architecture archive

マーク・ニューソンによる、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」。首都高速の高架下の敷地。潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案。“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向
マーク・ニューソンによる、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」。首都高速の高架下の敷地。潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案。“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向 photo©architecturephoto
マーク・ニューソンによる、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」。首都高速の高架下の敷地。潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案。“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向 photo©architecturephoto
マーク・ニューソンによる、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」。首都高速の高架下の敷地。潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案。“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向トイレ共用部 photo©architecturephoto
マーク・ニューソンによる、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」。首都高速の高架下の敷地。潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案。“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向女性用トイレ通路 photo©architecturephoto

マーク・ニューソンがデザインした、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」です。
首都高速の高架下の敷地に計画されました。デザイナーは、潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案しました。また、“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向しました。場所はこちら(Google Map)
本建築は、日本財団が行っている「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環として建てられたものです。

私のデザインは、銅製の「蓑甲(みのこ)屋根」をはじめとする日本の伝統的な建築の引用が中心となっています。
トイレが賑やかで超近代的な場所にあっても、神社仏閣や茶室、農村部などによく見られるこの屋根の形が、潜在的に心地よさや安らぎを感じさせるものにしたいと思いました。
銅のピラミッド型屋根の緑青は、時とともにこの建築物を街に溶け込ませ、東京を織りなす構造の一部となることでしょう。

リリーステキストより

私にとって、このトイレは内からも外からも信頼でき、誠実さが感じられるデザインであることが重要です。
明るい内装は、私の好きな色であるグリーンの単色でシームレスかつ衛生的に仕上げられています。このトイレのデザインでは機能性、シンプルさ、そして心地よく永続的な空間であることに重点を置いています。
渋谷にたくさん存在する隠れた名所のように、このトイレが魅力的でとても便利な存在になることを願っています。
(マーク・ニューソン)

リリーステキストより
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、京都市の「Row House in Nishinotoin」。三軒長屋の両端二軒を改修。環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入。“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、京都市の「Row House in Nishinotoin」。三軒長屋の両端二軒を改修。環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入。“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる東棟 photo©玉村広雅
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、京都市の「Row House in Nishinotoin」。三軒長屋の両端二軒を改修。環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入。“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる東棟 photo©玉村広雅
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、京都市の「Row House in Nishinotoin」。三軒長屋の両端二軒を改修。環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入。“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる西棟 photo©玉村広雅
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、京都市の「Row House in Nishinotoin」。三軒長屋の両端二軒を改修。環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入。“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる西棟 photo©玉村広雅

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriが設計した、京都市の「Row House in Nishinotoin」です。
三軒長屋の両端二軒を改修する計画です。建築家は、環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入しました。そして、“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる事が意図されました。施設の公式サイトはこちら

京都旧市街、2本の通りを結ぶ路地に面した築80年ほどの3軒長屋。この計画は、そのうちの両端、空き家となっていた2軒の改修である。

建築家によるテキストより

新築・改修の別に関わらず、設計対象とそれを取り巻く周辺環境をいかに接続するか、ということを考えながらこれまでの設計活動を行ってきた。一方、この敷地のように物理的コンテクストの豊かな都市空間における改修計画の場合、既に設計対象と関係を取り結ぶべき要素が至るところに溢れている。
そういった与条件の中にあっては、丁寧に関係を繋いでいき、周辺環境に馴染んだ空間をつくるのみに留まらず、何か「その場の何物とも結びつかない空間」を挿入することで、より一層空間に拡がりをもたせることができるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより

諸室においては土や漆喰で仕上げられた真壁造りの既存部をなぞるように、形状・質感・色味といった要素を整えていく。
同時に、それらの重心に、路地・長屋の文脈から切り離された、比較的大きな気積をもった室を挿入する。「広間」と名付けたこの室は、既存の物質たちからアルミアングルの見切材で縁を切られ、シルバーの大壁で覆われた抽象度の高い空間となっている。

唐突に埋め込まれ、周囲との関係を拒絶するこの空間によって、建物内外の空間同士の距離感に歪みが生じる。諸室と通り土間、よく見慣れたはずの窓越しの風景も、広間を介すことで、どこか遠くの風景を眺めているような感覚を覚える。

