OMA / 重松象平の会場デザインによる展覧会「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』」。大阪中之島美術館で開催。ブランド遺産の“空間的な翻訳”として構想され、11のテーマギャラリーからなる計画を考案。空間を背景ではなく物語に関与する存在とする為に“メゾンのデザイン原則”からも着想を得る
OMA / 重松象平の会場デザインによる展覧会「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』」。大阪中之島美術館で開催。ブランド遺産の“空間的な翻訳”として構想され、11のテーマギャラリーからなる計画を考案。空間を背景ではなく物語に関与する存在とする為に“メゾンのデザイン原則”からも着想を得るTrunkscapes photo courtesy of Louis Vuitton
OMA / 重松象平の会場デザインによる展覧会「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』」。大阪中之島美術館で開催。ブランド遺産の“空間的な翻訳”として構想され、11のテーマギャラリーからなる計画を考案。空間を背景ではなく物語に関与する存在とする為に“メゾンのデザイン原則”からも着想を得るLouis Vuitton and Japan photo courtesy of Louis Vuitton
OMA / 重松象平の会場デザインによる展覧会「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』」。大阪中之島美術館で開催。ブランド遺産の“空間的な翻訳”として構想され、11のテーマギャラリーからなる計画を考案。空間を背景ではなく物語に関与する存在とする為に“メゾンのデザイン原則”からも着想を得るWorkshop photo courtesy of Louis Vuitton
OMA / 重松象平の会場デザインによる展覧会「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』」。大阪中之島美術館で開催。ブランド遺産の“空間的な翻訳”として構想され、11のテーマギャラリーからなる計画を考案。空間を背景ではなく物語に関与する存在とする為に“メゾンのデザイン原則”からも着想を得るCollaborations photo courtesy of Louis Vuitton

OMA / 重松象平の会場デザインによる展覧会「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』」です。
大阪中之島美術館で開催されています。建築家は、ブランド遺産の“空間的な翻訳”として構想し、11のテーマギャラリーからなる計画を考案しました。また、空間を背景ではなく物語に関与する存在とする為に“メゾンのデザイン原則”からも着想を得ています。
会期は、2025年9月17日まで。展覧会の公式ページはこちら


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

OMA / 重松象平によるルイ・ヴィトン:ビジョナリー・ジャーニー展が大阪中之島美術館で開幕

このプロジェクトは、ビジョナリー・ジャーニーとして初めて美術館で展示されるものであり、OMA / 重松象平とルイ・ヴィトンとの継続的な協働パートナーシップの一環です。

大阪、2025年7月15日 — ルイ・ヴィトン:ビジョナリー・ジャーニーが一般公開されました。中之島美術館の2,200㎡にわたって展開され、11のテーマギャラリーが、相互に関連する4つのゾーンの中で、ルイ・ヴィトンのアイデンティティの基礎となる側面を伝えるように統制されています。4つのゾーンとは、歴史、タイムレスなコード、クラフトの背景にあるプロセス、文化的対話です。各部屋は、物語が連続して展開する中で異なる舞台として構想されており、メゾンの創造性の多様さを反映して空間の多様性を提供します。

OMAパートナーの重松象平は述べています。「今回、日本で初めて美術館で開催されるビジョナリー・ジャーニー展において、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションを継続できることを嬉しく思います。私たちはこの展覧会に、ルイ・ヴィトンのレガシーを空間的に翻訳するものとして取り組みました――それは、モノを通じた旅だけでなく、アイデアを通じた旅でもあります。展示構成は、トランクを単なる所持品の入れ物としてではなく、想像力や物語、文化的交流の器として称えています。日本における貿易とクラフトマンシップを世界へとつなぐ歴史的な役割を担ってきた大阪は、メゾンのアイデンティティ――クラフトの歴史から、絶えず広がり続ける再解釈の多様性に至るまで――を探求し伝えるのにふさわしい舞台を提供してくれました」

来館者は、館内に入るとまず、5層吹抜のアトリウムの天井から吊るされた8つの記念碑的なランタンに出会います。これらの彫刻的な柱は、モノグラム和紙で包まれたトランク状の形を、6つの構成で積み重ねています。高さ12.5メートルのランタンは、5層吹抜の空間の壮大な高さを強調しながら、やわらかな光を放ち、展示への歓迎的な最初の出会いを演出しています。

