OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、アルバニア・ティラナの「New Selman Stermasi Stadium」。既存スタジアムと周辺地域を再活性化する計画。近隣の様々な地域を繋げる“触媒”を目指し、試合時と日常の両方に適応できるオープンスペースを備えた建築を考案。地域の遺産を参照して天然石を用いた外観とする
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、アルバニア・ティラナの「New Selman Stermasi Stadium」。既存スタジアムと周辺地域を再活性化する計画。近隣の様々な地域を繋げる“触媒”を目指し、試合時と日常の両方に適応できるオープンスペースを備えた建築を考案。地域の遺産を参照して天然石を用いた外観とする image courtesy of OMA
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、アルバニア・ティラナの「New Selman Stermasi Stadium」。既存スタジアムと周辺地域を再活性化する計画。近隣の様々な地域を繋げる“触媒”を目指し、試合時と日常の両方に適応できるオープンスペースを備えた建築を考案。地域の遺産を参照して天然石を用いた外観とする image courtesy of OMA
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、アルバニア・ティラナの「New Selman Stermasi Stadium」。既存スタジアムと周辺地域を再活性化する計画。近隣の様々な地域を繋げる“触媒”を目指し、試合時と日常の両方に適応できるオープンスペースを備えた建築を考案。地域の遺産を参照して天然石を用いた外観とする image courtesy of OMA

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、アルバニア・ティラナの「New Selman Stermasi Stadium」
既存スタジアムと周辺地域を再活性化する計画です。建築家は、近隣の様々な地域を繋げる“触媒”を目指し、試合時と日常の両方に適応できるオープンスペースを備えた建築を考案しました。また、地域の遺産を参照して天然石を用いた外観としています。OMAがコンペに勝利して設計者に選ばれました。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンが、アルバニアのティラナ中心部にある歴史的なセルマン・ステルマシ・スタジアムおよびその周辺地域を再活性化するためのコンペティションに勝利しました。その設計は、既存のフットボールパークを拡張し、市内のさまざまな地域間のつながりをより密接にするための触媒とします。

OMAのプロジェクトは、1956年に建設されたこのスタジアムを、ブロック地区とコムナ・エ・パリシト地区をつなぐ都市計画の不可欠な要素として再構成します。新たな建物や広々としたオープンスペースを特徴とするこの複合用途開発の層状の構成は、アルバニアの山岳風景を想起させます。

OMAのマネージング・パートナーで建築家のデイヴィッド・ジャーノッテンは述べています。「フットボールは、ヨーロッパ全土および世界中における都市文化と国民的アイデンティティの礎であり、ここティラナではそのことを特に強く実感しています。私たちの設計は、この都市で起きている刺激的な変化を加速させるとともに、地域やコミュニティ内およびその間のつながりをより緊密にすることを目的としています」

このプロジェクトは、スタジアム本体、入り口にある三角形の広場、そしてさまざまな大きさのアパート、ホテル、オフィス、小売店、飲食施設を含む新しい複合用途スペースで構成されています。スタジアムの収容人数は9,500人から15,000人に増加し、新たなアリーナボウルは観客のために遮るもののない席と明瞭な視界を導入し、観客席とピッチの距離を縮めます。

谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」。高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替。“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向。多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」。高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替。“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向。多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案外観、敷地内の南側より見る。(建築家による解説:この敷地は戦後、建主の祖父が軽井沢に居を構え暮らしてきた土地である。緑道に沿って木立がどこまでも続き、葉の合間から印象的な光が射す。30m級の高木が生い茂り、敷地中央には樹高26mのキハダが天蓋のように空を覆う) photo©Koji Fujii TOREAL
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」。高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替。“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向。多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案ピロティから中庭を見る。 photo©Koji Fujii TOREAL
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」。高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替。“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向。多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案2階、リビングから中庭を見る。(建築家による解説:すべての丸太は曲がり方や太さを型取り、場所ごとに指定。木が育った時間を尊重し、山に自生していた頃の方角へ向けて計画した。それは、経年変化を少なくすると共に、山に根を張っていた頃の佇まいを空間へ引き継ぎ、建築全体が木立の延長のように環境へ溶け込む事を目指した) photo©Koji Fujii TOREAL
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」。高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替。“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向。多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案2階、テラス(建築家による解説:緑道から視線が抜ける方向には壁で圧迫感を出さないようテラスを配し、吹き抜け越しに空が見える視線の抜けをつくった) photo©Koji Fujii TOREAL

谷口幸平 / and to 建築設計事務所が設計した、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」です。
高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替の計画です。建築家は、“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向しました。そして、多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案しました。

この敷地は戦後、建主の祖父が軽井沢に居を構え暮らしてきた土地である。
緑道に沿って木立がどこまでも続き、葉の合間から印象的な光が射す。30m級の高木が生い茂り、敷地中央には樹高26mのキハダが天蓋のように空を覆う。この木は、建主の幼少期から既に巨木であり、周囲を駆け回った特別な思い入れがあった。

建主の要望は木に包まれる空間。
建主の家系は先代まで木材を扱うことを生業にしており、自身のルーツとして木という存在を大切にしていた。家を建て替えるにあたり、木々と共に代々守られてきた環境ごと次の世代へ継承する事は必然だと感じた。

建築家によるテキストより

既存家屋は敷地奥の母屋と、緑道側の車庫で構成されていた。配置は建て替え後も既存を踏襲し、枝葉や根を避けつつ基礎の掘削範囲も最小限に抑えた。そして、すべての樹木の位置と樹高・葉張りを測量。特にキハダは基礎に干渉しないよう根の範囲の試掘調査を行った。既存母屋の両端にあった2世帯の玄関と車庫を結ぶ通路は、木々を避けた生活動線として利用されていた。私たちは既存配置及び、代々続く生活動線を建築化し継承することで環境を維持することを試みた。

建築家によるテキストより

しかし、敷地内の木をいくら残したとて、緑道に建築の存在は似つかわしくない。周辺環境まで含めて継承すべきである。
そこで、元口φ=325~290mm、末口φ=180~240mmの丸太を配し、ピロティ形式で建物をもち上げ、環境を纏うことにした。多湿な軽井沢で、建物を浮かせることは湿気対策として慣例的である。

また、歩行者の多い緑道と生活空間に高低差をつけ、互いが木に包まれる建ち方を実現。
1階の外壁は仄暗い空間と柱の重なりに身を潜める。ピロティの奥に位置するエントランスは、開口越しに見える2本の既存樹を基にして位置と幅を決定。階段側へ傾けた吹き抜けから射し込む光が自然と上階へ導く。

建築家によるテキストより

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