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国のSFの盛んな都市に計画。“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包。詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れる
ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国のSFの盛んな都市に計画。“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包。詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れる image©Atchain
ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国のSFの盛んな都市に計画。“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包。詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れる image©Atchain
ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国のSFの盛んな都市に計画。“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包。詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れる image©ZHA

ザハ・ハディド・アーキテクツが設計している、中国の「成都SF博物館」です。
国のSFの盛んな都市に計画されました。建築家は、“星雲”に見立てた湖畔の自然景観と一体化した意匠で、展示室・劇場・会議場等の機能を内包する建築を設計しました。また、詳細な分析で効率を最大化する形状を追求して自然換気や太陽光発電も取り入れられています。

こちらはリリーステキストの翻訳

現在建設中の成都SF博物館は、今年末に開催される第81回世界SF大会(ワールドコン)とヒューゴー賞のメイン会場になる予定です。

成都は、中国におけるSF作家のインキュベーションの中心地です。1979年から市内で発行されている『SFワールド』誌は、このジャンルの定期刊行物として世界で最も人気があり、多くの著名な作家のキャリアを輩出しています。 

成都は山脈と森林に囲まれ、青銅器時代の三星堆文明の彫刻や仮面には神秘的なヴィジョンや地球外の形態が見られるなど、豊かな歴史の中で独自の地域文化を育んできました。中国南西部に位置する四川省の首都である成都は、人口2,000万人を超える都市に成長し、科学技術革新と研究の世界的な重要拠点となりました。

成都SF博物館は、成都のピードゥ区にある科学技術新都市内の景隆湖畔にあります。湖畔の自然景観と一体化した博物館のデザインは、街や隣接する地下鉄の駅から、周囲の公園を経て建物の中心部まで、歩行者専用道路でつながり活動の節点を定義しています。それは、美術館の展示室、教育施設、カフェ、その他の施設をつなぐ、屋内と屋外の複数のレベルのプラザを織り交ぜた発見の旅を創り出します。

美術館は、そのユニークな敷地条件に対応しながら、プログラムと機能の明快さを一体化させ、湖面に浮いているように見えます。屋根の流動的な形態は、中心点から放射状に広がっており、星を中心に広がる星雲を模しています。それは、美術館を「星雲」に見立て、様々なゾーンにエネルギーフィールドを分散させるのです。そして、私たちの生活体験と想像力を結びつけるポータルに、来館者を導きます。

59,000 ㎡の成都SF博物館には、展示室、劇場、会議場、補助的なスペースがあり、さまざまな展示や会議、イベントを開催できるよう、最大限の柔軟性を備えています。空から光が差し込む中央のアトリウムと、壮大な西霊山に面した大きな窓は、美術館の内部と周囲の環境を結びつけています。

内藤廣による、磯崎新への追悼文「時代を創った建築家 」 ヘルツォーグ&ド・ムーロンのウェブサイトがリニューアル

ヘルツォーグ&ド・ムーロンのウェブサイトがリニューアルされています。以前のサイトと比較してヴィジュアルベースのデザインになっていて、全578作品(2023/1/19時点)が一覧できるページもあります。

PARTYと日建設計とSOLSOによる、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」。経済メディア運営企業の社屋。コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向。“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据える
PARTYと日建設計とSOLSOによる、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」。経済メディア運営企業の社屋。コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向。“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据える photo©千葉顕弥
PARTYと日建設計とSOLSOによる、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」。経済メディア運営企業の社屋。コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向。“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据えるオフィスをオープンしてからわずか二ヶ月弱の間に、社内外含めた交流イベント31件、ニュースコンテンツ収録8件、ドラマなど外部への映像撮影への場所の提供2件、外部講師を招いたセミナー3件など、大小様々なイベントが生まれている。 photo©千葉顕弥
PARTYと日建設計とSOLSOによる、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」。経済メディア運営企業の社屋。コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向。“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据える左側の縁石をイメージして作ったストリートベンチはおよそ100メートルの長さ。縁石に座ってコーヒーを飲んだり、お弁当を食べながら会話が生まれる体験のデザイン。 photo©千葉顕弥
PARTYと日建設計とSOLSOによる、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」。経済メディア運営企業の社屋。コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向。“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据える photo©千葉顕弥

PARTY日建設計SOLSOが設計した、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」です。
経済メディア運営企業の社屋です。建築家は、コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向しました。また、“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据えて計画されました。施主企業の公式サイトはこちら

