構成を考案。形式や構造表現への関心を捨ててパフォーマンスにフォーカスして構想
  2. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」。模型メーカーの為の新旗艦店。“世界に発信できる”文化拠点を目指し、ボックスアートを積極的に見せる“全長約100m”の商品棚を中心とする構成を考案。“街の模型店”も想起させ“好奇心”の湧く空間を作る
  3. 平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の会場写真。模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間を提示
  4. 土浦亀城邸が、東京・南青山のポーラ青山ビルディングの敷地内に移築され一般公開へ。月2回の公開で、2024年9月2日から予約受付を開始
  5. 本瀬あゆみ+齋田武亨 / 本瀬齋田建築設計事務所による、富山・南砺市の「消滅集落のオーベルジュ」。消滅集落に移住して開業する施主の為の飲食店と宿泊施設。“地域に根差した”存在を目指し、場の魅力を引出すと共に“自立した維持管理”も可能とする建築を志向。旧集落の配置や地域で使われる意匠も参照して造る
  6. 2025年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のキュレーターに、青木淳が決定。テーマは「中立点-生成AIとの未来」。キュラトリアルアドバイザーに家村珠代、出展作家に藤倉麻子+大村高広と砂木が名を連ねる
  7. 青木淳と品川雅俊のASが改修を手掛けた、京都市東山区の店舗「MOMOTARO JEANS KYOTO」がオープン。京町家の美しさを引き継いで、古い素材を活かしながら新たな素材を重ね合わせる
  8. 中村拓志&NAP建築設計事務所による、北海道・白老郡の宿泊施設「界 ポロト」。湖畔のアイヌ民族の集落があった場所での計画。景観を活かすと共に“アイヌ文化を反映した”存在を求め、地域の“縮景としてのランドスケープ”を備えた建築を考案。温泉棟は民族が用いた“仮小屋”を参照して造る
  9. 芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区の「House in Aoyama」。アートと家具に詳しい施主の為の住宅。作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施。多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定
  10. 長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る
  11. 今津康夫 / ninkipen!による、滋賀・愛荘町の「招き屋根の調剤薬局」。かつての“残影”が残る旧宿場町での計画。この場所に相応しい在り方を求め、見える屋根面積を増やす“招き屋根”と半屋外空間を作る“通り庇”を備えた建築を考案。“厨子二階”で高さを抑えつつ気積も確保する
  12. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  13. studio36による、兵庫・丹波市の「h邸」。旧道沿いの角地に計画。人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築。玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる
  14. 藤原・室 建築設計事務所による、大阪市の「鶴見区の家」。南面採光も難しい住宅密集の敷地。外の視線を遮り内部に“自然な表情”を生み出す為に、部屋の量塊を“分散”させて隙間から“光”を取込む建築を考案。季節や光の変化で“室内の景観や表情が変化する”空間を作る
  15. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・港区の「TOKYO NODE CAFE / TOKYO NODE LAB」。虎ノ門ヒルズ ステーションタワーでの計画。人々の活動を支援するリラックスした創作の場を目指し、“常に変化を受け入れられる様な”場を志向。既存仕上げの剥離等で周囲と対比的な“おおらかな”空間を作る
  16. 富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・八王子市の「WOODSTOCK House すぎんち」。木造平屋を改修した設計者の自邸兼事務所。極力“ゴミを出さない”計画を目指し、自身で解体した部材を保管して各箇所での再利用等も実施。性能向上の視覚化も意図して断熱吹付や構造補強も全て現しとする
  17. 村野藤吾が、1960年に手掛けた椅子とソファが復刻。京都の都ホテルの為にデザインされたもの。MURANO designの協力のもとCOMPLEXが引継ぎ制作
  18. 水上和哉 / kvalitoによる、京都・大山崎町の「マクセル クセがあるスタジオ」。企業の為の展示やイベントを行う施設。回遊性と中心性を備えた空間として、“九間”のホールを中心に据えて“回廊”で囲む構成を考案。メッシュ製の展示壁を建具として設えて“状況に応じた変容”も可能にする
  19. 梅原佑司+山﨑円 / 風憬社による、高知・高岡郡の「久礼の家」。重要文化的景観にも選ばれる町でキャンプ等が趣味の施主の為に計画。周辺と馴染む“大きな切妻屋根の平屋”で、建具を開け放つと“屋外にいる様な”感覚になる建築を考案。収納や家事の為に機能的な動線計画も行う
  20. 佐熊勇亮 / 建築ズによる、千葉・習志野市の「津田沼の住宅改修」。築約40年のRC造集合住宅での計画。予算の制約下で“効果的に使い倒せる”場を目指し、元々の質を読み取り“環境に相乗りする”設計を志向。既存梁を参照した“ウソ梁”で一室空間の中に“領域性”を作り出す
  21. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の飲食店「FAMiRES」。ファミレスの“リブランディング”を趣旨とする飲食店の計画。コンセプトの具現化を求め、ファミレス“らしさ”と“新規性”を併せ持つ空間を志向。タイルカーペットの上に“丸いボックスシート”が並ぶ空間を作る
  22. 楮谷慎吾 / SHiiKA建築設計事務所による、東京の住戸改修「三鷹の住戸」。“普遍的な3DK”を改修する計画。躯体と既存平面の“素直な関係性”に着目し、元の性質を引き継ぎつつ“再構築する”設計を志向。公私の程度も考慮して各用途の空間が段階的な“奥性”を持ち繋がる構成とする
