フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」。JPモルガンのグローバル本社ビル。独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施。全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図 photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」。JPモルガンのグローバル本社ビル。独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施。全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図 photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」。JPモルガンのグローバル本社ビル。独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施。全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図 photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、ニューヨークの「270パーク・アベニュー」。JPモルガンのグローバル本社ビル。独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施。全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図 photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズ による、アメリカ・ニューヨークの「270パーク・アベニュー」です。
JPモルガン・チェースのグローバル本社ビルです。建築家は、独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施しました。また、全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図しています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
JPモルガン・チェースの新しいグローバル本社が完成
本日は、JPモルガン・チェースの最新鋭のグローバル本社である「270パーク・アベニュー」のグランドオープンの日です。Foster + Partnersはこの60階建ての超高層ビルをパーク・アベニューに新たに加わる建築物として設計し、ニューヨークの建築史に新たな1ページを加えました。これは、運用時の排出量が実質ゼロであり、持続可能性・健康・ウェルネスにおける最高水準を超える優れた室内空気質を備えた、ニューヨーク最大のオール電化タワーです。このプロジェクトは、21世紀型のインフラ、スマートテクノロジー、そして約250万平方フィート(約23万平方メートル)に及ぶ柔軟で協働的な空間を備え、現代の職場を定義するものです。
フォスター+パートナーズの創設者兼エグゼクティブ・チェアマンであるノーマン・フォスターは、次のように述べました。
「この新しいオール電化タワーは、水力発電を利用することでカーボンフットプリントの最小化を図っています。ブロンズで覆われたこの独特なカンチレバー構造は、前の建物と比べて、庭園を含む基部の公共空間を2.5倍に拡大しています。他に類を見ない多様な施設やレジャーアクティビティは、豊かな自然光が差し込む高天井の空間や、建築基準の2倍にあたる高水準の新鮮でろ過された空気と相まって、ウェルビーイングの新たな基準を打ち立てています。これは、今日のために設計された未来の職場です」
JPモルガン・チェースの会長兼CEOであるジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)は、次のように述べました。
「225年以上にわたり、JPモルガン・チェースはニューヨーク市に深く根ざしてきました。新たなグローバル本社の開設は、ニューヨークへの重要な投資であるだけでなく、世界中のお客様と従業員への当社のコミットメントの証でもあります。社員が活躍できる世界水準の環境を整えることで、私たちは、今後何世代にもわたって、世界中のお客様と地域社会に貢献する力を強化しています」
2018年、フォスター+パートナーズは、1万人の社員と毎日訪れる数千人の来訪者のためのJPモルガン・チェースの新本社を設計するコンペで勝利しました。フォスター+パートナーズは、このプロジェクト全体のヴィジョンを策定し、地下および地上の敷地制約に対応するための最先端の構造システムを開発しました。革新的なファンコラム構造と三角形のブレースによって、建物は区画全体にわたって軽やかに地面に接することができ、構造が建築であり、建築が構造であるという設計の本質を支えています。建物を地上から約80フィート(約24メートル)持ち上げることで、パーク・アベニューの入口からマディソン・アベニューまで視界が抜けるようになっています。
フォスター+パートナーズのスタジオ責任者であるナイジェル・ダンシー(Nigel Dancey)は、次のように述べました。
「最大の課題は、その敷地特有の特性を理解し、対応することでした。私たちの解決策は、建物の基礎を地下の鉄道インフラと統合し、広々とした吹き抜けのロビーを創出するものでした。建物全体にわたり、コラボレーションとウェルビーイングの促進に重点が置かれており、社員と顧客のための優れた空間が、JPモルガン・チェースの活力ある精神を体現しています」
フォスター+パートナーズは、タワー全体のすべてのヴォリュームを設計し、内部仕上げは他の建築家たちによって行われました。フォスター+パートナーズは、1階ロビーとトップオブハウスの内装仕上げ、さらに家具の特注デザインも担当しました。建物全体にわたる多様なアクティビティは、「都市の中の都市」を創造することを目的としています。