リモートワークが本格化し、オフィスの存在意義を改めてユーザベースとともに考え直し、大小様々なイベントが生まれる「体験のデザイン」をしました。

建築家によるテキストより

このオフィスは大きく分けて、3つのコアバリューをもとに設計しています。それは「共創が起こる場所」「熱を生む場所」「象徴となる場所」です。

建築家によるテキストより

また、3つのコアバリューに加え、働き方の未来と経済合理性を考えた「可動産」も取り入れながら、ポストコロナ時代におけるオフィスの体験をデザインしました。
社会の急速な変化に対して柔軟に対応できるオフィス戦略を追求し続けることで、このオフィスから、そして大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアから新しいオフィスのあり方を発信していきます。

建築家によるテキストより
中村竜治による、多摩美術大学での「展示室を展示」。“展示室自体を展示”する構想の展覧会。“能動的かつ具体的な観察”の促進を意図し、“ロープ”を用いて“観察を促すきっかけ”を設計。“形・風景・大きさ”を主題として3つの異なる状況を提示
中村竜治による、多摩美術大学での「展示室を展示」。“展示室自体を展示”する構想の展覧会。“能動的かつ具体的な観察”の促進を意図し、“ロープ”を用いて“観察を促すきっかけ”を設計。“形・風景・大きさ”を主題として3つの異なる状況を提示帯(形の観察) photo©中村竜治
中村竜治による、多摩美術大学での「展示室を展示」。“展示室自体を展示”する構想の展覧会。“能動的かつ具体的な観察”の促進を意図し、“ロープ”を用いて“観察を促すきっかけ”を設計。“形・風景・大きさ”を主題として3つの異なる状況を提示結界(風景の観察) photo©中村竜治
中村竜治による、多摩美術大学での「展示室を展示」。“展示室自体を展示”する構想の展覧会。“能動的かつ具体的な観察”の促進を意図し、“ロープ”を用いて“観察を促すきっかけ”を設計。“形・風景・大きさ”を主題として3つの異なる状況を提示対角線(大きさの観察) photo©中村竜治

中村竜治による、多摩美術大学での「展示室を展示」です。
“展示室自体を展示”する構想の展覧会です。建築家は、“能動的かつ具体的な観察”の促進を意図し、“ロープ”を用いて“観察を促すきっかけ”を設計しました。また、“形・風景・大きさ”を主題として3つの異なる状況を提示しました。
展示の企画は、多摩美術大学美術学部芸術学科の家村ゼミが行いました。※会期はすでに終了しています

多摩美術大学の展覧会設計ゼミが企画する展覧会「家村ゼミ展」で行った展示。
テーマは「展示室を展示」です。

建築家によるテキストより

展示室自体を展示しようとするとき、何も無い空っぽの空間を観せるという方法もありますが、来場者はあまりにも受動的かつ漠然と観ることになるので、もう少しだけ能動的かつ具体的な観察を促せないかと考えました。
展示室内には、いわゆる作品のようなものは無く、わずかなロープだけがあり、それが展示室の観察を促すきっかけをつくります。

建築家によるテキストより

一方、展示室内には多種多様な要素があるので、今回主に3つの要素(形、風景、大きさ)に的を絞り、それぞれについての観察を促すロープの設置方法を模索しました。

会期中展示替を行うことで、それら3つの観察方法を実験しています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中クルックフィールズ ©Yurika Kono

藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

新規スタッフを募集します。

フジワラテッペイアーキテクツラボは2012年に法人化し、今年で12年目です。
少しずつ体制を充実させている最中です。

私たちは、建築家である前に人間的であることを大切に、互いを尊重し、丁寧にコミュニケーションを取りながら、良い建築とは何か?を探求しています。

フジワラボのスタッフは、設計をするだけでなく、リサーチを沢山します。
近現代建築に限らず、古建築や古民家、新しい産業や地域の新しい暮らしの在り方などについて、広範なリサーチをベースに設計していきます。

また、ランドスケープデザインや構造・設備のエンジニアリング、工法や素材の他、プロジェクトマネージメントや開発支援まで総合的に考え、プロフェッショナルな提案をつくっていくアプローチをとります。

