フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す
フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す photo©Nigel Young Foster+Partners

フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」です。
都市の主要なショッピングストリートでの計画です。建築家は、伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案しました。また、自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出しています。店舗の場所はこちら。(Google Map)


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

アップル、象徴的な銀座店を顧客に向けて再オープン

フォスター+パートナーズはアップルと提携し、日本初のアップルストアであるアップル銀座店を再設計しました。再構築されたひとつの空間に、アップルの製品、サービス、体験の最良のものを結集しています。

店舗の再設計されたレイアウトは、すべての空間に自然光を取り込み、銀座の通りを見渡せるバルコニーのようなエリアを提供しています。内部には、温かみのある木製パネルが伝統的な日本のデザインに敬意を表しています。各フロアは、縦のつながりと視認性を高めるために、二層分の高さを持つ開口部でつながれています。この店舗では、すべての顧客がお気に入りのデバイスを快適に選べるよう、さまざまな高さのテーブルや座席が用意されています。また、レベル4のジーニアスバーを含む、サービス専用エリアも設けられています。

この新しい建物は、均一な構造グリッドによって特徴づけられており、各レベルに合わせた特注のファサードデザインを支えています。レベル1とレベル2には透明なガラスのファサードが採用されており、エレベーターのキャビンが絶えず動くことで、その地区の主要なショッピングストリートである中央通りに面した店舗の外観に動きが生まれています。

店舗の上部2つのレベルにはダブルスキンのファサードが採用されており、自動調整式のルーバーが日射量の変化に応じて動くことで、内部空間に日陰を作り、温度を調整し、訪れる人々に快適な環境を提供しています。夜になると、建物は温かみのある人工照明に包まれ、柔らかな光を放ち、さまざまなファサードのデザインを際立たせます。

フォスター+パートナーズのスタジオ責任者であるステファン・ベーリング(Stefan Behling)は述べています。
「この建物の外観表現は穏やかでありながら力強いです。内部は静かなオアシスのような空間を生み出しており、ゆとりある二層吹き抜けの空間が連続することで、来店者を店内の上層へと誘導し、各レベルで驚きと喜びを提供しています」

坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う外観、南側より見る。 photo©渡辺竜康
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う外観、東側より見る。 photo©渡辺竜康
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う「裳階」よりデッキテラスと店舗側を見る。 photo©渡辺竜康
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う店舗 photo©渡辺竜康

坂牛卓+中川宏文 / D.A.が設計した、山梨・富士吉田市の「富士山ジビエセンター DEAR DEER」です。
野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設です。建築家は、両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案しました。また、見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担うことも意図されています。施設の場所はこちら(Google Map)。

このような処理加工施設は、嫌悪施設として市街地から離れた場所に設置されていることが多く、環境保全や持続可能な社会のあり方を考える上でとても重要な施設であるにもかかわらず、一般の人たちが親しみにくい場所にある。

しかし、本施設は年間200万人が訪れる道の駅エリアに隣接したカラマツ林の一角を敷地とし、処理加工機能だけでなく、ジビエ加工品の販売を通した集客機能や、地産地消やジビエ文化、命の大切さについて考えるきっかけとなるような教育機能が求められた。

建築家によるテキストより

前述した社会的背景や地理的要因から、処理加工施設と集客・教育施設の相反する機能を敷地の中にどのよう共存させるかが重要な課題であった。

そこで、処理加工所の長細いボリュームは、接道に沿うように配置することによって個体の搬入から加工までをスムーズに行えるよう機能的に計画した。

集客・教育機能を担う店舗、展示、サイン、見学窓部分などのアプローチ部分はカラマツ林側に配置し、建築とカラマツ林に囲まれたランドスケープをつくることによって、この場所を訪れた人々が自然の中でゆっくりと過ごせる場所を計画した。

建築家によるテキストより

建物は加工室や保管室が機能的におさめられた切妻大屋根のボリュームと、加工食品などを販売する集客(教育)機能がおさめられた木造+鉄骨造の軽やかな裳階の2つで構成されている。

裳階は、平面トラスと鉄骨柱の架構によってリズムを生み出し、訪れた人々を建物奥の店舗スペースへと導く。加えて軒高を低く抑えて建築全体の重心を下げ、デッキテラスや芝生広場への連続性を高めている。

切妻大屋根がつくる水平性と周辺の木立の垂直性、優雅な曲線を描く裳階とランドスケープの有機的なかたちは、この場所に、人、建築、ランドスケープ、自然の調和した風景を生み出している。

建築家によるテキストより

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