山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、京都市の「n’estate Kyoto-Arashiyama」。古民家を改修したカフェと民泊施設。元の佇まいを尊重して既存を再利用すると共に、現代的な用途を“歴史ある地域の空気感と共に再構築”する設計を志向。開口や素材のトーンを揃えて一体的な施設として作り上げる
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、京都市の「n’estate Kyoto-Arashiyama」。古民家を改修したカフェと民泊施設。元の佇まいを尊重して既存を再利用すると共に、現代的な用途を“歴史ある地域の空気感と共に再構築”する設計を志向。開口や素材のトーンを揃えて一体的な施設として作り上げる外観、カフェ部分、北側の道路からエントランスを見る。 photo©ad hoc 志摩大輔
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、京都市の「n’estate Kyoto-Arashiyama」。古民家を改修したカフェと民泊施設。元の佇まいを尊重して既存を再利用すると共に、現代的な用途を“歴史ある地域の空気感と共に再構築”する設計を志向。開口や素材のトーンを揃えて一体的な施設として作り上げるカフェ部分、1階、客席 photo©ad hoc 志摩大輔
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、京都市の「n’estate Kyoto-Arashiyama」。古民家を改修したカフェと民泊施設。元の佇まいを尊重して既存を再利用すると共に、現代的な用途を“歴史ある地域の空気感と共に再構築”する設計を志向。開口や素材のトーンを揃えて一体的な施設として作り上げる民泊部分、1階、ダイニング photo©ad hoc 志摩大輔
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、京都市の「n’estate Kyoto-Arashiyama」。古民家を改修したカフェと民泊施設。元の佇まいを尊重して既存を再利用すると共に、現代的な用途を“歴史ある地域の空気感と共に再構築”する設計を志向。開口や素材のトーンを揃えて一体的な施設として作り上げる民泊部分、2階、ルーム2 photo©ad hoc 志摩大輔

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、京都市の「n’estate Kyoto-Arashiyama」です。
古民家を改修したカフェと民泊施設の計画です。建築家は、元の佇まいを尊重して既存を再利用すると共に、現代的な用途を“歴史ある地域の空気感と共に再構築”する設計を志向しました。そして、開口や素材のトーンを揃えて一体的な施設として作り上げました。施設の場所はこちら(Google Map)。

三井不動産グループが多種多様なくらしのあり方を提案する “n’estate” の拠点として、京都嵐山に四半世紀以上前に建てられた古民家を一棟貸しの民泊とカフェにリノベーションするプロジェクトである。

建築家によるテキストより

時代や住まい手の変化への対応で何度も改装が重ねられ、地層のようになった壁床天井を剥がしながら間取りを整えた。
民泊とカフェの事業主体が異なることから内部での行き来はできない構成となっているが、両エリアの気配を感じさせる内部の開口やマテリアルのトーンを揃えることで一体的な施設として設計をしている。

民泊の3つの宿泊室はキーカラーを定め、それぞれの部屋の形状や環境に合わせてトーンを変えることで、共通の素材を使用しながらもそれぞれの部屋の特徴を引き立てている。浴室に計画したサウナは茶室の炉のようにストーブを囲む構成とし京都の文化との接点を持たせた。

カフェは人通りの多い前面道路から手入れが行き届いた立派な庭へ通り抜けるように動線を計画した。庭に面した縁側はタイルで仕上げ直し、ディスプレーや補助的な客席、イベント時のステージなど多目的な使い方ができる余地を残した。

建築家によるテキストより

縁側のカフェと民泊の境界に設けた開口は両エリアの視線の抜けと広がりを確保し、民泊とカフェの分断を和らげている。立派な古民家の佇まいを尊重し既存部分を再利用しながら、現代的な用途を歴史ある地域の空気感と共に再構築した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 地域や都市に繋がる建築をつくる「須藤剛建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と バックオフィス職を募集中
【ap job更新】 地域や都市に繋がる建築をつくる「須藤剛建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と バックオフィス職を募集中
【ap job更新】 地域や都市に繋がる建築をつくる「須藤剛建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と バックオフィス職を募集中ニシイケバレイ 写真:長谷川健太

地域や都市に繋がる建築をつくる「須藤剛建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と バックオフィス職 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【私たちの事務所について】
「ビジョン」
私たちは、地域文化を大切にし、「建築を通して、暮らしや社会に新しい価値をつくること」を目指して建築設計を行っています。

「現在のプロジェクト」
住宅、集合住宅、地域拠点施設、宿泊施設、商業施設(飲食店、複合施設など)など、多岐に渡っています。どのプロジェクトも用途や慣習などの既製概念にとらわれず、これからの建築のあり方を考えながら建築設計を行っていることが特徴です。