  23. 遠野未来建築事務所による、長野市の「OYAKI FARM BY IROHADO」。遺跡のある街に建つ郷土料理の工場と店舗。数万年の時間軸の中で“自然と一体となる生命力のある”建築を求め、地域素材と伝統技術を“編み上げる”作り方を実践。設計と施工の協同も主題とし完成までの過程を重視
  24. 鈴木雅也建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「広尾の家」。三方の窓から豊かな自然環境が望める集合住宅での計画。持続可能性や不動産価値の視点も考慮し、区画内に“家を建てる”意識での設計を志向。水廻りコアを中央に置いた回遊性のある構成で“恵まれた環境”も活かす
  25. 「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」の会場写真。パナソニック汐留美術館で開催。“ミニマルで清潔な造形”を特徴とする家具デザイナーの作品群を紹介。主要作品を網羅”した展覧会で、会場構成は建築家の“田根剛”が手掛ける
  26. 東海林健 / EAによる、新潟市の「shiba house / 関屋の家」。砂丘地の起伏に沿って出来た住宅街での計画。土地固有の快適性の獲得を求め、内外を繋げた“砂丘にそのまま暮らすかの様な”地形と親密性のある個室群を備えた建築を考案。街並みへの批評性と地域との連続性も意図
  27. ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house within a few lines」。延床面積50㎡の幅の狭い住まい。平面と断面への“数本の線”の介入を行い、“湾曲した壁”と“曲がりくねる天井”が交差する動的な空間を構築。簡潔なヴォリュームで内部の複雑なスペクタクルを“偽装”する
  28. パナソニックの配線器具シリーズ「SO-STYLE」。“人と空間にそっと寄り添う背景”をコンセプトに、マット仕上げ・上質な白色のほたるスイッチ・静かな操作音を実現。体感セットのプレゼント企画も実施中
  29. MVRDVによる、中国・上海の「Tiffany Facade Shanghai Taikoo-Li」。ジュエリー店のファサードデザイン。宝石に着想を得て、ブランドを想起させる“約7千個のガラスダイアモンド”を用いたスクリーンを考案。地元のスカイラインも参照して様々な色でのライトアップも可能とする
  30. 長坂常 / スキーマ建築計画による、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」。フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテル。国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案。外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加える
  31. 小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・港区の店舗「IZA Tokyo」。これからの商業店舗開発も主題とした計画。環境負荷等への応答も意識し、“解体をデザインする”を掲げる設計手法での創造を志向。解体自体が完成に繋がる“覆う・変質させる・転用する”の手段で空間を作り上げる
  32. 芦沢啓治建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」。ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画。上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る
  33. 長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「函館千秋庵総本家」。外観の上下が和洋折衷の建物が並ぶ地域に建つ老舗和菓子店の改修。新しい“和洋折衷”の在り方も意図し、地域でも馴染み深い“洋煉瓦”を“尺モジュール”等で馴染ませる空間を考案。家具類は床が隆起した様に作る
  34. ArchTankによる、広島・呉市の「明法寺三聲苑 二尊堂」。歴史ある寺の境内に造られた合祀墓。社会状況に応える“新しい墓の形式”を目指し、既存の庭に“木造の小さな屋根”を架けて“庭全体を墓に見立てる”合祀墓を考案。残された人々の日常の先にある存在として作る
  35. トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区のオフィス「Arc’teryx Tokyo Creation Center」。既存建物の内外装を改修したクリエイション拠点。人々が集まる施設として、内外の繋がりの促進を意図し“OUTSIDE IN”を主題とする空間を志向。“山”をテーマにしたアートでブランドの原点も想起させる
  36. 齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・仙台市の住戸改修「八幡のフラット」。自身の領域的な玄関ポーチと眺望の良さが特徴の区画。“場の魅力”を活かす為、ポーチからベランダまでを眺望・光・風が貫く“土間”の様な空間とする構成を考案。壁面の塗分けは外との連続性と既存の許容を意図
  37. 大室佑介アトリエ / atelier Ichikuによる、東京・練馬区の「Haus-012」。所有地の一部を売却して新しい家に建替える計画。生活変化や将来の可能性に応える建築を求め、諸空間を一列に並べた公から私へと“層”状に移り変わる構成を考案。ファサードを“黄金比”で整えて外部の美観も保持
  38. 本瀬あゆみ+齋田武亨 / 本瀬齋田建築設計事務所による、富山市の「雑貨の森のカウンター」。生活雑貨店の為に計画。少し冷静になり“物と向き合える”ように、余白のような存在の“有機的な形をした”ひとつながりのカウンターを考案。3つの“場所”があり商品の梱包・相談・閲覧などの用途にも応える
  39. 長坂常 / スキーマ建築計画による、京都市の店舗「ル ラボ 京都町家」。フレグランスブランドの為に町家を改修。“地域的かつ歴史的な文脈”を踏まえた空間を目指し、意匠から家具まで様々な問題に関して対話を重ねながら設計。既存・新設部・商品が“溶け合う”様な状態を作り出す
  40. モロークスノキ建築設計が設計者として手掛ける、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定

