北村直也建築設計事務所による、岐阜・多治見市の茶室「かまわ菴」。窯業の盛んな地域の複合施設内での計画。茶道の更なる普及の契機となる存在を目指し、現代の状況に応じて“茶室建築の決まりを再解釈”する設計を志向。電気陶芸窯職人の施主の技術も用いて“現代的な材料”で作る
北村直也建築設計事務所による、岐阜・多治見市の茶室「かまわ菴」。窯業の盛んな地域の複合施設内での計画。茶道の更なる普及の契機となる存在を目指し、現代の状況に応じて“茶室建築の決まりを再解釈”する設計を志向。電気陶芸窯職人の施主の技術も用いて“現代的な材料”で作る施設内の通路から躙口を見る。 photo©miyashita design office 加瀬秋彦
北村直也建築設計事務所による、岐阜・多治見市の茶室「かまわ菴」。窯業の盛んな地域の複合施設内での計画。茶道の更なる普及の契機となる存在を目指し、現代の状況に応じて“茶室建築の決まりを再解釈”する設計を志向。電気陶芸窯職人の施主の技術も用いて“現代的な材料”で作る躙口側から床の間側を見る。 photo©miyashita design office 加瀬秋彦
北村直也建築設計事務所による、岐阜・多治見市の茶室「かまわ菴」。窯業の盛んな地域の複合施設内での計画。茶道の更なる普及の契機となる存在を目指し、現代の状況に応じて“茶室建築の決まりを再解釈”する設計を志向。電気陶芸窯職人の施主の技術も用いて“現代的な材料”で作る開口部越しに庭を見る。 photo©miyashita design office 加瀬秋彦

北村直也建築設計事務所が設計した、岐阜・多治見市の茶室「かまわ菴」です。
窯業の盛んな地域の複合施設内での計画です。建築家は、茶道の更なる普及の契機となる存在を目指し、現代の状況に応じて“茶室建築の決まりを再解釈”する設計を志向しました。そして、電気陶芸窯職人の施主の技術も用いて“現代的な材料”で作り上げました。
なお、本作品は、アーキテクチャーフォトで特集記事として掲載した、同設計者による「かまや多治見」に併設されたものです。施設の場所はこちら(Google Map)。

三軒長屋をリノベーションしたかまや多治見に併設される茶室の計画である。

多治見は古くから志野茶碗や織部茶碗の産地で茶道文化を支えてきたが、それに比べると茶道自体はそこまで浸透しているとは言えない。クライアントの要望は、この地域で茶道を根付かせ、茶道文化を牽引してきたことを再認識するきっかけになるような茶室にしてほしいというものだった。

建築家によるテキストより

茶室と聞くと数寄屋造りがイメージされるが、この茶室は多くの部分に現代的な材料を使っている。
茶室建築は決まり事が多いが、オーナーと共に元々の解釈から考え直しデザインを決めていった。

建築家によるテキストより

枝垂れ桜が大きな下地窓から見えるようにしたが、本来茶室の路地には花の咲いたり紅葉する樹木は植えてはならない。それはお茶を点て、頂くにあたり気持ちを静めるためと言われてる。現代人にとっての日常は刺激が多く花が咲き紅葉を眺め季節の変化を感じ取る方が本来のあり方に近づけるのではと考えた。

巨大な下地窓は上げ下げ式の鎧戸となっていてウインチの大きな音で開閉する。暗い部屋からの急な光に目が眩む。クライアントは電気陶芸窯の職人でもあるためこのウインチの機構を製作した。

この機構だけでなく各所製作し、電気陶芸窯の技術・材質が使われている。
主な部分では窓枠、躙口の材質はスチールフラットバー、天井はパンチングメタル、点前座の壁は白い断熱レンガ、床柱はスチール角パイプの塗装を剥がし敢えて錆が進行する仕上げとした。オーナーの個性が現れた荒々しい意匠としている。

建築家によるテキストより
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空間芸術研究所では新規スタッフ(新卒者・既卒者)を募集しております。

空間芸術研究所は、山形市に拠点をおく建築設計事務所です。地域に根差しながら、県外、そして海外でも、仕事を展開しています。最近、由緒ある歌懸稲荷神社と山形城三の丸土塁に程近い、駅前大通りに面した旧市街(山形市十日町)に事務所を移転しました。遠くに奥羽山脈を望む、山形の歴史と自然の感じられる場所です。

代表の矢野英裕は東京大学建築学科卒業後、安藤忠雄に師事。安藤氏の下で、国内外のプロジェクトを担当したのち、独立。2015年、郷里の山形市に「空間芸術研究所/vectorfield architects」 を設立、以後、ここを拠点に、建築を中心に、環境をつくる仕事を手掛けてきました。そのような仕事が評価され、2019年度から2023年度まで5年連続でグッドデザイン賞を受賞しました。