中村堅志 / 中村建築による、鳥取市の「あたらしい家」。“中山間部”集落の住宅の建替。増築が重なる状況を整理し“光と風”を取り込む為、“中庭”や“隙間”の生成を意図した平面構成を志向。景観にも配慮して“明るく落ち着いた住空間”を作り出す
中村堅志 / 中村建築による、鳥取市の「あたらしい家」。“中山間部”集落の住宅の建替。増築が重なる状況を整理し“光と風”を取り込む為、“中庭”や“隙間”の生成を意図した平面構成を志向。景観にも配慮して“明るく落ち着いた住空間”を作り出す photo©平井広行
中村堅志 / 中村建築による、鳥取市の「あたらしい家」。“中山間部”集落の住宅の建替。増築が重なる状況を整理し“光と風”を取り込む為、“中庭”や“隙間”の生成を意図した平面構成を志向。景観にも配慮して“明るく落ち着いた住空間”を作り出す photo©平井広行
中村堅志 / 中村建築による、鳥取市の「あたらしい家」。“中山間部”集落の住宅の建替。増築が重なる状況を整理し“光と風”を取り込む為、“中庭”や“隙間”の生成を意図した平面構成を志向。景観にも配慮して“明るく落ち着いた住空間”を作り出す photo©平井広行

中村堅志 / 中村建築が設計した、鳥取市の「あたらしい家」です。
“中山間部”集落の住宅の建替計画です。建築家は、増築が重なる状況を整理し“光と風”を取り込む為、“中庭”や“隙間”の生成を意図した平面構成を志向しました。また、景観にも配慮して“明るく落ち着いた住空間”を作り出す事も意図されました。

敷地は鳥取市の中山間部の集落内にある。
広い敷地の中で母屋と改修したハナレのほか車庫や蔵など増築を繰り返して一体化し密集した建物群に2世帯7人で住んでいた。両親はハナレへ移り、母屋を取り壊し子世帯家族5人のための住宅を計画することになった。

建築家によるテキストより

通りに面した母屋を解体し明るくなった敷地の中心に、通りからひと繋がりであるが少し奥まった「中庭」を据え、ここを2世帯がつながるためのスペースとした。親世帯も新しいLDKで食事や家族団欒の多くを共に過ごすため、親世帯の住居となるハナレの玄関と渡り廊下を、さらには接客空間などパブリックな用途として使用する和室を中庭に面して配した。

建築家によるテキストより

今回の計画では周囲の景観を逸脱しないようなボリューム検討と無駄を省いた最小限の空間提案を重ね、通りに面しては開口部のない板壁と軒下空間によりプライバシーを確保し、建物配置を通りから90度ふり南面させることで、集落の中に明るく落ち着いた住空間を作り出そうとしている。

建築家によるテキストより
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島の住宅「奄美大島の家型」。“新しい住宅”と“民家”が並ぶ集落に計画。現代の工業的建築に伝統的建築の“因子”を継承した新形式を求め、平面や屋根に新旧の“ハイブリッド”を志向。“懐古主義”に陥らない未来に繋がる建築を作る
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島の住宅「奄美大島の家型」。“新しい住宅”と“民家”が並ぶ集落に計画。現代の工業的建築に伝統的建築の“因子”を継承した新形式を求め、平面や屋根に新旧の“ハイブリッド”を志向。“懐古主義”に陥らない未来に繋がる建築を作る photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島の住宅「奄美大島の家型」。“新しい住宅”と“民家”が並ぶ集落に計画。現代の工業的建築に伝統的建築の“因子”を継承した新形式を求め、平面や屋根に新旧の“ハイブリッド”を志向。“懐古主義”に陥らない未来に繋がる建築を作る photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島の住宅「奄美大島の家型」。“新しい住宅”と“民家”が並ぶ集落に計画。現代の工業的建築に伝統的建築の“因子”を継承した新形式を求め、平面や屋根に新旧の“ハイブリッド”を志向。“懐古主義”に陥らない未来に繋がる建築を作る photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島の住宅「奄美大島の家型」。“新しい住宅”と“民家”が並ぶ集落に計画。現代の工業的建築に伝統的建築の“因子”を継承した新形式を求め、平面や屋根に新旧の“ハイブリッド”を志向。“懐古主義”に陥らない未来に繋がる建築を作る photo©長谷川健太

