フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画建築家による解説:パヴィリオンの構成は、伝統的なサウジの村々の有機的な形状を想起させます(翻訳 文責:アーキテクチャーフォト)/ The pavilion’s massing recalls the organic shapes of traditional Saudi villages. photo©Nigel Young Foster + Partners
フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画パヴィリオンは、サウジアラビアの町や都市を探索する体験を反映した空間体験を創出します。(翻訳 文責:アーキテクチャーフォト)/ The pavilion creates a spatial experience that echoes the exploration of Saudi Arabian towns and cities. photo©Nigel Young Foster + Partners
フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画没入型空間は、Journey(59 Productions および Squint/Opera)との緊密な協力のもとで設計されました。(翻訳 文責:アーキテクチャーフォト)/ Immersive spaces have been designed in close collaboration with Journey (59 Productions and Squint/Opera). photo©Nigel Young Foster + Partners
フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」です。
建築家は、国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向しました。そして、迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案しました。また、ローカルアーキテクトとして梓設計も参画しています。大阪・関西万博の公式サイトはこちら。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
2025年大阪・関西万博におけるサウジアラビア王国パヴィリオンが開館
2025年大阪・関西万博のサウジアラビア王国パヴィリオンが一般公開されました。フォスター・アンド・パートナーズによってデザインされ、夢洲のウォーターフロントに位置するこのパヴィリオンは、サウジアラビアの町や都市を探訪する体験を想起させる空間体験を創出し、来場者が王国の未知の魅力とつながる没入型の交流の場を提供しています。
この持続可能性が高く包摂的なパヴィリオンは、そのレガシーを見据えてデザインされており、日本の建築環境総合性能評価システムにおいて最高ランク(CASBEE S)を取得し、運用時のカーボン排出量が実質ゼロとなる予定です。
フォスター・アンド・パートナーズのスタジオ責任者であるルーク・フォックスは、次のように述べています。「サウジアラビアのパヴィリオンが一般公開され、最初の来場者を新たな発見の壮大な旅へと迎える準備が整ったことを大変嬉しく思います。このプロジェクトはサウジアラビアの文化を称えるものであり、王国を特徴づける素晴らしい街並みや魅力的な自然の風景を想起させます。すべての要素が丁寧に検討されており、持続可能性が高く、誰もが利用しやすい唯一無二の体験を創出しています」
来場者は、サウジアラビア原産の植物が植えられた前庭からパヴィリオンに入り、狭い路地を進んでいくと、この計画の中心となるサウジ・コートヤードへとたどり着きます。このコートヤードは、日中は静かに思索を巡らせるひとときを提供し、夜にはパフォーマンスやイベントの会場へと姿を変えます。ここから来場者は、迷路のように曲がりくねった路地が広がる「村」を探索することができ、そこには59 ProductionsとSquint/OperaからなるJourneyとの緊密な協力のもとデザインされた、一連の没入型空間へとつながる窓や出入口があります。このプロジェクトは、サウジアラビアの建築遺産を称え、場所の持つ感覚を呼び起こし、来場者に王国の街並みにおける日常生活や都市の構造を垣間見せます。
フォスター・アンド・パートナーズのパートナーであるトニー・ミキは次のように付け加えました。「サウジアラビアの素晴らしいアーティストや音楽家と来場者との間に有意義なつながりを生み出すように、このサウジアラビア・パヴィリオンはデザインされています。五感すべてを刺激することにより、この空間は来場者にサウジアラビアの国家的な変革を体感させます。これは、王国の未来を形づくる現代技術と、伝統および文化遺産とを慎重に調和させた、独自の都市的な小宇宙です。私たちは、没入型のデジタルコンテンツが建築デザイン全体に統合されるよう、Journeyと緊密に連携して取り組んできました」
Journeyのディレクターであるレオ・ワーナー氏は次のように述べています。「フォスター・アンド・パートナーズとの特別なパートナーシップにより、私たちのチームは建築の設計を担う中核チームと一体となって、最初から最後までプロジェクトに携わりました。この特別な連携が、サウジアラビアの人々が自らの物語を語る場を提供し、万博という環境の中で国のブランドを打ち出すユニークなアプローチを実現するパヴィリオンの構想と実現を可能にしました。この特別なパートナーシップを実現させたのは、彼らのビジョン、開かれた姿勢、そして協働的な手法でした」
サウジアラビア・パヴィリオンのボリューム構成は、伝統的なサウジの村々に見られる有機的な形状を想起させます。設計チームはこれらのコンセプトを発展させ、夏の盛りに西からの涼風を路地へと導くために、数値流体力学シミュレーションを用いて慎重にデザインを仕上げました。4月と10月の涼しい時期には、植栽が施された前庭がバリアとして機能し、より厳しい北風からパヴィリオンを守ります。