ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する東側の共用通路より売場を見る。 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する売場 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用するレジカウンター photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」です。
商業フロアの中での計画です。建築家は、ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案しました。また、ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用しています。店舗の場所はこちら(Google Map)。

スキーウェアへの挑戦からスタートしたDESCENTE。
そこから生まれた多様な製品を取り扱う店舗として、東京駅近くに位置する新丸ビル店のインテリアデザインを担当した。

建築家によるテキストより

DESCENTEが最も大切にする哲学「機能美」を表現するため、ステンレス、面発光、ガラスなどの素材を中心に構成。
また、3つの矢印からなるスピリットマークからヒントを得て、店舗を特徴づける素材として「45度」傾斜した左官材の櫛引やヘリンボーン貼りの床を各所に採用した。

建築家によるテキストより

ブランドロゴであるスピリットマークはスキーの基本技術である「直滑降」「斜滑降」「横滑り」を意味するものであり、ブランドの果敢で積極的な姿勢を表現している。斜めに櫛引した左官材は、「圧雪したてのゲレンデ」を連想する仕上げとなった。

ものづくりの原点を大切にしながら、時代の要求を先取りし製品化してゆくDESCENTEの思想を空間的に表現することを目指した。

建築家によるテキストより
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる外観、北側より見る。 photo©YU SUZUKI
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる外観、南西側より見る。 photo©YU SUZUKI
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる男性用トイレから中庭側を見る。 photo©YU SUZUKI
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる外観、北側より見る。夜景 photo©YU SUZUKI

鈴木淳平村部塁溝端友輔が設計した、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」です。
“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画です。建築家は、“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案しました。そして、環境との関係の中で存在が浮かび上がります。施設の場所はこちら(万博公式PDF)。

象徴的な建築群に囲まれた広場という敷地に対して、背景化するように周囲の現象のみを浮かび上がらせる明確なかたちをもたない建築を構想した。そして、とてもオープンな場に建つトイレとして、プライバシーを確保しつつもとても光に満ちた空間を求めた。

建築家によるテキストより

平面形状は蜘蛛の巣状に広がり、鉄骨の躯体には、円周方向への変化に応じて可変的に追従できる3Dプリント製のポリカーボネートパネルが取り付けられている。いかにも3Dプリント的な完結した壺のような形状は避け、あくまで従来の建築手法の延長上に位置付けられるデザインを模索した。

その結果、複雑な形状や寸法の変化に対応できる3Dプリントの特性を生かし、パネル工法を採用した。外周パネルは笠木と一体で成形され、屋根の存在が見えなくなるように設計されている。円周方向のポリカーボネートのパネルに対して、放射方向の壁や腰壁などはガルバリウム鋼板によって仕上げ、色味や光の反射性を担保させた。

建築家によるテキストより

内部の天井は柔らかなアルミニウムの断熱材を用い、ふわふわとした光の面となるように設計した。
バリアフリートイレの壁面には3Dプリントの壁を2重に設置し、フルハイトの光の面をつくりだした。波形状の3Dプリントのパネルは製造時の歪みを多く含み、それらも建築の表情として積極的に取り入れている。反射性と透過性をあわせ持つ湾曲したパネルは、周囲の光を複雑にとらえ、周辺環境との関係によってその存在が浮かび上がる。

建築家によるテキストより

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