


長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsが設計した、東京・千駄ヶ谷の店舗「fil cream」です。
ビルの出入口に増築されたソフトクリーム店の計画です。建築家は、其々の利用者の動線を“扇形平面”で緩やかに分け、新設壁面の上部を斜めにして小屋の様な“愛らしい印象”を付与しました。そして、階段の一部をベンチに変え“人々の拠り所”も作りました。施設の場所はこちら(Google Map)。
千駄ヶ谷で約80年の歴史を持つ建設会社の自社ビルのエントランス部分に、テイクアウト専門の小さなソフトクリームの店舗を増築した。
エントランス部分の限られたスペースで、建物に出入りする人と店舗を利用する人の動線を緩やかに分けるため、店舗は扇形の平面を採用している。更に、曲面の壁の上部を斜めにすることで小さな小屋が建物に挿入されたような愛らしい印象をつくった。
店舗がまとう緑色のタイルは、この店舗のために釉薬を調整した特注色である。
既存建物の壁に使われている歴史ある黄色いタイルがとても魅力的に感じられたため、それに呼応する色を注意深く見つけることでお互い尊重し合った在り方となることを目指した。
坂道の途中に立つこのビルのエントランスには高低差を解消するための階段があり、当初は街と建物には距離が感じられたが、この店舗ができたことで段差はベンチや荷物置きとなり人々のよりどころに変わった。この店舗がエントランス空間や街並みにさえも新たな息吹を吹き込み、今後人々に親しまれていくことを期待している。


