橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける
橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける屋外から会場を見る、夜景 photo©西川公朗
橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける会場の様子 photo©西川公朗
橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける「いのち動的平衡館」の屋根フレーム模型 photo©西川公朗

橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」です。
プリズミックギャラリーを会場に開催されています。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示内容です。また、同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛けています。
開催期間は、2024年12月14日まで(期間中休廊日あり)。入場無料です。展覧会やトークイベント等の情報は公式ページに掲載されています。

2025年大阪・関西万博の8つのシグネチャーパビリオンの一つ、生物学者福岡伸一プロデューサー(以下、先生)の館。

やわらかい発想にあふれた先生の著作は、知的な興奮と共に、いつも温かな安堵を与えてくれる。今わたしがここに生きている奇跡を想い、自分の存在を尊く感じることができる。先生は“生命”というテーマに“流れ”と返す。一つ一つの部品が構築的に組み上げられた機械論的発想では生命は説明ができない、つねに変わり続けている流れそのものである、と。

建築家によるテキストより

「途中がない」この間、先生と現場を訪れた際に私が何気なく使った「この建築には途中がない」という言葉に反応された。生物も同じくその成り立ちに途中がないのだという。確かに力の流れの平衡で成り立つこの建築はバランスが取れるその瞬間まで一つ一つの要素はバラバラで部分的にも機能しない。ただ、バランスが取れたその瞬間に、たちまち全てが機能する、文字通り途中がない建築なのだ。

建築家によるテキストより

こどもの落書きのような自由な曲線をそのまま建築化したい。そして、それを力の流れのバランスで解くことで、極限まで無駄の削ぎ落とされたシンプルで軽量な建築として成立させる。効率に翻弄される最適化の時代の先に、建築や都市の想像力が縮こまらないように、私なりに未来にボールを投げたつもりだ。これは自由を獲得するための挑戦だ。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案外観、南側より見る、夜景 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案外観、北西側より見る、夕景 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案カフェ2からテラスB側を見る。 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案カフェ2から厨房側を見る。 photo©太田拓実

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」です。
海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画されました。建築家は、公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向しました。そして、小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

ブルーボトルコーヒー初の新築でのカフェを依頼されたプロジェクト。
敷地は東京湾に面した豊洲公園で、高層ビル群を望みつつもくつろげる海辺の都市公園として近隣の住民に親しまれてきた場所である。

その場所に約300㎡の広さの店舗を求められたが、大きい建物があると屋外と屋内を明確にしてしまい、公園に分断が生まれるように思えたため、親しみやすいスケールのなかで内と外がゆるやかにつながり、公園全体がカフェに感じられるような空間構成を考えた。

建築家によるテキストより

まず建物はオープンな公園に寄り添うようなヒューマンスケールの小屋の集積で構成し、次に広い公園内の既存ベンチ、芝生、階段など、さまざまな居場所も客席と捉えて、それらをカフェとグラデーショナルにつなぐため、中間領域としての大きな軒下と半屋外スペースをつくった。屋外、半屋外、屋内というアクティビティのグラデーションをつくり四方からアクセスできる形状としている。

建築家によるテキストより

さらに、レンガを室内外に引き延ばして平面の境界を無くして、上部はFRPで覆い内外をシームレスに繋ぎつつ空間全体が柔らかな光に包まれるようにしている。アイレベルには建物外から海への視界を遮らないようにガラスを多用している。FRPは建物だけでなく外部テーブルにも利用しており、片持ちのテーブルは柱に支持させて建築と家具を繋ぐ要素となっている。

建築家によるテキストより
伊東豊雄・藤森照信・大西麻貴・豊川斎赫・今治市長が参加する、丹下健三に関する講演とシンポジウムが今治市で開催。オンラインでの同時配信も予定

伊東豊雄・藤森照信・大西麻貴豊川斎赫・今治市長が参加する、丹下健三に関する講演とシンポジウムが今治市で開催されます。オンラインでの同時配信も予定しています。開催日は2024年12月21日です。参加費無料、事前申込制。

「丹下健三顕彰シンポジウム」が12月21日(土)、今治地域地場産業振興センターにて開催されます。本シンポジウムでは、世界的建築家・丹下健三の都市設計(まちづくり)をテーマに、今治の未来について考えます。基調講演には建築家の伊東豊雄氏が登壇し、パネルディスカッションには豊川斎赫氏をコーディネーターに、パネリストとして伊東豊雄氏、藤森照信氏、大西麻貴氏、今治市長が参加します。

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