原広司が設計した「粟津邸」を会場に、設計当時の図面・スケッチ・写真などを公開する展覧会が開催。施主の粟津潔の作品に加えて、関連作家の絵画や映像も展示
原広司が設計した「粟津邸」を会場に、設計当時の図面・スケッチ・写真などを公開する展覧会が開催。施主の粟津潔の作品に加えて、関連作家の絵画や映像も展示展覧会ポスター(表面) image courtesy of AWAZU HOUSE ART CENTER

原広司が設計した「粟津邸」(1972年竣工)を会場に、設計当時の図面・スケッチ・写真などを公開する展覧会が開催されます。
展覧会のタイトルは「AWAZU HOUSE INTO THE FUTURE!」です。また、施主の粟津潔の作品に加え、関連作家の絵画や映像も展示されます。開催期間は、2025年5月23日~6月29日(金・土・日のみオープン)。会場となる粟津邸の場所は本記事末尾の概要に記載しています。展覧会の公式サイトはこちら

アワヅハウス、過去、現在、そして未来へ!

粟津潔邸設計当時の図面、スケッチ、写真を中心に、ここで制作された粟津作品や
この家にまつわる作家たちによる絵画、さらには映像や音楽作品も展示します!

・原広司/アトリエファイによる設計図面、スケッチ、書籍、掲載誌など

・粟津潔邸で制作された作品と、粟津と関係のあった作家たちの作品(粟津潔/中村正義/秩父前衛派/ミロ/手塚治虫/山下菊二/ジョナス・メカス/東松照明ほか)

・粟津潔邸で撮影、制作された映画の上映 「風流」「ピアノ炎上」ほか

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図
IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図外観、東側の道路より見る。 photo©三嶋一路
IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図2階、左:吹抜、中央手前:ダイニング、中央奥:リビング、右:キッチン photo©三嶋一路
IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図2階、左奥:「リビングガーデン」、中央手前:リビング、中央奥:キッチンとダイニング、右:3階への階段(音楽階段) photo©三嶋一路

井川充司+廣瀬彩子+今田夕稀 / IKAWAYA建築設計が設計した、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」です。
建て込んだ住宅街での計画です。建築家は、コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案しました。また、階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図しています。

東京都心の住宅である。
建て込んだ住宅街に立地するため、3階と屋上レベルの解放感を最大限享受しつつ、立体的に庭を設けることで下層階も含めて明るく開放的な住宅とした。
コロナ禍によって変化した、暮らし方、働き方、家族との時間の変化に適応した、新しい都心の暮らしを実現した。

建築家によるテキストより

時間の流れを体感できる暮らしを実現するため4つの庭を多方向に積み上げた。

玄関ドアを開けると正面に「エントランスガーデン」が見える。
幹の樹形に導かれるように階段を登ると頭上に水平方向に枝葉を広げたイロハモミジがお出迎えする。エントランスガーデンは、様々な方向、室から眺めることができそれぞれ違った風景を作り出す。

「リビングガーデン」にはオーバーハングした樹形のプリペットセンセーションの下にベンチを設けた。
キッチン側の窓からは、飲み物や料理の受け渡しが可能。リビングガーデンを見上げると「バスガーデン」が見える。袖壁と腰壁によって適切な開口サイズはプライバシーを確保し、浴室とバスガーデンの一体利用を意図した。浴室にはサウナと水風呂が併設され、バスガーデンは「外気浴」スペースとなる。バスガーデンから螺旋階段を登ると「スカイガーデン」に出る。都心の眺望が一気に広がる開放的なビューが楽しめる。

建築家によるテキストより

4層フロアを繋ぐため、階段が床面積を大きく占める。そこで単なる移動空間ではなく「滞在空間」として捉えることにした。その結果、階数以上に幾重にも重ねられた多様な空間が生み出された。

建築家によるテキストより

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