これまでに、内外で、戸建て住宅、併用住宅、事務所ビル、クリニック、集会施設、公園等の設計監理を手掛けてきましたが、大切にしているのは、その土地の歴史・風土を意識しながら、敷地のもつ潜在力を最大限に引き出すことです。建築という領域をこえて、ランドスケープや都市景観をふくめた、トータルな環境のあり方の提案をおこなっています。

現在、山形市内では、個人住宅やテナントビルの設計を、また、県外では、ホテル、工場、庭園等の企画・設計を依頼され、進めています。先日、東京都内で個人住宅が竣工しましたが、同じく都内では店舗併用住宅の実施設計が進行中です。海外からの設計依頼も受けており、現在敷地選びから始めているところです。

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株式会社ミヤチオフィス一級建築士事務所では設計スタッフを募集しております。

ミヤチオフィスはNAP建築設計事務所で10年の経験を積んだ宮地国彦による、建築・インテリアの設計事務所です。

ロケーションの魅力を最大化し、そこにしかない空間体験を目指して、企画のコンセプトメイキング・ブランディングから、具体的なマテリアル選定、ミリ単位のディテール操作に至るまで、首尾一貫したものづくりを意識した設計を行っています。

ワンスタイルにこだわらず様々なスタイルを駆使しながら、住宅やホテルなど、複数のプロジェクトが進行中です。
建築やインテリアデザインへの志が高い方、実務経験者の方、大歓迎です。

西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田の家」。三方を家々に囲まれた敷地。通りと距離を置きつつも光や風を取入れる住宅を目指し、中庭を平面中央に配置して居室群で囲む構成を考案。内部空間に与えた“明暗のグラデーション”は“暮らしの奥行き”も生み出す
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田の家」。三方を家々に囲まれた敷地。通りと距離を置きつつも光や風を取入れる住宅を目指し、中庭を平面中央に配置して居室群で囲む構成を考案。内部空間に与えた“明暗のグラデーション”は“暮らしの奥行き”も生み出す外観、南側の道路より見る。 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田の家」。三方を家々に囲まれた敷地。通りと距離を置きつつも光や風を取入れる住宅を目指し、中庭を平面中央に配置して居室群で囲む構成を考案。内部空間に与えた“明暗のグラデーション”は“暮らしの奥行き”も生み出すキッチン ダイニング側から玄関を見る。 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田の家」。三方を家々に囲まれた敷地。通りと距離を置きつつも光や風を取入れる住宅を目指し、中庭を平面中央に配置して居室群で囲む構成を考案。内部空間に与えた“明暗のグラデーション”は“暮らしの奥行き”も生み出すキッチン ダイニングからリビングを見る。 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田の家」。三方を家々に囲まれた敷地。通りと距離を置きつつも光や風を取入れる住宅を目指し、中庭を平面中央に配置して居室群で囲む構成を考案。内部空間に与えた“明暗のグラデーション”は“暮らしの奥行き”も生み出す左:中庭、右:リビングルーム photo©藤村泰一

西下太一建築設計室が設計した、愛媛・松山市の「南吉田の家」です。
三方を家々に囲まれた敷地での計画です。建築家は、通りと距離を置きつつも光や風を取入れる住宅を目指し、中庭を平面中央に配置して居室群で囲む構成を考案しました。また、内部空間に与えた“明暗のグラデーション”は“暮らしの奥行き”も生み出します。

敷地は周囲3方が隣家に囲まれ、暮らしを外に開いていくにはどこか拠り所がない。
表の通りと距離を取りながら、いかに外部の自然環境を取り入れられるかが課題となった。

建築家によるテキストより

そこで、無理に通りに開くのではなく、LDKと個室が中庭を囲む形態とすることで、内向きに自分たちの世界をつくることを考えた。中庭の壁の一面は縦格子とし、プライバシーを保ちながらも、光や風が抜けるよう考慮した。

そんな中庭を居室でコの字型に囲み、空間を緩く区切ることによって、家のどこにいても中庭を通して光と風を感じることができ、家族それぞれが思い思いの場所で静かに過ごせる居場所をつくった。

建築家によるテキストより

LDK、寝室、子供室等の居室の天井高は低く抑え、重心の低い落ち着いた空間としているほか、中庭に面した大きな窓からの開放的な光を享受しながらも、落ち着きのある「翳」があることも大切にしている。室内に明暗のグラデーションがあることは暮らしの奥行きを生み出している。

建築家によるテキストより

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