長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる出入口側から空間全体を見る。 photo©伊藤徹也
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる客席、テーブルの詳細 photo©伊藤徹也
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる客席、出入口側を見る、夕景 photo©伊藤徹也
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる客席、開口部側を見る、夜景 photo©伊藤徹也
長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」です。
人も地球も健康になる食を追求する飲食店の計画です。建築家は、立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案しました。また、山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させます。店舗の場所はこちら(Google Map)。
代々木の奥、閑静な住宅街に、ひっそりとしたレストランが誕生した。
そこは、もともと我々が手掛けた小さなカフェ&グロッサリーショップ「FarmMart&Friends」があった場所だ。新たにその一角を間借りし、見知らぬ者同士が肩を並べて食事を楽しむ、小さな特別な場所が生まれた。
名前は「CIMI restorant(地味レストラン)」。人も地球もともに健康になるための食を考え、シェアしていくレストランプロジェクト。さまざまな食のスタイルの人々が、分け隔てなく食卓を囲んでともに考えられる場になることを願って、プラントベースのメニューに加え、その時々で鹿肉や牡蠣といった、日本の自然環境における課題解決の役割を担った食材を使ったコースを選べる仕組みだ。
立場や考えの異なる人々が一堂に集まり、自然と語り合うことができるよう設計されている。
皆が肩を並べるテーブルにはレッドシダーの丸太が使われている。それも元々2つの木が捩れて1本になっているものだ。それを輪切りにし、まず3本の幹を脚とし、そこに5つの薄い丸太を天板として重ね、結果、足の入る場所ができている。
さらに、外側に4つの丸い山と谷が生まれ、その山の部分ではゆるやかなグループがつくりやすい形状になっている。そこでスタート時は互いに距離があるが、そのうち隣の声が耳に入ってきたり、知っている話題がつながったり、同じ場を他人同士でシェアするようになり、最後には大きな輪ができ皆で話をしながらの食事会になる。