重松象平・横川正紀・林厚見・瀬川翠が審査する「第12回 大東建託 賃貸住宅コンペ」が開催。竣工及び竣工予定の建築を対象とし、賃貸住宅の仕組みを工夫して“空間のあり方や生活”を変える作品を募集。建築主・事業者・運営者・設計者などが幅広く応募可能
重松象平・横川正紀・林厚見・瀬川翠が審査する「第12回 大東建託 賃貸住宅コンペ」が開催。竣工及び竣工予定の建築を対象とし、賃貸住宅の仕組みを工夫して“空間のあり方や生活”を変える作品を募集。建築主・事業者・運営者・設計者などが幅広く応募可能

重松象平・横川正紀・林厚見・瀬川翠が審査する「第12回 大東建託 賃貸住宅コンペ」が開催されます。
新たな賃貸スタイル部門では、竣工及び竣工予定の建築を対象とし、賃貸住宅の仕組みを工夫して“空間のあり方や生活”を変える作品を募集しています。また、建築主・事業者・運営者・設計者などが幅広く応募可能となっています。審査委員特別賞には賞金も用意されています応募登録と提出締切は2024年9月30日(月)。また、プレゼンシートをつくる必要がなく、専用フォームからデータのアップロードで応募が完了します。【ap・ad】

テーマ:新たな賃貸スタイル部門

賃貸住宅の仕組みを工夫して空間のあり方や生活を変えているプロジェクトを募集します。
実際に完成した建築、または完成予定のプロジェクトが対象です。
皆様のご応募をお待ちしています。

以下に、「募集要項等」と「受賞者との取組み」を掲載します。

小笹泉+奥村直子 / IN STUDIOによる、千葉・袖ケ浦市の「準安定の家」。開発と未開発が混ざる地域での計画。未来の“不確かな環境”を前提とし、“仮定”を集積させた上で“平衡”を重視する設計を志向。庭・生活・架構などの様々な要素を調整して“変化”を許容できる建築を造る
小笹泉+奥村直子 / IN STUDIOによる、千葉・袖ケ浦市の「準安定の家」。開発と未開発が混ざる地域での計画。未来の“不確かな環境”を前提とし、“仮定”を集積させた上で“平衡”を重視する設計を志向。庭・生活・架構などの様々な要素を調整して“変化”を許容できる建築を造る外観、南側の道路より駐車場を見る。 photo©小笹泉
小笹泉+奥村直子 / IN STUDIOによる、千葉・袖ケ浦市の「準安定の家」。開発と未開発が混ざる地域での計画。未来の“不確かな環境”を前提とし、“仮定”を集積させた上で“平衡”を重視する設計を志向。庭・生活・架構などの様々な要素を調整して“変化”を許容できる建築を造る1階、左:主室、右:和室 photo©小笹泉
小笹泉+奥村直子 / IN STUDIOによる、千葉・袖ケ浦市の「準安定の家」。開発と未開発が混ざる地域での計画。未来の“不確かな環境”を前提とし、“仮定”を集積させた上で“平衡”を重視する設計を志向。庭・生活・架構などの様々な要素を調整して“変化”を許容できる建築を造る1階、ダイニングとキッチン photo©小笹泉
小笹泉+奥村直子 / IN STUDIOによる、千葉・袖ケ浦市の「準安定の家」。開発と未開発が混ざる地域での計画。未来の“不確かな環境”を前提とし、“仮定”を集積させた上で“平衡”を重視する設計を志向。庭・生活・架構などの様々な要素を調整して“変化”を許容できる建築を造る1階、作業場と1階と2階への階段 photo©小笹泉

