パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.1.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修する、“現し”をテーマとした展示会。浅子佳英・桝永絵理子・向山裕二・森田美紀が参加するトークやイベントも実施
パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.1.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修する、“現し”をテーマとした展示会。浅子佳英・桝永絵理子・向山裕二・森田美紀が参加するトークやイベントも実施会場の様子 image courtesy of BRIDGEHEAD Shimbashi
パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.1.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修する、“現し”をテーマとした展示会。浅子佳英・桝永絵理子・向山裕二・森田美紀が参加するトークやイベントも実施左上:西原将(スタジオパルマコン)、右上:浅子佳英(PRINT AND BUILD)、左下:桝永絵理子(AATISMO)、中央下:向山裕二(ULTRA STUDIO)、右下:森田美紀(mok architects)

パナソニックが運営する、東京・新橋のライブオフィス“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.1.0」が開催されます。
スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修する、“現し”をテーマとした展示会です。また、浅子佳英・桝永絵理子・向山裕二・森田美紀が参加するトークイベントやイベントも実施されます。開催日は、2024年12月4日(水)・5日(木)参加費無料です(要事前申込 / 締切:2024年12月3日 17時)。展示会およびイベントへの参加はこちらのページから。(会場の詳細な住所は申込後に案内されます)。【ap・ad】

最近は「現し」のインテリア表現も多く見受けられます。
「現し」とは元々付いていた仕上げを取り除いた状態、もしくは仕上げを取り付ける前の状態の、建築の構造となるものがそのまま見えている状態をいいます。

ただ既存の壁や天井をとっただけで「現し」にはなりますが、今まで天井裏に隠されていた配線の処理や、照明器具の取り付け方法、エアコンや換気設備の設置方法、配置計画、法規など、天井を取ることで今まで考える必要がなかったことまで考える必要性が出てきます。

そこで、パナソニックの電気、照明、空調換気の専門家のチームと、シンプルで美しく、快適な「現し」空間をどのように作っていくかということを考えてきました。

「現し」のデザイン
「現し」の環境
「現し」の法規

と、3つのテーマで「現し」について検討する企画展示を開催し、展示内容は12月を皮切りに2025年3月までアップデートする予定です。

まず今回は、「現し」のデザインをご紹介します。レースウェイと配線ダクトの組み合わせで構成されたシーリングストラクチャーと呼んでいる天井に、必要な機器を取り付けるための構造を見学いただけます。配線ダクトは照明器具の変更、増設が容易で、レースウェイは重いものを取り付ける下地としても使うことができます。

2025年1月以降、「現し」の法規、「現し」の環境について公開致します。
「現し」の法規では、現しにする場合に検討するべき建築基準法などを整理し、また現しの電設機器の取り付けに関わる内線規定などを検討しています。「現し」の環境では、現し空間における空調機器、換気設備などのさまざまな在り方を検討しています。