小野良輔建築設計事務所が設計した、鹿児島・大島郡の住宅「奄美大島の家型」です。
“新しい住宅”と“民家”が並ぶ集落に計画されました。建築家は、現代の工業的建築に伝統的建築の“因子”を継承した新形式を求め、平面や屋根に新旧の“ハイブリッド”を志向しました。また、“懐古主義”に陥らない未来に繋がる建築を作る事も意図されました。

奄美大島の集落内、ややゆったりとした道路に面する緑豊かな敷地に建つ戸建住宅である。

建築家によるテキストより

集落の風景を眺めた時、新しい住宅と古い民家の間には、どちらも同じ人が住むための器でありながらビルディングタイプとして明確なタイポロジーの差異が存在する。

nLDKに代表される類の無駄を省いた合理的な間取り・矩形の平面・切り妻もしくは片流れの屋根・窯業サイディングによる外観等のワードに代表される新しい住宅に対し、長い廊下によって繋がれた分散的な平面計画・軒の低い入母屋屋根・色素が抜けて灰色になった木質外壁等のワードに代表される古い民家、というのが大雑把な括りであるが、この情報の羅列を見てもこれらを「人が住むための器である」というだけで同じ括りにすることに強い違和感がある。

建築家によるテキストより

所謂「新しい住宅」はコストを抑えやすい・プレカット可能という経済的なメリットにより成立している反面、かつて島で作られてきた「古い民家」にある配置の豊かさを失わせている側面も無視できない。

こういった一長一短で二極化してしまった現状の住宅の作られ方に対し、懐古主義的に過去の伝統形式をなぞるのではなく、現代の工業的な建築形式に過去の伝統的な住居が持つ因子を継承することにより新たな形式が生み出せないかと考えた。ここでは、過去と現代の平面・屋根形式のハイブリッドを試みている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 建築設計に加え、不動産事業や施設の運営等も手掛ける「株式会社 エンジョイワークス」が、建築設計部でのスタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 建築設計に加え、不動産事業や施設の運営等も手掛ける「株式会社 エンジョイワークス」が、建築設計部でのスタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 建築設計に加え、不動産事業や施設の運営等も手掛ける「株式会社 エンジョイワークス」が、建築設計部でのスタッフ(経験者)を募集中森戸川ビレッジ

建築設計に加え、不動産事業や施設の運営等も手掛ける「株式会社 エンジョイワークス」の、建築設計部でのスタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

まちのみんなとまちづくりするための「地域共創」設計事務所!

「みんなで一緒にまちづくり」。人と地域と一緒にまちをつくっていくために、様々なまちづくりへの参加の仕掛けを提供する建築設計事務所。

住まいづくりのための設計事業はもちろん、不動産仲介やコミュニティ型分譲事業、宿泊事業や飲食事業などの運営、まちのみんなが投資して事業を行うためのまちづくりファンドの設計・募集・運営まで自社で行っていますので、設計に関する知識や経験だけではなく、まちづくりに必要な幅広いノウハウと、顧客を含めた多くの「仲間」を得ることができます。「施主」という一方通行な関係性から、一緒にまちづくりする「仲間」として巻き込んでいくことで、新しい取り組みと価値を、設計を通じて創っていきましょう!

エンジョイワークス建築設計部では、鎌倉・葉山・湘南エリアでの住まいづくりが主な仕事になりますが、全国各地域の古民家再生事業の設計など幅広い分野の設計業務に携わることができます。

トラフ建築設計事務所による、栃木の「ONIBUS COFFEE那須店」。“環境に配慮する”店舗が集まる施設内に計画。都外初の出店として“新たなプレゼン”の場を目指し、“珈琲の豆かす”を混ぜた左官床等を考案。お客と店員が円滑に交流でき気持ちよく働ける場を作る
トラフ建築設計事務所による、栃木の「ONIBUS COFFEE那須店」。“環境に配慮する”店舗が集まる施設内に計画。都外初の出店として“新たなプレゼン”の場を目指し、“珈琲の豆かす”を混ぜた左官床等を考案。お客と店員が円滑に交流でき気持ちよく働ける場を作る photo©青木勝洋
トラフ建築設計事務所による、栃木の「ONIBUS COFFEE那須店」。“環境に配慮する”店舗が集まる施設内に計画。都外初の出店として“新たなプレゼン”の場を目指し、“珈琲の豆かす”を混ぜた左官床等を考案。お客と店員が円滑に交流でき気持ちよく働ける場を作る photo©青木勝洋
トラフ建築設計事務所による、栃木の「ONIBUS COFFEE那須店」。“環境に配慮する”店舗が集まる施設内に計画。都外初の出店として“新たなプレゼン”の場を目指し、“珈琲の豆かす”を混ぜた左官床等を考案。お客と店員が円滑に交流でき気持ちよく働ける場を作る photo©青木勝洋