小笹泉+奥村直子 / IN STUDIOが設計した、千葉・袖ケ浦市の「準安定の家」です。
開発と未開発が混ざる地域での計画です。建築家は、未来の“不確かな環境”を前提とし、“仮定”を集積させた上で“平衡”を重視する設計を志向しました。また、庭・生活・架構などの様々な要素を調整して“変化”を許容できる建築を造りました。

不確かな環境があった。

1997年の東京湾アクアライン開通以来、袖ケ浦は東京都心まで1時間で繋がる首都圏となった。1968年に線引きされた市街化調整区域は、住宅需要に圧されて少しづつ宅地開発が許可されていて、畑や藪と住宅地がせめぎ合う前線に敷地がある。お施主さんが土地を入手したのは藪が切り開かれて宅地造成されている途中の2022年だった。設計をしている間に造成が終わって真新しい宅地が姿を見せ、ポツポツと住宅が建ち始めた。

特徴を求めて敷地のまわりを観察する。南には畑、西には道路。畑の向こうには藪と鉄塔と開発宅地が見える。西の道路は十数区画の開発宅地の行き止まりで、建ちつつある住宅には様々な立面が張り付いている。宅地の区画は200㎡以上で、塀はなく、隣棟間隔が広い。隣の市街化区域には同じような開発宅地が多い。この辺りは農家住宅・畑・藪が多くあって、いずれも囲いは無く、見た目には境界が分からない。開発と未開発が混ざっている感じと、起伏のある地平が広がっている感じがある。

建築家によるテキストより

不確かな環境において住む手がかりとなる庭をつくる。

十分広い敷地に対して建物を計画すると、半分くらいは庭になる。市街化調整区域にある南の畑はいつ宅地開発されるか分からないが、それでも畑と庭は連続すべき。西の道路の向かいにはどんな住宅が建つか分からないが、隣家は一定のセットバックをするだろうし、道路は行き止まりなので静かな空地なので、道路と庭は連続すべき。そのような憶測をもとに、庭は南西にセットする。

周辺環境を信頼して連続と開放を求めれば、周辺環境が変化したときに手詰まりとなる。一方で周辺環境に不信を抱いて敷地内に自閉するのではこの地域の良さを享受できない。変化するかもしれない周辺環境にどっちつかずの態度で接するのが適当と考えて、畑と道路のどちらにも顔を向けられる庭の位置にした。たとえ畑が宅地になったとしても、あるいは道路の向かいに予想外の家が建ったとしても、それなりの住環境を保てるだろう。

建築家によるテキストより

環境と庭を手がかりに間取りをつくる。

環境と庭に対して一方向の開放としては長年の居住で飽きてしまうし、周辺環境が変化したときに手詰まりとなるので、庭と建物の境界を雁行させたり辺を斜行させる。室内に複数の方向への開放、手前と奥、中心と周辺の差ができるように変形を加えていく。周辺環境と庭の都合で外形が定まってくる。

このあたりで木造の制約を意識し始めている。我慢が少ない生活空間にするには2.7mスパンあれば足りる。一方で、材積が抑えられた秩序のある架構を目指すとなると、桁と棟を2.7m間隔に置き、その平行線上に柱を置くのが良さそうだと勘づく。外形の都合と生活の都合と木造架構の都合が平衡して間取りが決まる。外形と生活と木造架構が互いに無理を強いていない状態を、一旦の平衡状態とする。

建築家によるテキストより

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