ヘザウィック・スタジオによる、韓国・ソウルの「サウンドスケープ」。人工島を再構想する計画。国の音楽を称えると共に探索できる“地形”の創出を目指し、音波のパターンと都市を囲む山岳風景から着想した“高架トレイル”を備えた空間を考案。誰もが楽しめる公共性の高い場所を意図
ヘザウィック・スタジオによる、韓国・ソウルの「サウンドスケープ」。人工島を再構想する計画。国の音楽を称えると共に探索できる“地形”の創出を目指し、音波のパターンと都市を囲む山岳風景から着想した“高架トレイル”を備えた空間を考案。誰もが楽しめる公共性の高い場所を意図 image©Devisual
ヘザウィック・スタジオによる、韓国・ソウルの「サウンドスケープ」。人工島を再構想する計画。国の音楽を称えると共に探索できる“地形”の創出を目指し、音波のパターンと都市を囲む山岳風景から着想した“高架トレイル”を備えた空間を考案。誰もが楽しめる公共性の高い場所を意図 image©NOD
ヘザウィック・スタジオによる、韓国・ソウルの「サウンドスケープ」。人工島を再構想する計画。国の音楽を称えると共に探索できる“地形”の創出を目指し、音波のパターンと都市を囲む山岳風景から着想した“高架トレイル”を備えた空間を考案。誰もが楽しめる公共性の高い場所を意図 image©NOD

ヘザウィック・スタジオによる、韓国・ソウルの「サウンドスケープ」です。
人工島を再構想する計画です。デザイナーは、国の音楽を称えると共に探索できる“地形”の創出を目指し、音波のパターンと都市を囲む山岳風景から着想した“高架トレイル”を備えた空間を考案しました。また、誰もが楽しめる公共性の高い場所も意図されました。
本プロジェクトは、2028年の開業を予定しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

ノドゥル島、起工式を受けてもう一歩近づく

ソウルのノドゥル島の変革は、本日10月21日火曜日の起工式を受けて新たな節目に達しました。

昨年、ヘザウィック・スタジオは、漢江にある人工の無人島を文化とレクリエーションの新たな拠点として再構想するためのコンペで勝利しました。本日、市民と関係者が一堂に会し、音楽パフォーマンス、拡張現実、そしてデザインについてより深く知る機会を盛り込んだ式典が行われました。

「サウンドスケープ」と名付けられたこの受賞デザインは、ソウル市によって委託されました。これは、韓国の音楽を称えるとともに、人々が探検し楽しむための新たな地形を創出することを目的としています。

地上レベルにはアートセンターとパブリックビーチが設けられ、島のレクリエーションの歴史を反映します。川岸には自然風の植栽が施され、それがイベント用の基壇へとつながります。また、録音スタジオ、小規模なコンサートホール、ウォーターフロントの円形劇場、K-POP体験センター、音楽カフェ、無響室、カラオケバーなど、来訪者向けの空間も設けられます。

島の中心には、音波のパターンとソウルを囲む山岳風景から着想を得た、全長1.25kmの新たな高架都市トレイルが設けられます。

空中に浮かんでいるように見える小さな浮島群で構成されるこのトレイルは、8の字を描くようにループし、くつろぎの空間と都市や川岸を一望できる壮大な景色を提供します。

ヘザウィック・スタジオの創設者であるトーマス・ヘザウィックは、このプロジェクトは孤立した島を文化・自然・コミュニティの空間へと変えることを目的としていると述べました。

「人々が『文化』という言葉を使うとき、しばしばそれは美術館やギャラリーを指しますが、それは一般のごく一部の人々にしか響きません。それに代わり、ノドゥル島は誰もが楽しめる最も公共性の高い場所のひとつとなり、音が体験全体の中心となる――それは風景、インスタレーション、そしてプログラムの中に組み込まれています。『サウンドスケープ』は、呼吸し、生きていると感じられる場所となるでしょう。耳を傾け、発見し、ソウルの人々とつながるための招待状です」

浜田晶則建築設計事務所による、山梨の「大法師山の立体格子」。街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋。“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案。幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらす
浜田晶則建築設計事務所による、山梨の「大法師山の立体格子」。街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋。“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案。幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらす外観、北西側より見る。 photo©長谷川健太
浜田晶則建築設計事務所による、山梨の「大法師山の立体格子」。街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋。“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案。幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらす外観、東側より見る。 photo©長谷川健太
浜田晶則建築設計事務所による、山梨の「大法師山の立体格子」。街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋。“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案。幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらす1階、会議室 photo©長谷川健太
浜田晶則建築設計事務所による、山梨の「大法師山の立体格子」。街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋。“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案。幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらす1階、会議室から開口部越しにテラスを見る。 photo©長谷川健太

浜田晶則建築設計事務所が設計した、山梨・富士川町の「大法師山の立体格子」です。
街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋の計画です。建築家は、“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案しました。そして、幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらします。

桜の名所である山梨県富士川町の大法師山。富士川に沿って並ぶ町と富士山が見える土地に、小さな町営住宅があった。敷地に訪れたときには既に解体され更地になっていたが、そこに新しく本社社屋をつくるという計画の依頼があった。建築主の代表がかつて生まれ育った重要な地であるという。

建築家によるテキストより

敷地はひな壇状の土地であったため、造成を最低限に抑えるために日本建築の懸造を参照した。
自然を征服するのではなく、自然と一体となる思想をもった構法としての、建築を支える木組みの土台である。今回はその土台そのものを拡張させて、全体の建築になりえないかと考えた。
伝統的な貫構法ではなく現代の金物構法とすることで、より抽象的な立体格子をめざした。

建築家によるテキストより

正方形や立体格子は古今東西において最も普遍的な形式の一つである。
コンピュテーションにおいてもpixelやvoxelをその単位とすることによって、描画・モデリングの計算を行う汎用性の高いノーテーションとして用いられる。格子がもつ厳格な規律を軸としながら、その場に応じてフレームを抜き、床と壁を適宜足していくことによって、立体的な樹上のような空間体験をめざした。

建築家によるテキストより

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