トラフ建築設計事務所が設計した、栃木の「ONIBUS COFFEE 那須店」です。
“環境に配慮する”店舗が集まる施設内に計画されました。建築家は、都外初の出店として“新たなプレゼン”の場を目指し、“珈琲の豆かす”を混ぜた左官床等を考案しました。また、お客と店員が円滑に交流でき気持ちよく働ける場を作る事も意図されました。
店舗が入る施設「GOOD NEWS NEIGHBORS」の設計は、刈谷建築設計事務所が手掛けています。店舗の場所はこちら

スペシャルティコーヒーを提供するコーヒーショップONIBUS COFFEEが都外に初めて出店する店舗、那須店の内装計画。
日常的に環境に配慮した事業にも取り組む店舗が集まった、森に隣接する商業施設「GOOD NEWS NEIGHBORS」の中にあり、焙煎所を併設する。

建築家によるテキストより

店舗の半分を客席とし、残りの半分に焙煎室を中心とした豆保管庫、バックヤード、キッチンを設けた。キッチン上部から張り出す客席以外の部分の天井は低い位置で二重天井とし、曲線を描く庇が客席との境界を和らげている。

建築家によるテキストより

コーヒーを提供するカウンターを外部に面してつくることで、窓の外にいる客とスタッフがコミュニケーションをとりやすく、気持ちよく働くことが出来る環境となるよう心がけた。

建築家によるテキストより
川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「京地H邸」。郊外住宅地に計画。自然と生活が連続的に繋がる在り方を目指し、“性格の異なる”ヴォリュームを“結合”させ周辺との関係に合わせ調整。デッキ等での住環境の“スケールダウン”も意図
川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「京地H邸」。郊外住宅地に計画。自然と生活が連続的に繋がる在り方を目指し、“性格の異なる”ヴォリュームを“結合”させ周辺との関係に合わせ調整。デッキ等での住環境の“スケールダウン”も意図竣工後半年の様子。 photo©大竹央祐
川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「京地H邸」。郊外住宅地に計画。自然と生活が連続的に繋がる在り方を目指し、“性格の異なる”ヴォリュームを“結合”させ周辺との関係に合わせ調整。デッキ等での住環境の“スケールダウン”も意図竣工後半年の様子。 photo©大竹央祐
川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「京地H邸」。郊外住宅地に計画。自然と生活が連続的に繋がる在り方を目指し、“性格の異なる”ヴォリュームを“結合”させ周辺との関係に合わせ調整。デッキ等での住環境の“スケールダウン”も意図竣工後半年の様子。 photo©大竹央祐

川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツが設計した、兵庫・神戸市の「京地H邸」です。
郊外住宅地に計画されました。建築家は、自然と生活が連続的に繋がる在り方を目指し、“性格の異なる”ヴォリュームを“結合”させ周辺との関係に合わせ調整しました。また、デッキ等での住環境の“スケールダウン”も意図されています。

自然豊かな郊外の住宅地に家を設計するにあたり、自然環境と生活環境が連続的につながったような家をつくれないかと考えました。そこで一つの大きな家を建て周辺環境と分け隔てるのではなく、小さなボリュームの結合体として家を設えることで、自然環境との多様な関係性を構築することを考えました。

建築家によるテキストより

家を部屋に求められる機能性や外部空間との関係性等から分類していくと、4つの性格の異なるボリュームが生まれてきました。

①寝室・水廻り棟(プライバシー性の高いコンパクトなボリューム)
②玄関棟(水平の屋根を掛けただけの外部と連続したボリューム)
③リビング・キッチン棟(大きな天井高のある、ゆったりとしたボリューム)
④ダイニング棟(天井高が低く、3方をガラス面とした自然との距離感がとても近いボリューム)