旅は、展示の入口に設けられたドラマティックな半球形のインスタレーションを通して続いていきます。138個の本物のトランクで構成され、ガラスの床に反射するこの構造物は、完全な地球儀を形作っており、探検というテーマへのオマージュとなっています。この自立構造は、トランク自体の構造的な強度のみによって支えられており、メゾンの構造技術を特徴づける強さと軽さのバランスを示しています。

展示全体を通じて、日本は重要なテーマ的役割を果たしています。ルイ・ヴィトンと日本に特化したギャラリーでは、ブランドと日本との間にある深い芸術的・文化的交流が探究されており、伝統的な衣装や武士の鎧からカワイイ文化に至るまで多岐にわたります。ルイ・ヴィトンの所蔵品および日本各地の美術館からの貸出品である、歴史的および現代のアート作品、衣装、オブジェが、畳を思わせるシンプルでモジュール式のプラットフォームを用いて丁寧に構成されています。

ルイ・ヴィトンの創造的な遺産と独自のコードは、それらの進化をたどる各部屋で探究されています。「Origins(起源)」の部屋では、ブランドの歴史における6つの時代が、本物の竹を手織りして作られた特注の骨組みの上に編み込まれています。このバスケットのような構造は、ルイ・ヴィトンと日本文化のあいだで共有されているクラフトマンシップへの敬意を物語っています。アイコニックなモノグラム・キャンバスは、2つのギャラリーで探究されており、日本からの物品を含む初期の開発とインスピレーションから、クラシックおよび現代的な応用に至るまでが紹介されています。

滋賀の「守山市民ホール大規模改修」設計プロポで、日建設計・日建設計CM共同企業体が優秀者に選定。提案書も公開。二次審査には、青木淳+品川雅俊 / AS、小堀哲夫、仙田満 / 環境デザイン研究所が名を連ねる
滋賀の「守山市民ホール大規模改修」設計プロポで、日建設計・日建設計CM共同企業体が優秀者に選定。提案書も公開。二次審査には、青木淳+品川雅俊 / AS、小堀哲夫、仙田満 / 環境デザイン研究所が名を連ねる image©日建設計・日建設計CM共同企業体
滋賀の「守山市民ホール大規模改修」設計プロポで、日建設計・日建設計CM共同企業体が優秀者に選定。提案書も公開。二次審査には、青木淳+品川雅俊 / AS、小堀哲夫、仙田満 / 環境デザイン研究所が名を連ねる image©日建設計・日建設計CM共同企業体
滋賀の「守山市民ホール大規模改修」設計プロポで、日建設計・日建設計CM共同企業体が優秀者に選定。提案書も公開。二次審査には、青木淳+品川雅俊 / AS、小堀哲夫、仙田満 / 環境デザイン研究所が名を連ねる image©日建設計・日建設計CM共同企業体

滋賀の「守山市民ホール大規模改修」設計プロポーザルで、日建設計・日建設計CM共同企業体が優秀者に選定されました。提案書も公開されています。二次審査には、青木淳+品川雅俊 / AS小堀哲夫仙田満 / 環境デザイン研究所が名を連ねていました。

守山市民ホール大規模改修工事設計等業務の公募型プロポーザルについて、6月30日に公開プレゼンテーションおよび第3回プロポーザル審査委員会を開催し、同委員会の審査結果に基づき、優秀者を決定しましたのでお知らせします。

以下に、その他のパース画像も掲載します。

【ap job更新】 設計以前から竣工後まで“一気通貫”で携わり、収益不動産の最適解を探求する「株式会社ラ・アトレ」が、プロジェクトマネジメントのスタッフ(設計経験者も歓迎)を募集中
【ap job更新】 設計以前から竣工後まで“一気通貫”で携わり、収益不動産の最適解を探求する「株式会社ラ・アトレ」が、プロジェクトマネジメントのスタッフ(設計経験者も歓迎)を募集中
【ap job更新】 設計以前から竣工後まで“一気通貫”で携わり、収益不動産の最適解を探求する「株式会社ラ・アトレ」が、プロジェクトマネジメントのスタッフ(設計経験者も歓迎)を募集中THE DOORS(猿楽町・外観)

設計以前から竣工後まで“一気通貫”で携わり、収益不動産の最適解を探求する「株式会社ラ・アトレ」の、プロジェクトマネジメントのスタッフ(設計経験者も歓迎)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

“ひとつの不動産にいくつもの最適解を”

