


齋藤隆太郎+椿進之介 / DOGが設計した、東京・杉並区の店舗「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」です。
地域活性化と障がい者雇用も目的とした醸造所の計画です。建築家は、ガラス張りの“奥行きのある”ファサードで、専有空間でありながら“商店街に歩み寄る”交流スペースを生成しました。それによって、多様な人々に開かれた場所を志向しました。店舗の公式サイトはこちら。
杉並区方南町に建つ三軒長屋の一画をクラフトビールの製造・販売を行う醸造所へと改修したプロジェクトである。
ファサードから1,820mmの空間は2層吹き抜けの交流スペースとなっており、全面ガラス張りのスチールサッシによって立体的な奥行きのあるファサードとし、元来店舗に専有される空間が、商店街に歩み寄る中間的な空間構成とした。
また方南町のキャラクターを許容する抽象化、重層化されたファサードの役割を果たし、方南町の地理的特徴を表わしたサイン(ロゴ)を取り込んでいる。反対に、醸造スペースは木質空間として働く人に寄り添う暖かみのある空間としている。
計画地の方南銀座商店街は、地域に根ざした様々な活動を行っており、ユニークなイベント・施設・キャラクターによって、独特な賑わいを見せている。本計画は杉並区の地域連携型商店街事業の補助金を受け、方南銀座商店街の地域活性化、これに加えて障害者雇用を目的とした地域における、多様に人に向けて開かれた福祉×商店街×クラフトビール店である。