建築家によるテキストより

そしてこれら特徴的な4つのボリュームを北側に広がる公園の緑地帯や隣家配置、斜面との関係性等の物理的特性や、高さ制限、延焼ライン等の法規的な特性等を細かく読み解きながら配置を調整していきました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 大阪・関西万博の若手プロポでも選定された「ナノメートルアーキテクチャー」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 大阪・関西万博の若手プロポでも選定された「ナノメートルアーキテクチャー」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 大阪・関西万博の若手プロポでも選定された「ナノメートルアーキテクチャー」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中大阪・関西万博 サテライトスタジオ東 完成イメージ(大阪)

大阪・関西万博の若手プロポでも選定された「ナノメートルアーキテクチャー」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計スタッフを若干名募集します。今回は実務経験者を優先しますが新卒・既卒も募集します。

2016年に東京で独立し、現在は愛知県名古屋市の繁華街である栄を拠点に活動しています。
新築から改修、住宅や店舗などから2000㎡ほどの福祉施設、駅前再開発の商業施設なども進行中です。

また昨年は大阪・万博の若手プロポーザルで選定され、サテライトスタジオも設計を進めており2025年の開催に向けて取り組んでいます。毎年1つはプロポーザルは取るという意気込みで独立以降チャレンジしており、継続的に公共建築にも関わっています。

東海エリアを中心に関西や関東でもプロジェクトは進行しており、多岐にわたる経験を積むことが可能です。
他社と組むことも積極的に行うことが多いのも弊社の特徴です。

将来独立されたい方はもちろん、長く勤めてチーフとして活躍していただける方も大歓迎です。

慶應SBCチームによる、神奈川・藤沢市の「慶應SFC SBCプロジェクト 滞在棟3」。大学敷地内の滞在型教育施設。“使い方を限定しない学びの場”を求め、空間に“微小な方向性や性格の変化”を生み出す“湾曲するグリッド”を考案。自立する建築システムで利用者の“拠り所”を作る
慶應SBCチームによる、神奈川・藤沢市の「慶應SFC SBCプロジェクト 滞在棟3」。大学敷地内の滞在型教育施設。“使い方を限定しない学びの場”を求め、空間に“微小な方向性や性格の変化”を生み出す“湾曲するグリッド”を考案。自立する建築システムで利用者の“拠り所”を作る photo©鳥村鋼一
慶應SBCチームによる、神奈川・藤沢市の「慶應SFC SBCプロジェクト 滞在棟3」。大学敷地内の滞在型教育施設。“使い方を限定しない学びの場”を求め、空間に“微小な方向性や性格の変化”を生み出す“湾曲するグリッド”を考案。自立する建築システムで利用者の“拠り所”を作る photo©鳥村鋼一
慶應SBCチームによる、神奈川・藤沢市の「慶應SFC SBCプロジェクト 滞在棟3」。大学敷地内の滞在型教育施設。“使い方を限定しない学びの場”を求め、空間に“微小な方向性や性格の変化”を生み出す“湾曲するグリッド”を考案。自立する建築システムで利用者の“拠り所”を作る photo©鳥村鋼一
慶應SBCチームによる、神奈川・藤沢市の「慶應SFC SBCプロジェクト 滞在棟3」。大学敷地内の滞在型教育施設。“使い方を限定しない学びの場”を求め、空間に“微小な方向性や性格の変化”を生み出す“湾曲するグリッド”を考案。自立する建築システムで利用者の“拠り所”を作る photo©鳥村鋼一

慶應SBCチームが設計した、神奈川・藤沢市の「慶應SFC SBCプロジェクト 滞在棟3」です。
大学敷地内の滞在型教育施設です。建築家は、“使い方を限定しない学びの場”を求め、空間に“微小な方向性や性格の変化”を生み出す“湾曲するグリッド”を考案しました。そして、自立する建築システムで利用者の“拠り所”を作る事が意図されました。
慶應SBCチームは、西願公登 / アーキスコープ篠原勲+今村水紀 / miCo.長岡勉 / POINTスティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattori黒川彰+土佐谷勇太 / Sho Kurokawa architectsによって構成されています。施設の公式サイトはこちら

