建築家であり教育者でもあった、故・小嶋一浩の“思考をひらく”ウェブサイト「小嶋一浩アーカイブ」が公開。スケッチとノートを中心にデジタル化して、約6千を超える画像を公開
建築家であり教育者でもあった、故・小嶋一浩の“思考をひらく”ウェブサイト「小嶋一浩アーカイブ」が公開。スケッチとノートを中心にデジタル化して、約6千を超える画像を公開「小嶋一浩アーカイブ」のスクリーンショット 許可を得て掲載

建築家であり教育者でもあった、故・小嶋一浩の“思考をひらく”ウェブサイト「小嶋一浩アーカイブ」が公開されています。
スケッチとノートを中心にデジタル化して、約6千を超える画像を公開しています(全ての画像は賛助会員になると閲覧が可能 2026年11月受付開始予定)。

小嶋一浩アーカイブとは
建築になる前の、小嶋一浩の思考をひらく

小嶋一浩アーカイブは、建築家・小嶋一浩が遺したスケッチ、図面、原稿、講義資料、言葉などを収集・整理し、保存・公開していくためのデジタルアーカイブです。

小嶋一浩の仕事は、建築作品だけにとどまりません。設計の過程で生まれた思考、教育の現場で交わされた言葉、都市や社会に向けられたまなざしもまた、次の時代へ受け渡すべき重要な資料です。俯瞰的な見立てから物の組立て方まで、幅広い思考の変遷がここには描かれています。

本アーカイブは、それらの資料を散逸から守り、研究・教育・実践のために参照可能なかたちへ整えています。1万ページを超える資料に注釈を付け、スケッチの内容、書かれた地名、訪ねた土地、進行していたプロジェクト、人物名を拾い出しました。手作業で付けたものと、AIが付けたものを合わせ、その数は2万件を超えました。それらを繋ぎ合わせることで、膨大な資料を整理するだけでなく、小嶋一浩の思考の連鎖や変遷を浮かび上がらせることができます。

アーカイブの目的は、ひとつの建築家像を顕彰することにとどまらず、建築の領域を超えて広く参照できる知として開いていくことです。社会をどう見つめ、どう変えようとしてきたのか。資料を横断して初めて見えてくるものがあります。

小嶋一浩アーカイブ 発起人一同

リリーステキストより
スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」。川沿いに建つ3つのホールを内包する施設。都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向。ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案
スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」。川沿いに建つ3つのホールを内包する施設。都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向。ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案 photo by Yumeng Zhu
スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」。川沿いに建つ3つのホールを内包する施設。都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向。ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案 photo by Yumeng Zhu
スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」。川沿いに建つ3つのホールを内包する施設。都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向。ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案 photo by Yumeng Zhu
スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」。川沿いに建つ3つのホールを内包する施設。都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向。ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案 photo by Yumeng Zhu
スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」。川沿いに建つ3つのホールを内包する施設。都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向。ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案 photo by Yumeng Zhu
スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」。川沿いに建つ3つのホールを内包する施設。都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向。ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案 photo by Tian Fangfang

スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」です。
川沿いに建つ3つのホールを内包する施設のプロジェクトです。建築家は、都市の新たな“文化的ランドマーク”として、“動き・帰属感・体験”を指針とする計画を志向しました。そして、ステージや展望デッキとして機能する屋根を備えた“開かれた建築”を考案しました。


こちらはリリーステキストです(翻訳文も建築家の提供 / 英文は末尾に掲載)

上海グランドオペラハウスの幕が開く
舞台芸術、建築、そして市民の営みをシームレスにつなぐ

黄浦江沿いに位置する上海グランドオペラハウスは、世界で最もダイナミックな都市の一つである上海に、新たな文化的ランドマークとして誕生します。開放的な文化的ランドスケープとなるこの施設は、世界水準の舞台芸術の場と、誰もが気軽に訪れられる公共空間を融合させ、市民や来訪者を等しく招き入れ、文化、建築、そして都市生活と触れ合える場所となります。上海が持つ「開放性」「交流」「革新」の精神を礎に、本プロジェクトは文化へのアクセスを広げると同時に、芸術表現と市民参加のための新たなプラットフォームを創出します。

2016年の国際コンペティションで Snohettaの案が選出された後、2019年には Snohetta、華東建築設計研究院(ECADI)、シアター・プロジェクツ(Theatre Projects)、永田音響設計からなる専門家による国際コンソーシアムが正式に委託され、構想から完成に至るまで本プロジェクトを推進することとなりました。Snohettaが持つ舞台芸術建築の経験と、現地のパートナーや専門コンサルタントの深い知見を融合させることで、グローバルな視点を持ちつつ、その土地の文脈に的確に応えるアプローチを実現しています。

延床面積146,786㎡を誇るこのオペラハウスは、伝統的なオペラやクラシック音楽から、新しい多様な観客層に向けた実験的な作品まで、幅広いジャンルのパフォーマンスに対応します。3つの客席ホールを擁し、総座席数 4,200席を誇るこの施設は、公演、リハーサル、制作、教育、展示、ホスピタリティといった機能を一つの屋根の下に集約し、充実した設備を備えた本格的なオペラハウスとして運営されます。

「動き」「帰属感」「体験」

本デザインは、「動き」「帰属感」「体験」という、相互に関連し合う3つの概念を指針としています。「動き」は建築的かつ社会的なつなぎ役として機能し、人々が建物に近づき、中に入り、そして建物内部を移動するあり方を形作ります。「帰属感」は、すべての人を温かく迎え入れる開放的な環境を生み出す、寛容な公共的配慮(シビック・ジェスチャー)を通じて醸成されます。「体験」はデザインの中核を成す要素であり、来館者、観客、そして出演者それぞれにとっての雰囲気や空間のシークエンス(連続性)を決定づけています。

敷地を包み込むような大きな「動き」は、黄浦江の潮の満ち引きや、周囲の都市の鼓動に応答しています。この動きによって形成される一体的な屋根は、レストラン、展示スペース、教育センター、客席ホールといった多様なプログラムを一つにまとめ上げています。相互に繋がった空間は周囲の景観と対話し続け、オペラハウス、都市、そして川の間の視覚的つながりを維持しています。

流動的な境界が都市、ウォーターフロント、そしてランドスケープをつなぎ、公共の領域がプロジェクト全体に拡張し、その内部へと広がることを可能にしています。幾何学的なファサードは、複数の公共レベルを統合して一つのまとまりある全体像を織りなすことでこの連続性を強化し、一方で外装(スキン)は、透明性と保護、開放性と閉鎖性という相反する要素を仲介する役割を果たしています。

屋根は、一年を通じて利用できるステージ、展望デッキ、そして人々が集う場所となり、市民たちの共有所有と感じる意識を強めます。地上と屋根をつなぐ螺旋階段は、川やスカイラインへの眺望を切り取り、移動する行動そのものを、公共的な体験を特徴づける要素へと変えています。

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