「多様なプロジェクト、多様なチームとの協働」
クリエイティブ企業やマネジメント組織など、建築だけでなく様々な分野とチームを組みながら設計を行っていることも特徴です。 設計の実績が増え、建築の規模も大きくなる一方、住宅や小規模な店舗など、様々な規模の建築に深く取り組める体制を整えています。

「建築設計の前後の活動」
企画提案やリサーチなど建築がつくられる前提条件や運営など、建築設計の前後の活動にも取り組んでいます。不確実なこれからの時代に、より良い建築を実現していくためにも設計以前の建築企画や事業提案には近年さらに力を入れています。

「自社施設の運営」
昨年、事務所を移転し、事務所に併設して、設計活動を通してつながった人や店舗との関係を活かし、店舗や飲食店を複合した小さな地域拠点施設「CaD(カド)」をオープンしました。自社施設の運営や自主企画を通し、能動的に都市にアクションを起こし、関わる人々を増やしながら都市や地域とつながる建築のあり方とカタチについて考えながら建築設計を行っています。

【私たちが求める人物像】
・建築に熱意を持って取り組める方。
・前向きでコミュニケーションをしっかりとることができる方。
・独立志望の方も、長く働いていきたい方も共に歓迎しています。

ご応募お待ちしています。

ツバメアーキテクツによる、東京の「分岐の家」。コロナ禍が落ち着いた時期に計画を開始。先々の変化の想定が難しい社会状況において、様々な選択を可能にする“未来の分岐点”が多数ある建築を志向。母屋と離れの二棟を切断も可能な“ブリッジ”で繋ぐ構成を考案
ツバメアーキテクツによる、東京の「分岐の家」。コロナ禍が落ち着いた時期に計画を開始。先々の変化の想定が難しい社会状況において、様々な選択を可能にする“未来の分岐点”が多数ある建築を志向。母屋と離れの二棟を切断も可能な“ブリッジ”で繋ぐ構成を考案外観、ブリッジと「通り庭」を見る。 photo©Shinkenchiku-Sha
ツバメアーキテクツによる、東京の「分岐の家」。コロナ禍が落ち着いた時期に計画を開始。先々の変化の想定が難しい社会状況において、様々な選択を可能にする“未来の分岐点”が多数ある建築を志向。母屋と離れの二棟を切断も可能な“ブリッジ”で繋ぐ構成を考案母屋棟、1階、左手前:ダイニング、左奥:キッチン、右手前:2階への階段、右奥:玄関 photo©Shinkenchiku-Sha
ツバメアーキテクツによる、東京の「分岐の家」。コロナ禍が落ち着いた時期に計画を開始。先々の変化の想定が難しい社会状況において、様々な選択を可能にする“未来の分岐点”が多数ある建築を志向。母屋と離れの二棟を切断も可能な“ブリッジ”で繋ぐ構成を考案母屋棟、居室2 photo©Shinkenchiku-Sha

ツバメアーキテクツが設計した、東京の「分岐の家」です。
コロナ禍が落ち着いた時期に計画を開始したプロジェクトです。建築家は、先々の変化の想定が難しい社会状況において、様々な選択を可能にする“未来の分岐点”が多数ある建築を志向しました。そして、母屋と離れの二棟を切断も可能な“ブリッジ”で繋ぐ構成を考案しました。

コロナ禍が落ち着いた頃に設計を開始した家である。
社会の想定がこの先もどう変わるか分からない時に、家の未来に分岐点を増やすことを主題として設計に取り掛かった。最終的に、切り離し可能なブリッジをもつ2棟の家というアイデアに至った。

建築家によるテキストより

比較的ゆったりしていて南北に2面接道している敷地に対し、母屋と離れの2棟のヴォリュームを建て、空中をブリッジで繋いだ構成をしている。それぞれの棟からキャンティレバーで成立しているブリッジは真ん中で切断することができる。そのブリッジを起点にし、閉じる、階段を付ける、切り離す、あるいはブリッジごと切り落とすなどといった一手を加えることで、家を残す/壊すの間が押し広げられる。

建築家によるテキストより

将来的に子供が家を出たら片方の棟を地域の若者に貸す、老後に自分たちが運営する店やクリニックをつくる、2棟をそれぞれ別の人に貸す、片方を庭にしてコンパクトに暮らす、相続などで止むを得ず片方の土地を売るなど分岐点の多さが描けると、建築が一気に壊され、街並みが細切れになるといった住宅地における新陳代謝の傾向をもシフトさせられるのではないだろうか。

建築家によるテキストより

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