ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した、中国・深センの「Marisfrolg ショールーム」です。
ファッション企業の施設内の約3,000㎡のスペースです。建築家は、本社建物で特徴的な“蝶の羽”構造との呼応も意図し、“ダイナミズム”という建築言語を体現する空間を志向しました。また、施主が手掛ける製品の特徴“タイムレス”も参照されました。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
Marisfrolg ショールームが深センにオープン
Marisfrolg ファッショングループの深センキャンパスの中心に位置する、ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)による2,900㎡のMarisfrolg ショールームの内装は、同グループの9つのユニークなブランドに体現されている、豊かなテキスタイル、時代を超えたデザイン、精密な仕立てから着想を得ています。
1993年に設立されたMarisfrolg ファッショングループは、100の都市に400店舗以上へと成長し、世界中の革新的なデザイナーと協力して、グループの最高の品質とクラフトマンシップへの揺るぎないコミットメントを示すコレクションを生み出しています。
旗艦店、期間限定の展示やイベントのためのポップアップストア、装飾品や家具のホームウェアギャラリー、カフェ、屋外の中庭を備えたZHAのインテリアは、Marisfrolgのユニークなブランドの精神を伝えるものです。
本社の特徴である「蝶の羽」の構造を反映し、ZHAのショールームデザインは、ダイナミズムという統一された建築言語を体現しています。それぞれのブランドには、個々の独自性を表現するための固有の要素があり、それが異なる空間体験を創り出しています。
再生骨材で造られたMarisfrolg ショールームは、グループにとって素材豊かなギャラリーとなっています。その床材には、リサイクルされた砕いたガラス、石英、砂、石が使用されており、仕切り壁はガラス繊維強化石膏(GRG)で鋳造され、リサイクル可能なワックス型を用いて製作されています。このワックス型は、溶かして再び加工することで再利用されています。
ショールームのZHAがデザインした家具やディスプレイは、ガラス、プラスチック、紙、布、木、陶器など、さまざまなリサイクル素材で構成されており、それぞれがMarisfrolgのブランドや製品を映し出し、補完するように特別にデザインされています。