可変性と経済性を備えた一室空間について考える時、木造であれば均等グリッドをつくるところから設計が始まるのが通例である。
そうしてでき上がる空間の中に、場所ごとの性格の違いを生み出そうと試みる際、間仕切りや家具といった副次的な要素にそれを委ねるのではなく、グリッドのシステム自体に微小な方向性や性格の変化を持たせることができないだろうか。

建築家によるテキストより

“使い方を限定しない学びの場“という構想の下、敷地形状から導かれた緩やかに湾曲するグリッドを設定し、その交点に柱を置いてゆく。
僅かに湾曲する2m間隔のグリッドは、少しずつ異なる歪みを持つ単位空間つくり出す。そのわずかに異なる性質を持った場の連続に加え、周囲の地形と連続するように床レベルを操作し、上階に外部広場と繋がるワークスペース、下階にベッドブースや水回りといった機能を納める。

建築家によるテキストより

湾曲グリッドには幾何学上の調整を加え、構造材の接合部を数種類のパターンに統一することで、部材の均一性と施工の単純化を計る。さらに、柱の四面には溝と穴を設け、フレキシビリティとアダプタビリティを備えたグリッドシステムに、利用者が自ら空間をカスタマイズしていくための手掛かりとなるようなディテールを与える。

コンテクストやプログラムといった与件に過度な依存をせず、自立する建築のシステムそのものが居場所を作る拠り所となり、建物内外の経験の繋がりを予見させる、そんな空間構成を目指した。

建築家によるテキストより
伊庭野大輔と藤井亮介による、和歌山の「高野山 café 雫」。世界遺産の地に新設された拠点内の店舗。場所の風景と水を想起させる場を求め、地域産の木柱を“林立”させ全艶塗装のテーブルの“反射”が視覚的増幅を生む空間を考案。木立の中でくつろぐ様な体験を作り出す
伊庭野大輔と藤井亮介による、和歌山の「高野山 café 雫」。世界遺産の地に新設された拠点内の店舗。場所の風景と水を想起させる場を求め、地域産の木柱を“林立”させ全艶塗装のテーブルの“反射”が視覚的増幅を生む空間を考案。木立の中でくつろぐ様な体験を作り出す photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
伊庭野大輔と藤井亮介による、和歌山の「高野山 café 雫」。世界遺産の地に新設された拠点内の店舗。場所の風景と水を想起させる場を求め、地域産の木柱を“林立”させ全艶塗装のテーブルの“反射”が視覚的増幅を生む空間を考案。木立の中でくつろぐ様な体験を作り出す photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
伊庭野大輔と藤井亮介による、和歌山の「高野山 café 雫」。世界遺産の地に新設された拠点内の店舗。場所の風景と水を想起させる場を求め、地域産の木柱を“林立”させ全艶塗装のテーブルの“反射”が視覚的増幅を生む空間を考案。木立の中でくつろぐ様な体験を作り出す photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平

伊庭野大輔藤井亮介が設計した、和歌山・伊都郡の「高野山 café 雫」です。
世界遺産の地に新設された拠点内の店舗です。建築家は、場所の風景と水を想起させる場を求め、地域産の木柱を“林立”させ全艶塗装のテーブルの“反射”が視覚的増幅を生む空間を考案しました。そして、木立の中でくつろぐ様な体験を作り出す事も意図されました。施設の公式サイトはこちら

標高900mの山々に囲まれた山上盆地である高野山に新設された新拠点「高野山デジタルミュージアム」内のショップとカフェの内装計画。

建築家によるテキストより

計画地は高野山の中心である金剛峯寺のすぐ近くに位置している。既存施設は横長の切妻屋根の建物で、その手前半分側にショップとカフェが計画された。計画範囲はほぼ3方がガラス面となっており、内外の視認性も高いため、内部からは外の景色を見通しやすく、外部からはカフェとしての特徴が伝わるような内装が求められた。

建築家によるテキストより

高野山は言わずと知れた世界遺産であり、特に弘法大師御廟へと続く奥之院と呼ばれる樹齢約700年の杉木立がそびえたつランドスケープは圧巻である。また、それを作り出したのは紀伊山地の山々に降り注ぐ豊かな降水であり、豊かな森を育む水は古来より人々に信仰を集めてきた。そこで本計画では、これらのランドスケープと水を想起させるべく、高野山由来の高野霊木を多用しながら、その風景を再構成することを試みた。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。