㈱ラ・アトレは、ひとつの不動産に対して、集合住宅、商業施設、事務所、ホテルなどのアセットや、様々な企画やコンセプトの中で、何が最適なのか、多角的に検証し、収益不動産における最適解を探求する会社です。

“仕事を楽しみ、ワクワクすること・心が動かされることを追求” することを大切に、個々の自由なアイディアを生かして、「他にはない」空間づくりを目指しています。

また、ラ・アトレの組織的な特徴として、土地探索、企画・設計・施工、リーシング・売却などのすべてのフェーズを“一気通貫”で携わることにより、収益不動産の最適解を探求できることがあります。

これまで設計・監理や施工に携わっていた方にとっては、設計以前の土地探索・商品企画や建物完成後の行方も含めてひとつのプロジェクトとして関わることで、より多角的な視点が身につくことが仕事の魅力のひとつと言えるでしょう。

SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案外観と周辺環境 image courtesy of Cultural Affairs Bureau, Taichung City Government
SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案美術館のアトリウム image courtesy of Cultural Affairs Bureau, Taichung City Government
SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案公共図書館の読書エリア image courtesy of Cultural Affairs Bureau, Taichung City Government
SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案屋上の「カルチュラル・フォレスト」 image courtesy of Cultural Affairs Bureau, Taichung City Government

妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、台湾・台中の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープンします。
旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設です。建築家は、軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案しました。


こちらはリリーステキストの抄訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

2025年の台湾で最も重要な文化開発と見なされている台中グリーン・ミュージアムブラリーは、台湾第2の都市である台中に位置し、完成を迎え、2025年12月13日に一般公開されます。この新たな国際的文化拠点は、都市型美術館と市の中央図書館を統合した台湾初の施設となり、芸術機関の新たなモデルを提示します。

延べ床面積58,016㎡を有する台中グリーン・ミュージアムブラリーは、新設の台中市立美術館と台中市立図書館を有し、2010年プリツカー賞を受賞した妹島和世と西沢立衛が率いる著名な日本の建築ユニットSANAAと、台湾の建築設計事務所リッキー・リウ・アンド・アソシエイツ・アーキテクツ+プランナーズ(Ricky Liu & Associates Architects + Planners)との国際共同プロジェクトによって設計されました。この二つの施設からなる複合施設は、SANAAにとって台湾で初めての公共建築であり、これまでで最大規模の文化プロジェクトでもあります。

台湾、ルーマニア/韓国、アメリカからなる国際チームがキュレーションを手がけた、台中市立美術館の開館記念展「A Call of All Beings: See you tomorrow, same time, same place」の発表により、台中グリーン・ミュージアムブラリーの完成は、現代都市の革新への取り組みと国際的な対話への意欲を反映しています。

建築

人口280万人を擁する台湾第2の都市・台中に位置する台中グリーン・ミュージアムブラリーは、2004年に廃止された旧軍用空港跡地である、水湳経貿園区(254ヘクタール)の中にあり、その中の67ヘクタールに及ぶ中央公園の北端を占めています。SANAAの設計は、「公園の中の図書館、森の中の美術館」という台中グリーン・ミュージアムブラリーの理念を体現しており、空間的な特徴として以下が挙げられます。

・境界のない、多様性を受け入れる空間

この施設は、美術館と図書館の伝統的な境界を取り払い、展示と読書が融合する、開かれた包容力のある環境を創出しています。台中市立図書館には、100万点を超える書籍やデジタル資料が収蔵される予定です。

・屋外の屋上庭園

屋外の屋上庭園「カルチュラル・フォレスト」は、中央公園の豊かな緑と都市のスカイラインを一望できる、来館者にとって格別の眺望ポイントとなっています。特徴的な中央公園という立地を称えることを目的に構想された、屋上庭園は、美術館や図書館の来館者がこの特有の景観に没入できるよう促しています。

・軽やかさと開放感

外装は二重構造のファサードを特徴としており、内側には高性能な低放射ガラスまたは金属パネルが使われ、外側にはアルミ製のエキスパンドメタルメッシュが施されています。この銀白色のヴェールは、建物に軽やかさと透明感を与えています。建物のヴォリュームは持ち上げられており、公園の風や自然光が自由に流れ込むことで、建物と周囲の環境とのつながりを高めています。地上階に設けられた日陰の広場は、近隣地域からも中央公園からも、あらゆる方向から建物へのアクセスを可能にし、開かれた魅力的な公共空間を創出しています。

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