これらの3つの要素を考えることで適切な「現し」空間を設計することができるのではないかと考えています。

企画監修:西原将(スタジオパルマコン)
グラフィックデザイン:山口日和

リリーステキストより

以下に、展示会と関連イベントの詳細を掲載します。

【ap job更新】 多くのアトリエ事務所との協働実績があり、常に新しい物作りに挑戦する「有限会社 工藤工務店」が、施工管理職(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
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多くのアトリエ事務所との協働実績があり、常に新しい物作りに挑戦する「有限会社 工藤工務店」の、施工管理職(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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長坂常 / スキーマ建築計画による、沖縄・古宇利島の宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」。独立型のヴィラ群からなる建築。ゆったり過ごせる場を合理的に実現する為、個々の状況に応じて“開き方”などを調整できる“ハの字型ユニット”を考案。沖縄文化の体験の場も意図して地域の作家たちとも協働する
長坂常 / スキーマ建築計画による、沖縄・古宇利島の宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」。独立型のヴィラ群からなる建築。ゆったり過ごせる場を合理的に実現する為、個々の状況に応じて“開き方”などを調整できる“ハの字型ユニット”を考案。沖縄文化の体験の場も意図して地域の作家たちとも協働する鳥瞰、南東側より敷地周辺と「(sea)」を見る。 photo©スキーマ建築計画
長坂常 / スキーマ建築計画による、沖縄・古宇利島の宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」。独立型のヴィラ群からなる建築。ゆったり過ごせる場を合理的に実現する為、個々の状況に応じて“開き方”などを調整できる“ハの字型ユニット”を考案。沖縄文化の体験の場も意図して地域の作家たちとも協働する俯瞰、南西側より「(sea)」を見下ろす。 photo©スキーマ建築計画
長坂常 / スキーマ建築計画による、沖縄・古宇利島の宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」。独立型のヴィラ群からなる建築。ゆったり過ごせる場を合理的に実現する為、個々の状況に応じて“開き方”などを調整できる“ハの字型ユニット”を考案。沖縄文化の体験の場も意図して地域の作家たちとも協働する外観、北東側の道路より「(sea)」を見る。 photo©イ ジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、沖縄・古宇利島の宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」。独立型のヴィラ群からなる建築。ゆったり過ごせる場を合理的に実現する為、個々の状況に応じて“開き方”などを調整できる“ハの字型ユニット”を考案。沖縄文化の体験の場も意図して地域の作家たちとも協働する客室、裏庭側からテラスを見る。 photo©イ ジュヨン

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、沖縄・古宇利島の宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」です。
独立型のヴィラ群からなる建築です。建築家は、ゆったり過ごせる場を合理的に実現する為、個々の状況に応じて“開き方”などを調整できる“ハの字型ユニット”を考案しました。また、沖縄文化の体験の場も意図して地域の作家たちとも協働しました。施設の公式サイトはこちら

沖縄の古宇利島に、訪れる人々が美しい海を眺めながらゆったりと時間を過ごせる場所を計画した。
家族やグループなど複数名が泊まれる独立型のヴィラであり、互いに隣接する宿泊者の音を気にすることなく、プライバシーを保ちながら滞在できるように設計されている。

建築家によるテキストより

敷地は2つのエリアに分かれており、一つは道路を背にした細長い敷地で、凸凹した地形が特徴。もう一つは高低差のある台形の敷地である。こうした狭く歪んだ敷地にヴィラを建てる計画だが、同じ形の建物を反復して建てることは難しいと感じた。かといって、個々に異なるプランも不効率と考え、効率的なデザイン方法を考えた。そこで考案したのが、2つの定型プランを組み合わせた「ハの字」型のユニットである。

このユニットは、海のビューや敷地の形状に合わせて「ハ」の開き方や位置を調整し、異なる配置の上に異なる屋根をかけることで、敷地の歪みを活かしながら、個々に異なる外観を持つヴィラ群を形成する。

建築家によるテキストより

この半屋外の楽しさを活かした建物を、新しい沖縄のヴィラタイプとして位置づけ、建築の新洋さんに限らず、家具などもできる限り「メイドイン沖縄」にこだわり、沖縄の文化を宿泊者に体験してもらえる場を目指した。

沖縄の多くの作家とコラボレーションを行い、その中でもLuft(真喜志奈美、桶田千夏子)さんからは、沖縄産の木材、琉球煉瓦、琉球石灰岩などの材料、そしてそれを加工する現地のチーム(ゆりあ木工房、八幡瓦工場、琉幸建設)をご紹介いただき、デザインから制作に至るまでご協力をいただいた。また、周辺の自然環境と敷地内の調和を目指し、沖縄の植生に詳しいHarvest High!(岩村浩生)さんにもご協力いただいた。

さらに、Luftさんのご紹介で、沖縄在住のアーティスト丹治りえさんが、壁紙を利用し、その凹凸を活かしたテクスチャのパターンで構成した平面を制作設置してくれた。沖縄にまつわる本の選定・設置もLuftさんにご担当いただいた。料理においては、沖縄を代表する料理家、傳饗(上江田崇)さんがメニューからお膳のセットまでを監修し、このプロジェクトに新たな沖縄の味わいを加えていただいた。

建築家によるテキストより

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